2020年04月15日
硬派なインプレッサがオシャレさんになった!? スバルの珍車5選
■スバルの珍しい車を振り返る
第二次大戦以前の中島飛行機を源流とするスバルは、前身の富士重工業創業から今日まで60年以上の歴史を刻んできました。
その間に、量産1号車の「スバル360」や、国産乗用車初の4WD車「ff1 1300G」、初代「レガシィ」など、多くの名車が誕生しています。
一方で、ユニークな迷車や珍車も輩出してきています。そこで、スバル車のなかでもマイナーなモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●インプレッサ SRX
初代「インプレッサ」は1992年に発売されました。なかでも、世界ラリー選手権に参戦するために開発された「インプレッサ WRX」には、240馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンに、フルタイム4WDシステムが組み合わされ、高性能なセダン/ステーションワゴンとして人気を博します。
WRX以外にも1.5リッターから2リッターエンジンを搭載したベーシックなモデルがラインナップされ、幅広いユーザーを獲得していましたが、1998年には、これまでに無かった自然吸気エンジンを搭載したスポーティグレードの「インプレッサ SRX」を発売。
エンジンは155馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCで、可変バルブタイミング機構と可変吸気システムにより低速トルクの増大が図られています。
駆動方式はWRXと同様にフルタイム4WDで、トランスミッションは5速MTと4速ATが設定されました。
足まわりでは、フロントブレーキに2ポットキャリパーと15インチベンチレーテッドディスクが装備され、前後サスペンションにスタビライザーを採用し、コーナリング時のロールを抑えて高い安定性を確保。
また、MOMO製本革巻ハンドルやホワイトメーター、専用クロスのスポーツシートが装備されるなど、内装もスポーティに演出されています。
なお、SRXの価格はWRXよりも60万円ほど安価に設定されていましたが、人気グレードとはならず、いまでは非常に希少なモデルです。
●インプレッサ教習車
自動車教習所で利用される教習車は各メーカーから販売され、メジャーな車種としてトヨタ「カローラアクシオ」ベースの「トヨタ教習車」、ホンダ「グレイス教習車」、マツダ「マツダ2セダン」ベースの「マツダ教習車」があります。
そしてスバルにも教習車が存在し、最新モデルは2018年に発売された「インプレッサG4」をベースとした車両です。
1.6リッターモデルに教習車の必須アイテムである、指導員用補助ブレーキや指導員用アウトサイドミラー、仮ナンバープレートなどを装備。
すでにいくつかの教習所に導入されていますので、見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
なお、製造は特装車を手掛けるスバルの関連会社である桐生工業によっておこなわれています。
●インプレッサ ビームスエディション
硬派なイメージがあったインプレッサですが、2007年に、ファッションアイテムのセレクトショップを展開する「ビームス」とコラボした「インプレッサ BEAMS EDITION(ビームスエディション)」が発売されています。
ビームスエディションは、「インプレッサ 15S」と「20S」をベースに、ビームスによる監修のもと、質感とディテールにこだわった内外装としたモデルです。
ビームスのブランドカラーであるオレンジをアレンジした外装のカラーリングが設定され、内装ではカラーコーディネートされた本革シート、オレンジのステッチを採用したハンドルなどを標準装備。
また、メーターやキーレスリモコンなどに、ビームスのロゴがあしらわれています。
スバル車でファッションブランドとコラボしたモデルというと、アウトドアブランドの「L.L.Bean」とコラボした「フォレスター L.L.Beanエディション」が有名ですが、それ以外のモデルでは珍しいケースです。
■走りが秀逸と評価されたミニバンがある!?
●トライベッカ
国産メーカー各社とも古くからグローバルでクルマを販売しており、日本では売っていない海外専用モデルを用意しています。
他社に比べて数は少ないもののスバルも海外専用モデルを販売。現行モデルでは北米で販売している大型SUVの「アセント」があり、前身となったのが「B9 トライベッカ」です。
B9 トライベッカは2005年に発売された3列シートSUVで、アメリカ工場で生産されました。当初は北米のみの販売でしたが、後に欧州、アジア、オーストラリアなどにも輸出されています。
エンジンは3リッター水平対向6気筒DOHCを搭載し、トランスミッションは5速ATが組み合わされ、可変トルク型の4WDシステムを採用。
外観で特徴的だったのが、当時スバルが広く採用していた、いわゆる「ザパティナス顔」と呼ばれる飛行機の翼をイメージしたフロントフェイスです。
2007年のマイナーチェンジで3.6リッターエンジンに換装されると同時に、車名を「トライベッカ」に改名。フロントフェイスも一新されたのですが、個性は薄れてしまいます。
そして、2014年に生産を終了し若干のブランクの後、2018年に前出のアセントが発売されました。
●トラヴィック
現在、国内市場では2018年に販売を終了した「エクシーガ クロスオーバー7」を最後に、スバルは3列シート車を展開していませんが、エクシーガ以前に販売していた3列シート車が「トラヴィック」です。
トラヴィックは2001年に発売されたヒンジドアの7人乗りミニバンで、オペルが開発した「ザフィーラ」のOEM車として、生産はGMのタイ工場でおこなわれました。
搭載されたエンジンはGM製の2.2リッター直列4気筒DOHCで、後に1.8リッターを追加。トランスミッションは4速ATのみで駆動方式はFFです。
シートアレンジなどミニバンとしての機能は標準的なものでしたが、欧州車ならではの優れた走行性能が高く評価されました。
ヒットには至りませんでしたが、走りの良さが話題となった珍しいミニバンです。
なお、ザフィーラも同時期に日本で販売されていましたが、トラヴィックのベースフレードの方が約100万円安く設定され、かなりお買い得とも評されました。
※ ※ ※
スバルには幻のクルマが存在しています。それが、スバル360発売以前の1955年に完成した、1.5リッターエンジンを搭載する4ドアセダンの「P-1」です。
P-1は20台作られましたが一般ユーザーには販売されず、14台は社内のテスト用となり、残りの6台は群馬県内のタクシー会社に納入され、1年ほど事業用車として走行テストがおこなわれました。
1950年代はマイカーを購入できるユーザーは少なく、クルマの実用性をテストするにはタクシーが最適だったためです。
このテストの結果、乗り心地の良さと、ボディや足まわりなどの耐久性が高く評価されます。
P-1の量産化は当時の市場規模や生産性の問題から見送られましたが、スバル360の開発に大きく貢献することになりました。
Posted at 2020/04/15 00:27:19 | |
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富士重工 | 日記
2020年04月15日
マツダ ロードスター 100周年特別記念車のペーパークラフトが登場
マツダは、『ロードスター』100周年特別記念車と2トーンカラーの『R360クーペ』のペーパークラフトをSNSで公開した。
同社は「次世代を担う子どもたちに、ものづくりの楽しさを伝えたい」という思いを込めて、『CX-5』や『ロードスター』『コスモスポーツ』などのペーパークラフトを用意。自宅でプリントアウトし親子で楽しめるよう、PDF版のペーパークラフトデータをアップしてきた。
今回、新たにロードスター100周年特別記念車と赤白2トーンカラーのR360クーペがラインナップ。「組み立てやすくするため、ある程度厚めの紙に印刷するのがお勧め」とのことで、作り方は公式ブログの過去記事でも確認できる。
【#マツダ100周年 ペーパークラフト】赤白2トーンの、#R360 クーペと #ロードスター のペーパークラフトが登場です!・R360https://t.co/7zJlG64IJH・ロードスターhttps://t.co/LxsxjvHHUv家での時間も楽しく。ぜひ作ってみてくださいね!#うちで過ごそう #StayHome #withMazda pic.twitter.com/40k4Pa3gLN— マツダ株式会社 (@Mazda_PR) April 10, 2020
メルセデスの歴史や最新の安全技術を学べるweb番組「BERTHA and OSKAR」も公開。
メルセデス・ベンツは自宅で楽しめるコンテンツとして、塗り絵やペーパークラフトを無料で提供している。さらに、歴史や最新の安全技術を学べるweb番組「BERTHA and OSKAR」も公開中だ。
自宅で過ごす時間が多くなっている今日この頃。
そんな日々を楽しめるように、著名人が歌やダンス、自宅でも手軽に出来るトレーニングを発信しているが、メルセデス・ベンツも自宅で楽しめるコンテンツを無料で公開しているのをご存知だろうか?
◼️全49種類もの塗り絵(ペーパークラフトも収録)
ダウンロードは以下のURLから
https://www.mercedes-benz.com/en/vehicles/passenger-cars/design-sketches/?shortener=true&csref=sm_fbk_pc
◼️web番組「BERTHA and OSKAR」
初回は、自動車を発明したカール・ベンツの妻、ベルタ・ベンツからクエスチョン! 「135」という数字の意味とは…?
Posted at 2020/04/15 00:22:33 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月15日
「こんなFTOが純正であれば・・・」打倒VTECを誓ってランエボの4G63エンジンを搭載!
FFハイパワーチューンドの定番といえば、インテグラやシビックなどをターボ化したVTECターボ仕様。しかし、今回紹介するのはそんなVTEV勢を打ち負かすべく製作された、稀有なFTOベースのチューンド。それも、ランエボの4G63を換装した魔改造スワッパーなのだ。(OPTION誌2000年2月号)
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ありそうでなかったランエボVエンジン仕様のFTO!
ホイールスピンが止まらない超ジャジャ馬っぷり
スポーツカーというよりはデートカー的要素が強いFTOは、トータルバランスにこそ優れているが、いかんせんパワー不足で”刺激が足りない”。そんな弱点を見事に克服したのが、このチューンド。エンジンルームには、なんとランエボVの4G63が鎮座しているのである。手がけたのは愛知県のビクトリーレーシング(※)。
FTOのエンジンルームに違和感なくセットされた4G63。燃料系こそポンプをJZA80スープラ用に変更しているが、エンジン本体やタービンはノーマル。ブーストコントロールにはトラストのプロフェックBを使用し、最大ブースト圧1.2キロ時に340psを発揮する。
スペックとしては驚くほどのものではないが、いざ走らせると1速2速はホイールスピンが止まらない。機械式LSDを組んでいるにも関わらず、車体が左右に大きく振られるほど強烈なジャジャ馬仕様だ。
燃調はランエボV用コンピュータで制御。点火マップはMアーツによって変更し、レブリミットは8000rpmとしている。
前置きインタークーラーは、HKSのSタイプコアをバンパー開口部ギリギリにセット。パイピング類は全て現車合わせで製作されているが、非常に迫力ある面構えだ。
フロントパイプやマフラーといった排気系は、ワンオフ製作のオリジナル品。メイン76.3φのオールステンレス製で、テール部は斜め出しのストレートタイプとなる。
ちなみに、このエンジンスワップは決して一筋縄では行かず、特に大変だったのがミッション周りの作業だったそう。当初はランエボミッションを使う予定だったが、FFボディに4WDミッションを組み合わせることができず、試行錯誤の末、FTOの純正ミッションをベルハウジング加工して4G63とドッキングさせている。
エンジンがV6から直4に変更されたことで純正のタコメーターが作動しなくなったため、オートメーター製の大型タコメーターを装着して対応。もちろん、エアコンやパワステといったインテリアの快適装備は純正同様にきちんと作動する。
加工は必要だが、基本的には純正パーツを使用して組み上げているので耐久性は抜群。費用面もベースエンジン込みで100万円以内で完結するというから驚かされる。「ノーマルのFTOがこれくらい走ってくれれば…」。そう思わずにいられないほどハイクオリティなチューンドだ。(※ビクトリーレーシングは閉店しています。)
Posted at 2020/04/15 00:19:11 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月15日
【レトロでラグジュアリーな新型車】ケータハムからスーパーセブン1600が登場 英国価格およそ452万円から
限定ではなくレギュラー・モデル
text: Felix Page(フェリックス・ペイジ)
ケータハムは、レトロな1970年代から着想を得たオープンホイール・スポーツカー、スーパーセブン1600を発表した。
現在すでにオーダー受付が開始されているこの新型モデルは、英国のスポーツカー・ブランドであるケータハムの遺産を受け継ぐとともに、直近では2016年と2017年に限定生産されたスプリントおよびスーパースプリントの後継という位置づけになる。だが、今回は限定ではなくレギュラー・モデルとしてケータハムのラインナップに加わった。
新型スーパーセブン1600は、同社のエントリー・モデルである270と同じ、排気量1.6Lのフォード製シグマ・エンジンを搭載。つまり動力性能も270と同等で、0-100km/h加速が約5秒、最高速度は196km/hということになる。
機械的な違いは、2基の40DCOEスロットルボディが備わること。これにより1970年代のラリーカーを思わせる「独特の咆哮」を発すると、メーカーは述べている。クローム仕上げのK&N製エアフィルターが、レトロな魅力を一層引き立てる。
初期のセブンを思わせるクラムシェル型フェンダー
シルエットは見慣れたセブンの姿と変わらないものの、この新型モデルには多くの専用デザイン要素が与えられ、他のセブンと差別化が図られている。真っ先に目に入る特徴は、ヘッドライト後方からバルクヘッドまで伸びたクラムシェル型フロントフェンダー(フレアード・フロント・ウイング)を採用していることだ。同型のフェンダーは初期のケータハム車に装着されていた。
リアに背負ったスペアタイヤや、8本スポークのアロイホイールも、1970年代の英国製スポーツカーでよく見られたスタイルを再現している。ボディカラーは標準4色のほか、セブンの歴史から着想を得た7色の専用カラーも追加料金なしで用意される。
レトロでラグジュアリーなインテリアは、シートだけでなくダッシュボードやセンタートンネルも革張りとなるフルレザー仕様。ドライバーの眼前にはウッドリムのステアリングホイールと、クロームで縁取りされたスミス製計器が並ぶ。
英国ではキットフォームでの販売も
ケータハムのグレアム・マクドナルドCEOは、次のように述べている。「レトロからインスパイアされた直近の2台のセブン、スプリントとスーパースプリントは記録的な早さで完売しました。そこで当社は、このようなクルマが強く求められていることを再認識したのです」
「わたしたちは、これまでで最もパワフルなスーパーセブンを発表できることに興奮しています。これは現代の本物のアイコンを改めて想像し直したクルマです。オリジナルの設計意図とまったく変わらず、ドライビング・フィールにフォーカスし、レースからフィードバックされた改良を備えています。しかし、この新型モデルでは内外装の仕立てにラグジュアリーな要素も加味しました」
英国における車両価格は、自分で組み立てるキットの状態で3万3495ポンド(約452万円)から。工場組み立て済みの完成車は+2395ポンド(約32万円)。さらに2500ポンド(約34万円)を追加すればラージシャシーも選べる。
新型ケータハム スーパーセブン1600、本国で発表
英ケータハムは、新型「スーパーセブン1600」を本国で発表した。コロナウイルスの影響はイギリスでも深刻な状況だが、そうした中での発表には、“こんな今だからこそ、小さな楽しみを届けたい”という想いが込められているようだ。というわけで、イースター休暇にあわせ、スーパーセブン1600が本国でオンラインデビューを飾った。ショールームでの販売は“安全な状況になってから”となる予定。
1973年にロータスからセブンの生産権を受け継ぐ格好で誕生したケータハム・カーズ。以後、少量生産で「ケータハム・セブン」を生産し続けてきた。スーパーセブン1600は、純粋なドライビングに無駄なものを削ぎ落とし、走りをピュアに追求した、セブンのDNAを受け継ぐニューモデルとなる。
このクルマには、パワーステアリングやオートマチックトランスミッション、トラクションコントロールといった装備は用意されない。その代わり、車重は540kgと軽く、一般的なクルマとは異次元の運転感覚を味わえるのは間違いない。なおエンジンはフォードの1.6リッターSIGMAユニット(135ps)を積み、0-96km/h加速は5.0秒、最高速は195km/hと公表されている。
エクステリアは、70年代のケータハム・セブンの世界観を残しつつ、現代のアレンジを加えたものとなっている。特徴的なフロントフェンダーはクラムシェル型を基調としつつ、フレアを強調することで人気の高かった“シリーズ3”の雰囲気を再現している。また、ワイドトレッド化したサスペンションや、エンジンフードから覗くツインのスロットルボディという具合に、クラシカルなメカニカルパーツを散りばめたデザインとなっている。
コクピットは、ポリッシュドタイプのこれまたクラシカルなウインドウスクリーン越しに見えるロングボンネットが、セブン特有。なお内装はダッシュボードを含めフルレザー仕様となっており、サーキットに特化した他のモデルより豪華な雰囲気を味わうことができる。
またスーパーセブン1600には、ホイールやボディカラーなど豊富なオプションが用意され、色々な装備の組み合わせを試しながら、自分にベストな1台を作り上げることができる。
イギリスでの車両価格は3万3495ポンド(約452万円)からとなっている。
Posted at 2020/04/15 00:16:33 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年04月15日
【速報】レガシィB4の国内販売終了が決定 BRZは7月受注終了で新型登場へ
2020年4月10日、東京地区でディーラー展開を行う「東京スバル」ウェブサイトで、「レガシィB4」と「BRZ」の注文受付終了のタイミングがアナウンスされた。
スバル広報部に詳細を尋ねたところ、国内での現行型モデルの受注をそれぞれ終了することが明らかになった。
そして、1989年の誕生から続いたレガシィのセダンモデルは、日本国内において、現行モデルで販売終了となり、その歴史に幕を閉じることも明らかとなった。
レガシィB4とBRZの受注終了のタイミング、そして将来はどうなるのだろうか。スバル広報部に電話取材を行い、最新情報をまとめた。
文:大音安弘
写真:SUBARU
【画像ギャラリー】ありがとうレガシィB4! 歴代通算6代 全モデルを見る
レガシィB4は国内での歴史に終止符
注文受付終了がアナウンスされたレガシィB4(出典:東京スバル)
レガシィB4は、2020年6月22日(月)をもって注文受付を終了する。
もちろん、生産予定台数を上回る注文があった場合は、期限前に受付を終了する可能性もあるという。このため、現時点では、好みの仕様を注文することが可能だ。
すでに米国では、新型が投入されているレガシィB4だが、残念ながら、日本への新型の投入の予定はなく、国内での31年にも上る歴史に終止符を打つ。
この苦渋の決断の陰には、日本市場での国産セダンの低迷がある。現行型ではバリエーションを絞り、上級セダンの道を選び、生き残りをかけたが、状況が好転することはなかった。
「レガシィの系譜」は途切れない
北米仕様の新型レガシィアウトバック(2020モデル)
日本でのレガシィ消滅の危機が心配されるが、その点については心配無用。アウトバックは引き続き、現行型の販売が継続される。
そして、将来的には、海外仕様のアウトバックをベースとしたフルモデルチェンジが実施される見込みだ。
しかも、その新型アウトバックは、単に海外仕様を右ハンドル化と法規対応させたものではなく、日本ユーザーのために、一部を専用仕様に改良したものだというから楽しみだ。
今後のレガシィB4の受け皿は、WRX S4が担う。現行型は、輸入車ユーザーから乗り換えも見られるなど、スポーツセダンとして高い評価を受けている。
現在、開発が進められている新型WRXは、スポーツセダンとしての進化に加え、レガシィB4のファンも受け入れるフラッグシップセダンとしての顔も期待される。スバルも、その点は充分に意識した仕様を投入してくるはずだ。
第一ステージを終えるBRZ
7月20日で注文受付終了がアナウンスされたBRZ(出典:東京スバル)
希少なスポーツクーペであるスバル BRZも、2020年7月20日(月)をもって注文受付を終了。こちらも生産予定台数を上回る注文があった場合は、その時点で受付を終了するとしている。
2020年3月、ドイツでは、現地販売終了を惜しむ限定車「ファイナルエディション」が発表されているが、日本では「ファイナルエディション」などの特別仕様車は設定されていない。
ただ、導入終了のドイツと日本では、少々事情が異なるのも確か。すでにトヨタとスバルが、次期モデルの共同開発を進めていることを公表しているからだ。
次期86/BRZについての情報は、一切公表されていないが、現行型同様に、2ドアクーペである点は間違いない。
ただ、そのポジションは、発展的に少し変化が生じるかもしれない。発売当初は圧倒的にMT比率が高かったのに対して、現在はAT車のニーズも拡大したことだ。
これはスポーツカー好きだけでなく、クーペ好きの心も捉えていることが伺える。そのため、新型は、現行型を超えるポテンシャルだけでなく、大人向けのクーペの一面も期待できるかも。
新型BRZは早くとも2021年か
トヨタ 86とスバル BRZ。スポーツカー冬の時代といわれるなか2012年に登場。両車が残した功績は大きい。必ずや次期型でさらなる飛躍をみせてくれるはずだ
2020年7月の受注終了のアナウンスに、新型登場の気持ちが流行るが、早くとも来年2021年の登場と見るのが妥当だろう。
その根拠は、スバル自身が、海外向けのBRZに対して、受注終了のアナウンスを行っていないこと。
また、新型プロトタイプの披露など、発売前のプロモーション展開に一切動きがないことも理由のひとつ(姉妹車のトヨタ86については、現時点で受注・販売に関する公式情報は出ていない)。
そもそもスバルは、2020年内に新型レヴォーグの投入を予告している。スバルのこれまでの新車投入のタイミングから察するに、年内に2台のフルモデルチェンジを実施するとは考えにくい。
色めき立つのは、新型レヴォーグの発売後でも遅くはないだろう。ちなみに、現時点では、現行型レヴォーグの受注終了はアナウンスされていない。
◆ ◆ ◆
受注終了が明らかになったレガシィB4とBRZだが、今なら制限なく、好みの仕様をオーダーすることが可能だ。
緊急事態宣言に合わせて、営業時間を短縮するスバルディーラーもあるが、それらの店舗でも、セールスは継続されている。
まずはウェブで情報を集めたうえで、電話やメールなどでディーラーにコンタクトを取ってみるのも良いだろう。
スバル「レガシィB4」ついに終了!? 2020年6月でオーダーストップ 次期モデルはどうなる?
■「レガシィB4」31年の歴史に幕
スバルのフラッグシップセダン「レガシィB4」が、2020年6月22日をもって注文受付が終了することが明らかになりました。なぜレガシィB4の生産が終了になるのでしょうか。
北米では、7代目となるレガシィB4が2019年秋に発売されていますが、日本では6代目が継続して販売されています。
昨今の国内の新車販売状況は、軽自動車がもっとも人気で、登録車ではコンパクトカーやミニバン、SUVなどに販売が集中しています。その一方、かつて日本で主力だったセダンタイプは、販売が低迷しているといわざるを得ません。
2019年に北米で7代目レガシィが登場した当初は、「日本仕様のレガシィB4は遅れて登場する」とされていましたが、今回明らかになった注文受付終了についてスバルは、「日本のセダン市場が以前より厳しく、7代目のレガシィB4を導入する判断ができなかった」とコメントしています。
現行モデルをもって国内におけるレガシィB4の歴史は終了し、スバルのセダンは「インプレッサG4」と「WRX S4」のみとなります。
初代レガシィは1989年に登場。セダンとステーションワゴンのふたつのボディタイプを持ち、経営難に陥っていたスバル(当時は富士重工業)の復活に大きく貢献しました。
クロスオーバータイプの「アウトバック」が加わったのは2代目からで、当時は「グランドワゴン」と呼ばれていました。
3代目ではセダンに「B4」というサブネームが付き、4代目では3ナンバー車へと進化。さらに、5代目は運転支援システム「アイサイト」を搭載するなど、つねに革新を重ねてきました。
その後、ツーリングワゴンは6代目へフルモデルチェンジせず、国内専用車の「レヴォーグ」として進化。そのレヴォーグは、2020年秋に2代目モデルへとフルモデルチェンジする予定です。
なお、レガシィ アウトバックについては継続して販売されることになっており、日本仕様の次期モデルを開発中とのこと。レガシィの名称が消滅することはなく、今後はレガシィアウトバックがその名を守っていくことになります。
※ ※ ※
今回、レガシィB4とともに、スポーツカー「BRZ」の注文受付終了もアナウンスされました。BRZについては2020年7月20日をもってオーダー終了することになります。
BRZはトヨタ「86」の兄弟車で、トヨタとスバルで共同開発したモデルですが、86については注文受付終了せず、継続して販売される予定となっています。
2019年9月に発表されたトヨタとスバルの新たな業務資本提携において、両車の次期モデルについても共同で開発することが明言されており、現在開発が進められています。
86、BRZの次期モデルがどのようなモデルとして登場するのか、期待したいところです。
Posted at 2020/04/15 00:12:02 | |
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富士重工 | 日記