(注:諸般の事情により部品の型番や具体的なツール名などは記載してないので悪しからず。)・まず、換装のキッカケはみん友サンが箱替えする際に、元のF34から取り外したパーツに6WBがあったこと。まぁ、格安で買えなけりゃメーター交換なんて考えていなかったのだが、純正ヘッドアップスクリーンもセットで10万円でOKとの事だったので現金即払いで購入。円安影響でebayでも昨今はこんな値段になっちゃってるからねぇ・・・ ・中古メーターへの換装作業の前に、事前情報をネット徘徊して収集した結果、主なチェックポイントは下記。① 走行距離が自車よりも少ないメーターにすること。② 車両のVINを自車に合わせること=内部データの書き換えにROMライターが必要になること。③ しかも書き換えが必要なEEPROMが2種類あってピン配置が異なること。④ 上記の対応をしないと赤点(タンパードット)が出る上にイグニッションを押すたびにオドメータが+5kmも上乗せされちゃうらしい。⑤ E-sysのCoding(Bimmer-Utilityでも可)環境が必要なこと。①は幸い、ワシの車両の方が走行距離が上回っていたのでクリア。⑤も8年近く扱ってきたので問題ナシ。・残るは④を絶対回避するための②と③が一番の関門で、普通に調べると数百ドルもする高額ライターでしか書き換えできないと出てくるが、そこはDIY精神で深堀調査してみた。(元職が設備の基板設計やプログラミング業務だったのも幸いしている) ・先ずは6WBを分解して目的のEEPROMを探す。ほぼ嵌め込みだけの構造になっているので分解は簡単。ROMもすぐに見つかる。 ・ROMの型番を確認後、中華製の安いROMライターをAliで手配。正直、ネットの評判はあまり良くないのでダメ元覚悟で。因みに値段は3,000円程度。 ・ライターが届いたところで走行距離の消去やVINの変更を試みるが、案の定、書き込みエラーや消去不可となったが、幸いVINは変更できた。・ROMのデータシートを見ると、走行距離のアドレスは改竄防止のため、記録されている走行距離よりも少ない値は書き込みができない仕様になっているようだ。 ・そこでいっそのこと、ROMも新品に置き換えちゃえって訳で、Aliにて購入。これが2,000円。 ・秋葉へ行ってチップ抵抗やらハンダやらフラックスやらハンダ吸い取り線やらをショップ購入。これで1,000円 ・新しいROMに車両VINだけ書き込んで、走行距離は00のまま。これを古いROMと交換する。(このハンダ付けが一番難しくて気を使ったね)・この状態で車両へ実装してみると、KOMBIエラーが多発。まだ車両のVINが不一致らしい。・そこでもう一つのROMの内容を変更すべく、新たなROMライターを手配。Amazon使ってこれまた1,500円と格安。 ・実装したままクリップで挟んで読み込んでみると確かにVINが入っていたので、こちらも自車VINに変更。・以上で改造は終了。実車へ取り付けてCoding作業へ入る。・VOを6WAから6WBに変更し、Write FAで車両へ書き込んだら、Read SVTとRead ECUで読みだしてDKOMBIモジュールを探す。Detect CAF for SWEで一番古そうなCAFを選ぶ(ワシのF34は製造以来10年間もI-STEPを更新していないので、古いCAFが適当と判断した) ・CAF注入後、DKOMBIをCODEで初期化する。その後、自分好みにカスタマイズすれば一連の作業は終了。・最後にISTA+でディフェクトメモリをクリアして、KOMBIエラーが出なければ万事終了と相成る。・巷や業者では赤点がでない状態へ換装できているようだが、素人が格安DIYで交換するならこれで充分でしょ。なにせ追加費用が上記の合計でも1万円以下なんだし、ODDの+5kmペナルティも回避できたから、赤点が出っ放しでも全く問題ナシ。 ファームウェアをフラッシュしたりROMを戻したりすれば赤点も消えるかもしれないが、現状で全く問題ないので“触らぬ神に祟りなし“で妥協しておくよ。 というのが一連の6WB交換顛末だったが、10年前のクルマのメーターがフルデジタルのモダン仕様に変わっただけでも気分転換になってリフレッシュできるね!!更にHUSとのコンビネーションで、こんな感じにグレードアップ。10年前製造のBMWとは思えませーんwww では。