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2019年11月26日

ラストランは8位フィニッシュ!ご苦労様でした。

ラストランは8位フィニッシュ!ご苦労様でした。 苦しみや悔しさを残し、ラストレースで役目を終えたHOPPY 86 MC。「ここまで愛されたクルマは、今までなかった」

 11月23~24日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』。この併催レースのひとつとして行われた『auto sport Web Sprint Cup』で、2015年からGT300クラスを戦ってきたつちやエンジニアリングのGT300マザーシャシーが、そのラストレースを終えた。

 土屋武士率いるつちやエンジニアリングは、2015年からのスーパーGT復帰を目指し、2014年から“3年計画”をスタートさせた。1年目は松井孝允を育て、2年目にスーパーGT参戦。3年目にチャンピオン……と描かれた青写真を成功させたのは、GTアソシエイションが日本のものづくりを育てるために送り出した、GT300マザーシャシーの存在があってこそだった。

 かつて父・土屋春雄が作り上げたように、プライベーターでも技術力で勝つレーシングチーム。それがつちやエンジニアリングだ。豊富な資金はなくとも、知恵とアイデアでマシンを改良、緻密なセットアップとクルマに合ったタイヤを作り上げ、2016年には武士と松井のコンビでチャンピオンを得た。その年にいったんシートを下りた武士本人が、「できすぎ」というストーリーが描かれた。

 そんなチームの目標は、5年前も今も変わっていない。勝利とともに日本のモータースポーツを支えるプロフェッショナルとして、“職人”を育てることだった。それはメカニックもエンジニアも、もちろんドライバーも。実際、2015年からの5年間で、つちやエンジニアリングから育ったメカニックやエンジニアもいるし、ドライバーでも松井はもちろん、山下健太や坪井翔、そして今季は佐藤公哉が、この86マザーシャシーで育った。

■土屋武士“不在”でのラストレース
 しかし、第8戦もてぎで86マザーシャシーの活動が2019年限りになることが、武士自身からサポーターたちに涙を交えて語られ、この『auto sport Web Sprint Cup』がラストレースになることが告げられた。ただ同時に、武士自身がドライバーとして、MaxRacing RC F GT3をドライブすることになった。

 この週末、武士はMax Racingのウェアを着て、隣のピットながら「今週はずっとRC Fの方の仕事に集中していて、25号車はほったらかしでした」という状態だった。これは、武士のある決意の表れだった。

「今回、(チームメイトの)GO MAXさんから『一緒に出よう』と言っていただいて、自分が乗る機会ができた。オペレーションも仕事としてちゃんとやって……と考えたときに、このHOPPY 86 MCを、若い子たちにぜんぶ任せようと思ったんです。ベースだけ渡して、『あとは好きにやってみてほしい』と」

 もちろん、シリーズ戦ではこんな冒険はできない。しかし今季、『auto sport Web Sprint Cup』が開催されることで、シリーズ戦以外のレースの機会が最後にでき、自分はドライバーとして声がかかった。そこで武士は、86マザーシャシーを投入し、スーパーGTに復帰しようと決めたときの『人を育てる』という当初の目的を思い出した。

「こんな機会をもらえたことは、それもめぐり合わせ。どこかで『そうか!』と気づいたんです。ドライバーやメカニックに『タイヤの内圧も給油量にしても、ぜんぶやってみてくれ』と。今まで“ずっとやっていた人”がいない中で、本番でそういう経験をできることなんてない」

 こうして、土屋武士が隣のピットにはいるものの、“不在”で挑んだ2日間のレース。レース1では、タイヤのウォームアップにも苦しみ7位。日曜のレース2では「最初はかなりまだ路面も濡れていたのでウォームアップに苦労するのは分かっていました。最初は苦しく少しポジションを落としましたが、セットアップも良く、タイヤも発動してくれました」と佐藤公哉が語るとおり、上位に食らいつく。

 ただ、ピットインではギリギリを攻めた結果、わずか1秒規定よりも早くピットアウトしたため、再度1秒止まる必要に迫られた。結果は8位。しかし佐藤は「来年に向けてドライビングの面でもヒントを見つけられました。その点では、僕としても得るものが多いクルマでしたね。最終的に、ウエットでもドライでもレースをすることができた。良い部分も見つかりました」とポジティブなコメントを残した。

 あまりラストレースらしい感傷的なコメントは佐藤からは出てこなかったが、それは5年間を86マザーシャシーとともにした松井も同様だった。「キツかったです(笑)。今年を象徴するようなレースでした」とサバサバとした表情で語った。

「ただ、その原因も分かりましたし、将来の『マザーシャシー2』へ向け、すごくいいデータが取れました。もちろんこれがラストレースなのですが、次のマシンに向けてすぐデータを上げて、復活できるように、僕は首を長くして待っています」

「みんなでセットアップにしろ、ランプランにしろやってきたので、僕たちとしても成長できたレースでしたし、新しいセットアップを試せた部分もありました。そういう部分も含めて、次のクルマのデータにできる面がたくさんありました。今回のレースは『たくさんデータが取れたな』というレースでした」

■ファイナルラップまで“役目”をまっとう
 こうしてフィニッシュしたHOPPY 86 MCは、松井がチェッカーでパッシングをし、ピットに戻るまでの間、ドアを開け富士スピードウェイのファンに向け手を振り、“ラストレース”らしいシーンを残した。ただ、これも松井は「いちおうやっておいた方がいいかなと……(笑)」とサバサバと語った。

「正直、表彰台に行っていたら感動はあったかもしれませんが、今回は今年を象徴するような『苦しみ』しか残っていないようなレースでした。正直、僕の中ではシリーズ最終戦のもてぎの方が『終わったな……』という気持ちが大きかったです」という。

「今回はもてぎで苦しかった原因を再確認できたという意味では、テストではありませんが、次に繋がるレースだという意味合いの方が強いです」

 一方、その松井とHOPPY 86 MCを、コース上という“特等席”で出迎えたのはMaxRacing RC F GT3のコクピットに乗る武士だった。

「今週はずっとRC Fの方の仕事に集中していて、あのクルマはほったらかしでしたし、“ラストレース”を味わっていなかったので、最後の“あの瞬間”だけ味わうようにしようと思っていました」と武士は振り返った。

「でもラストレースで、最後にちゃんとチェッカーを受けることができたし、最後の最後に悔しさと後悔の念だけを置いて役目を終えるのも、このクルマらしいな、と思いますね(笑)。素晴らしいなと。そういう風に生まれたクルマなんだな、とランデブーしながら感じました」

「もちろん、応援してくれているファンの皆さんには表彰台を見せたかったですが、最後までこのクルマが“人を育てる”役目をまっとうしてくれました」

「ここまで愛されたクルマは、今までなかったと思います。ドライバーやチームという対象ではなく、クルマとして愛された。そのために生まれてきてくれたんだな、と思いました」

 ラストレースのファイナルラップまで人を育て続け、「次に繋げるんだ」という悔しい思いをチームに残したHOPPY 86 MC。5年間、ある時は喝采を、ある時はライバルからの痛烈な声を浴び、ある時は横転し、ある時は誰よりも速く駆けた。ある意味時代の境目でとても不幸でもあり、とても幸せだった希有なレーシングカーだ。

 しかしラストレースは終えたが、松井の言葉にもあるとおり、このクルマの役目と、つちやエンジニアリングの冒険はまだ終わっていない。2020年、新たなチャプターがスタートするはずだ。


60号車SYNTIUM LMcorsa RC F GT3がスプリントカップ連勝。 ”ラストラン”のHOPPY 86 MCは8位

 スーパーGT×DTM特別交流戦の併催イベント『auto sport web Sprint Cup』の決勝レース2が11月24日(日)に行なわれ、#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)が連勝を飾った。

 23日(土)のレース1で優勝した60号車の吉本が引いたくじの結果により、レース2のグリッドにはレース1の上位6台がリバースグリッド、それ以降の6台はレース1のフィニッシュ順に並んだ。

 ポールポジションは#37 BH AUCTION CORVETTE GT3。#70 LMcorsa Ferrari 488 GT3が2番手フロントロウに並んだ。これがマザーシャシーでのラストレースとなる#25 HOPPY 86 MCは7番手からのスタートだ。

 富士スピードウェイは朝からウエットコンディションだったが、次第に青空が広がり気温は20度、路面温度22度まで上昇。路面も一気に乾いていくという状況の中で全12台がフォーメーションラップに向かった。

 スタートをうまく決めた37号車(笹原右京)が一気に抜け出す一方、2番手の70号車(菅波冬悟)以降は集団に。#52 埼玉トヨペットGB マークX MC(吉田広樹)が3番手を伺うが、コースオフし10番手までポジションを下げた。25号車(佐藤公哉)もふたつポジションを下げ9番手で1周目を終えた。

 トップの37号車は猛プッシュ。2周目を終えて11.1秒のリードを築く。後方では、レース1で優勝した#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹)がポジションを上げ、2周目のダンロップコーナーでアウト側から70号車をオーバーテイク。2番手につけ、37号車を追撃する態勢を整えた。

 一時は9番手まで下がった25号車は、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明)とのバトルを制し、4周目を終えて5番手までポジションアップ。さらに6周目、ヘアピンで70号車のインに飛び込み、25号車に4番手となった。

 25号車に抜かれた70号車はクロスラインを狙ったか、イン側に巻き込むようにスピンを喫し、大きくポジションを落とした。

 10周目に入った時点で、トップ37号車のリードは14秒前後。2番手の60号車の背後には#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行)が張り付き、さらに1秒以上近く速いペースで25号車がギャップを縮め、この2台に近づいていった。

 レース開始から20分が経過した13周目、ピットイン義務を消化するマシンが出始める。360号車に完全に追いついていた25号車も、14周目に入ったところでピットイン。タイヤ無交換で松井孝允に後を託した。

 これに反応するように60号車が翌周にピットイン。こちらもタイヤ無交換で宮田莉朋を送り出すと、25号車の目の前でコースに復帰することに成功した。

 さらに、25号車は70秒と規定されているピットレーン最低滞在時間(ジャッキアップしない場合)にわずかに足りず、1秒のペナルティストップを科されてしまった。

 トップをひた走っていた37号車、2番手の360号車はレーススタートから30分経過直前にピットストップ。一方、25号車もこのタイミングで再度ピットレーンに入り、ペナルティを消化した。

 37号車(武井真司)がコースに戻った時点で、60号車に対するリードは4秒ほどまで減少。60号車の宮田は一気にこの差を詰めると、19周目のヘアピンでアウト側から被せるようにオーバーテイク。これでトップに躍り出た。

 後方では、52号車(脇阪薫一)が360号車(田中篤)に迫り、こちらもヘアピンでオーバーテイク。20周目を3番手で終えた。

 この時点で、37号車と52号車のギャップは7秒ほど。ただペースは52号車の方が1周3秒近く速く、23周目には2台がテール・トゥ・ノーズ状態となった。

 52号車はその周の最終パナソニックコーナーでインに飛び込んだ。37号車もストレートで伸び返し、2台が横並びで24周目の1コーナーへ。このブレーキングで勝った52号車が2番手を奪取した。

 トップの60号車は残り時間8分の時点で14秒リードの一人旅。そのまま危なげなくトップチェッカーを受け、スプリントカップ2連勝を飾った。

 2位は52号車で、こちらもスプリントカップ2戦連続の表彰台獲得。3位には37号車が入り、コルベットC7 GT3-Rの速さを証明した。

 レース終盤、70号車の河野駿佑は30号車の織戸学と数ラップに渡って激しい4位争いを展開。トップの60号車がレース時間50分の数秒前にコントロールラインを通過したことで、30周目がファイナルラップとなったが、その1コーナーで河野が織戸をオーバーテイクすることに成功し、4位をもぎ取った。

 25号車は8位でフィニッシュ。クールダウンラップでは、普段25号車の監督を務めている土屋武士がステアリングを握る#244 Max Racing RC F GT3とランデブー走行。これがラストレースとなったHOPPY 86 MCへの声援に手を振って応えた。
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Posted at 2019/11/26 21:47:29

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