
英国で戦争捕虜となっていたナチス・ドイツ(Nazi)の元兵士が、捕虜時代に受けた親切への感謝を示すため、遺言で全財産を英スコットランド(Scotland)の小さな村に贈与した。
ハインリッヒ・シュタインマイヤー(Heinrich Steinmeyer)さんは第2次世界大戦(World War II)当時、ナチス武装親衛隊(Waffen SS)に所属していた。フランスで捕虜となり、スコットランドのハイランド(Highlands)地方コムリー(Comrie)近郊のカルティブラッガン(Cultybraggan)戦争捕虜収容所に収容された。そこで当時19歳だったシュタインマイヤーさんは思いがけず温かい歓迎を受けた。
シュタインマイヤーさんの遺産38万4000ポンド(約5550万円)を管理することになった団体「コムリー開発信託(Comrie Development Trust)」のアンドルー・リード(Andrew Reid)さんは、「ハインリッヒ・シュタインマイヤーさんは捕虜となっていた間ずっと、予想だにしていなかったスコットランドの人たちの思いやりに心を打たれていました」と語った。
リードさんによると、シュタインマイヤーさんは戦後しばらくスコットランド中部パースシャー(Perthshire)のコムリー村に滞在して仕事をし、ドイツに帰国した後も同村を訪れて生涯変わらぬ友情を育んだという。
Posted at 2016/12/05 17:58:22 | |
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