
自分だけの空間がほしい。インテリアや建築に興味を持ち始めてからそんなことを考えるようになった。必ずしも豪華でなくてもいいし、小さくたっていい。自分好みで誰からも干渉されない、自分だけの空間を、どうやって手に入れようか。
賃貸にしろ分譲にしろ、完全に自分仕様というのは難しい。そもそも日常生活の場となる自宅は同居人の影響を受けるものだから自分だけの思い通りにはならない。
それなら自分だけの空間は自宅と別に手に入れるべきか?ちょうどタイニーハウスやモバイルハウスなんかが注目され始めていた。庭付きの家にでも住んでいればちょっとした小屋を建てるという選択肢もあるのだけれど、転居がありうる仕事の都合上それも叶わない。
そんな折に街で移動販売車を見かけた。これだ!と思ってネットで探して購入したのが平成6年式のミラ・ウォークスルーバン。以前はかき氷屋さんとして使われていたらしい。この軽貨物車輌のL120xW120xH150cmの荷室を、自分のための空間として再生しようと考えた。
内装はほぼすべて剥がしてスケルトン状態に。錆や汚れを取り除いてから床板を貼ったりデスクを設置したりカーテンをつけたり。週末や早朝を利用してのDIYの末、私による私だけのための空間が出来上がった。
お気に入りの雑誌や雑貨をディスプレイすればまるで移動する書斎。さすがに横になって休むのは難しいけれど、音楽鑑賞や読書、レザークラフト、裁縫などの趣味に没頭する場としては十分使える。 スマートフォン用モバイルバッテリーで駆動する オーディオやLED照明、扇風機も備えて快適。
毎日の通勤に使うだけでなく、時には海に山に出かけてくつろいでいる。最近はコーヒーミル、フレンチプレス、アルコールランプを常備してコーヒーを淹れることも覚えた。
ようやく自分だけの空間を手に入れたと悦に入っていたのだが、やがて5歳の娘が興味津々で入り浸るようになり、目を離すとあちこち落書きされたり、雑貨を持ち去られたり。今はまだ赤ん坊の息子もいずれ一緒になってイタズラを始めるだろう。
自分だけの空間を持つのは、やはり難しいという話でした。
Posted at 2015/03/18 05:20:16 | |
トラックバック(0)