F34GTを購入してから早いもので4回目の車検時期が来た。
過去2回は正規ディーラー、その後1回を民間整備工場で車検をお願いしてきたが、
① 定年を迎えて平日でも自分の時間が確保し易くなってきたこと
② 各種消耗品をDIYで交換してきて基本整備の勝手が解ってきたこと
③ 検査場が自宅から車で10分という近場であること
④ 何より車検費用が節約できること
などから、平日の午前中に年休使ってユーザー車検に挑戦することにした。
結果から言えば、事前学習をシッカリしておいたお陰か、想像よりスンナリと終わってしまったってのが正直な感想。
なんせ家を出てから2時間後にはもぅ帰宅してたからね。
無論、想定外の事態もいくつか発生したので備忘録も兼ねて、整備手帳に書けなかった内容も含めてこのブログに綴ってみよう。
【準備編】
・ネットで“ユーザー車検”をググると、体験記や動画などがワンサカ出てくるので、情報集めに特に困ることは無いが、先ずはインターネットで車検日の予約をする。
・次に必要書類をそろえるのだが、車検当日に検査場で入手できるものは事前にダウンロードして下書きを作っておくと本番当日は転写するだけなので便利。但し、書式がまちまちなので一番イイのは検査を受ける車検場に置いてあるものを事前に入手しておくこと。ワシもダウンロードした用紙に下書きをしておいたんだが、実際の書式が異なっていたので少々、慌ててしまった。
・DLして下書き準備するのは以下の3枚。
① 継続検査申請書
② 自動車検査表
③ 自動車重量税納付書
・関門?は指定整備記録簿。
結果的に『無くても問題ない*』のだが、ワシは気を利かせて知り合いの日産ディーラーから貰った複写用紙を準備して、見様見真似で記載しておいたんだが、後述のテスター屋さんに見せたらあっさりと「これは整備免許のある指定工場の書式だから持ってっちゃダメ、あんた整備士免許ないでしょ?」と攣れないお言葉。言われてみればそりゃそうだ。
*問題ないというのはあくまで車検自体は通るってことで、あとでキチンと整備工場で点検しなきゃいけません。車検記録事項にバッチリと記載されてしまいますから。『検査時の点検整備実施状況:点検整備記録簿記載なし』とね。
・あと自動車税納税証明書はネットでeLTAXで支払いしてあるから領収書ナシでOK。
【テスター屋編】
・民間整備工場の知り合いから「光軸調整だけは事前にやっといた方がイイよ」とアドバイスを受けたので、朝8:20頃に検査場近くのテスター屋さんへ持ち込む。
・ここのオジサン、とても優しいしBMWの事も良く知っていて、「BMWはライトの上下補正機能があるからオートライトじゃない方がイイよ」なんてアドバイスもくれた。
・ものの数分で光軸合わせ終了。「サイドスリップはどうする?」との問いに、「それは結構です」と回答。(後程、断った結果が本検査でビックリすることになるとは・・・)
・ここで自賠責の加入手続きと車検場と同じ用紙をもらい記入する。(事前準備の書式が違うことに気づいたのもココで。非常に助かったね。)
・流石はお膝元の工場で、受付手順やレーンの設備の新旧までご存じである。(初心者は必ず3番レーンへ通されるんだと。何故なら他のレーンにはサポート要員が居ないんだって)
・無事に終わって自賠責=17,650円と光軸調整代=3,300円を支払っていざ、車検場へ向かう。
【車検本番編】
・ゲートを通過し駐車エリアへ停車させたら先ずは事務所へ向かい、ここで書類一式を提出して費用の支払いを行う。
検査登録印紙代=500円、審査証紙代=1,800円、重量税印紙代=32,800円の計35,100円。
・次に庁舎へ行って6番窓口に書類を提出。受付の人曰く「初めてですか?でしたらレーンに並ぶ前に検査ラインを見学できるので、行ってみてください」と。
・なるほど、確かにレーン脇に見学通路(写真右側の黄色線エリア)があって、他人の検査状況を見ることが出来る様になっとるわい。これは親切だわ。(基本、撮影禁止なんだってさ、知らなんだ)
・検査は7工程。①外観検査②排気ガス検査③サイドスリップ④スピードメーター⑤ヘッドライト⑥ブレーキ⑦下廻り。全て同一レーンの流れ検査となる。
・見学後、いよいよレーンに並んでみる。先行車が4台程いたので待っていると検査員が徐に登場。ウィンカーやらワイパーやらホーンやらブレーキやらの動作&外観チェックが始まった。全て確認後OKもらったら、こんなカードを渡された。懐かしき“初心者マーク”。運転免許歴40数年のワシでもユーザー車検は初めてだもんね!
・そうこうしている内にいよいよワシの順番が廻ってきたぞい。ここでレーンにいる唯一のガイドおじさんがワシの初心者マークを見て近寄ってきて一言。「安心してください、穿いてますから。もとい、電光掲示板の指示に沿って進めば大丈夫ですよ。」とリラックスさせてくれた。
・排気ガス検査は自分で検査菅をマフラーに突っ込んでスイッチマットの上に立つと計測開始、30秒ほどで結果が出て、スタンプ装置へ検査表を差し込んで打刻する方式。
・次はサイドスリップ検査。なんとココで×印が出ちまった。
・ 「テスター屋さんで断ったのが裏目に出たか!?」と焦り気味でガイドおじさんに聞いてみると、「そうですね・・・。でも総合判定で“特例”とかがあるかもしれないので、最後に聞いてみてください」とのお言葉。“特例”??? 事前学習では一言も目にしなかったワードが出てきちまった。
・残りの検査は全てOK。モチロン光軸検査もバッチリよ。
・レーンの最終段に“総合判定室“なる小部屋があって、ここに書類を出すと最終結果を決定してくれる。恐る恐る「あのぅ、サイドスリップでNGになったんですけど・・・」と言うと、判定官:「あー、貴殿の車両ですとメーカー規定の数値と検査結果の数値が異なる場合もあるので、その場合は特例として合格になりますね。」とナントも嬉しいお言葉が返ってきたのだっ!!ヤッホーッ!!となって、めでたく“適合”印を頂けたのであーる。
・ネットで調べると特に欧州車は特例が多いみたいだね。
・後は書類を7番カウンターへ提出して待つこと10分程度。呼ばれたら新しい車検証と期限シールを頂いて終了。
・既に御存知のように、新車検証は従来のA4判の半分(A5)より更に小さくなってICチップも埋め込まれておるが、なんとも中途半端なサイズじゃのぅ・・・。
・期限シールはフロントガラスの運転席右上の隅っこに貼るようじゃ。
最後は気になる総費用だが、総額で60,000円を切ってるから、かなりの割安感を実感できるね。
やはり業者の検査料や代行料なんかが掛からないので、分解整備分を除いたら、半額程度の金額で収まる感じかな?
「安ぅ~ぃ、社長、ありがとう!」と夢グループのCMみたいに悦んでいるワシであった。
今回の総費用は下記。
テスター屋光軸合わせ代:3,300円
自賠責保険代:17,650円
検査登録印紙代:500円
審査証紙代:1,800円
重量税印紙代:32,800円
合計=56,050円
あとは後日、整備工場で24か月法定点検(2万円くらい)だけを実施すれば完璧だな。
・車両側の点検ステータスも更新して、無事にユーザー車検が終了と相成った。めでたし、めでたし。
では。
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CY2023 | クルマ
Posted at
2023/10/18 19:14:05