
直列6気筒から BMWのFFに箱替をしたワケ。 BMW 新型X1を購入(後編)
BMW
新型X1の試乗で確認したかった項目は次の3点
①四輪駆動システムは、なんちゃてなのか?
②プレミアムカーなのにインテリアはショボいの?
③前輪駆動になったX1、その走りはBMWクオリティなのか?
まず①
オンデマンド式のAWD
「なんちゃって4WD」は過去の話?
新型の「xDrive」は、電子制御オンデマンド式の4WD
構造がシンプルで軽量の
ハルデックス社の部品>を採用
この4WDはFFが基本システム。
通常はトルクのほとんどを前輪へ供給し
必要に応じて後輪へ力を振り分けるシステム。
ハルデックスシステムはアウディの一部のクワトロやボルボなどのメーカーにも採用されています。
「なんちゃって4WD」と揶揄されたのは
従来のオンデマンド式4WDは
センターデフを持たず、代わりにビスカスカップリングによる動力伝達を行うタイプ。
前後軸が滑ったときにのみ、後輪に駆動力が伝わる回転差
感応型。
滑ってから後輪に駆動が伝わるため伝達効率に時差があることで、
フルタイム4WDの格下に見られてきた。
また構造が簡便で安価なことからも従来のオンデマンド式は
「なんちゃって4WD」と呼ばれたり、第3世代までは取付が他に比べて簡単であることから
「ぽん付け4駆」とも言われたりした。
しかし、
先進の技術革新により、制御が多様化された
第5世代ハルデックスカップリングシステムは
ビスカスカップリングの代わりに
油圧多板クラッチを装備
電子制御によってクラッチに働く油圧をコントロールしトルク配分する。
判定から実作動までに要する時間は0.1~0.15秒。
さらに
この電子制御オンデマンドは、
各種のセンサー情報から、
速度、加速などアクセル操作、路面摩擦反力の滑り、ハンドルの操作に加え、
外気やワイパーの動き等の情報を総合的に判断して、
後輪への駆動配分を瞬時に行い、スリップを回避する仕組み。
従来のスリップが生じてからトルクを後輪に配分するものから、
最新世代では
「スリップする前に」予知判断するこの仕組みは、(必要な時は四駆)
理論上フルタイム4WDと遜色がなく、他の4WDシステムに引けを取らない。
構造がコンパクトで軽量かつ耐久性があり、
燃費がいいなどのメリットを総合的に判断すれば、
もっともFFに適した
最先端の4WDだと私は思う。
この
電子制御プログラムのアルゴリズムを
BMWが開発、これが
XDrive。
また、FFの場合、コーナリング時に
アンダーステアになる特性がある。
この兆候が出ると、
システムがコーナー内側のリア・ホィールに軽くブレーキを作動させると同時に、
エンジンの駆動トルクを増加させる機能
「パフーマンス・コントロール」が稼働。
これにより、優れた
ロード・ホールディング性能と
ダイナミックなコーナリングが実現。
それぞれのシステムをIT技術で癒合させ、より快適なクルマに仕上げるためには、
今や、
ソフトウエアの技術力が、重要なファクターになって来ている。
新型X1対応XDriveの開発にあたっては相当入念に煮詰められ
燃費・走破性と居住性を両立させ
高いレベルで見事な仕上げになっている。なんちゃて‥は過去のハナシのようだ!
文書が長くなってしまったので、
プレミアムカーなのにインテリアはショボいの?
は次回にします。
Posted at 2016/01/06 20:04:40 | |
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BMW X1 | 日記