
生温い風がやや強く、春一番が二度来たような午後一番。
私は友人と 「刀削麺」 なるものを食しに、クルマで40分ほどの専門店に
やってきた。
10台ほどのスペースがある駐車場にクルマを停めるとすぐ、
この大きな看板が目に飛び込んできた。
しかしこの看板・・・
100%プロの看板屋に依頼していないであろうデッサンの悪さ、
顔の大きさからは有り得ない小さな手から削り出されるそれは、まるで
魂の固まりから絞り出されるエクトプラズムが ジェットコースターの軌跡の如く
ループと螺旋を描きながら鍋に落ちて行くようだ。
その鍋から出る湯気も 白ではなく黒で描かれ、地獄の釜のような炎と共に何とも毒々しい・・。
そして料理人のおばさん「お姉さん?」の目はまるで
「トヨタ2000GT」のリトラクタブルライトと錯覚しそうなほどの出目金状態。(あくまで個人の見解です)
・・・とにかくインパクトは強烈だった。
お店の中はこじんまりとしており、カウンターを加えれば、20席ぐらいはある。
30代後半と、20代後半の女性と、60代くらいの男性店主 三人で店内をきりもりしている
ようだった。
インスタント写真の「チェキ」が貼り付けられた、ファイルタイプの手作り感満載のメニューを見てみる。
あと、
などがあり、
これに 水餃子、しゅうまいを入れても10種類ほどしかない。
これには私的には好感が持てた。
近年、食べ物屋のメニューを見ると トッピングでやたらメニューを増やしたり、
寿司屋なのにカレーがあったりと、お店のテーマが矛盾し、
食のジャンルが氾濫しているように思える。
ウラメニューなら希少性もあり、歓迎するが、こないだ行ったあるラーメン屋になると、
トッピングに生クリームをぶち込んでた。
うまいと評判らしいが、ラーメン好きの私でも さすがに無理だった。
それはさておき、
私は「海鮮刀削麺」を頼み、相方は「肉団子高菜刀削麺」をオーダーした。
しかし、刀削麺といっても、本当にテレビで見たような小麦粉を練った固まりから
ナタのような刃物で削っているのだろうか?
私は身を乗り出し、厨房を覗き込んでみる。
すると、なんとそこには、
おお!ホントだ!
まさに、看板と うり二つの女性が(ゴメンナサイ)、イメージ通り、麺を削ってるではないか!
何ともリズミカル。その姿はある意味芸術的に見えた。
そしてしばし待つと、商品が出てきた。
海鮮刀削麺
肉団子高菜刀削麺
どちらもうまそうだ。
麺を上げてみる。
麺はまさに削り取ったそのもので、バラつきが新鮮だ。
太さもバラバラだが、ちゃんと火が通り、粉っぽくない。
スープだが、おそらくほぼ、醤油のみの味付けで例えるならおすまし(すまし汁)のような
あっさりとしたスープだった。
ホントはこれにカツオか昆布の出汁が加われば深みも出るのだろうが、
たぶん本場の味にしてあるので、これが普通、(正統)なのだろう。
それは、厨房から聞こえてくる彼女らの母国語で推測できる。
私は仕事がら中国語を話せるのだが、彼女らの言葉は同じ中国語とわかるが
ほとんど理解できなかった。
かなり地方から来ていたからなのか、訛りが強い感じの言語だった。
とにかくこの味は、そこらへんのラーメンや、うどん店と比較するのは筋違いと
思った。
結果を言えば、満足レベル。
店を出ると、またあの看板が目に入るが、今度はやけに親しみを感じた。
背脂ドロ系の麺もいいが、たまには優しい味に触れるのもいいだろう。
気持ちまでなんだか優しくなる・・・そんな昼食なんてなかなか無いかもね。
また来たいなぁ、って思いました。
お店の方の接客もとても愛想よく、ピカイチでしたよ(^ω^)
以上 刀削麺リポートでした。
Posted at 2016/05/02 13:34:42 | |
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