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天茶のブログ一覧

2007年05月27日 イイね!

奈良井宿 3

奈良井宿 3西の果てまで来たw
鎮神社(しずめじんじゃ)は宿内の最高地。
ここから写真を撮ると、鍵の手あたりまでは見通せる。
左手には水場と道祖神、それに高札場。
右側には石が載っている日本家屋。
絵になる風景ではある。


腹が減っては戦はいくさはできぬ。
いや、10時頃P.Aでそばなどを食ったものだから正直腹は空いてなかったが、今後のことを考えて昼飯をとることにする。
食べることも大切だが、それ以上に歩き回った体を休めることが大切なのだ。
だからビールを飲む。
おばちゃん、もう1本ね!
今日はそば屋のごへい餅を右手。
木曽路に来るといつもごへい餅だなぁ。
でもここのごへい餅はちょっと違っていて、おにぎりより少し固めに丸く握った生地をあぶった上に味噌をのせたもの。
こいつは酒の肴にはいいなぁ!
高菜の漬け物がついていて、気分はおやきとごへい餅をいっしょに出されたみたい。
あまりに口に合うのでついつい2本目のビールに手が出る。
うひっ!
「ビールもう1本ね」と言ったら、左のカップルが異国語でなにやらひそひそ。
君らも飲めばいいのに。
右側の初老のご夫婦はそばを注文。
「ごへい餅食べたいねぇ、ここのは少し変わっているようだよ」と聞いたこともない言葉で話している。尾張人からすればこれも異国語と言えよう。

だめ押しにそば定食。
そばと麦とろじゃな。
これでフルコースやっ!
昔は観光地の定食ものなどまずくて困った物だが、近頃ではどこでもたいそううまいものを出してくれる。むしろ下手なチェーン店よりもずっとうまいぞ。
ビールを飲みながら考えた。
「2本も飲んでまったぞ、これでは車に乗れん。夕方までうろうろしても、2本分のアルコールは抜けまい。いっそ泊まるか...」
ふだん動かない天にゃんの脳はこの時とばかりに回転を始める。
が、「バカの考え休むに似たり」とはよく言ったものだ。
まるで天にゃんのために存在するような名言だな。
しかしまあ体は休めたのでそれで良しとしよう。

精算している間に入り口を見ると「うちの店の誇り」という看板があった。酔っぱらっていたのでよくは覚えてないけど、立派な看板なので写真を撮らせていただいた。
どうやらこのそばやさん、以前は櫛問屋だったらしい。

ついでに「ここから薮原まで4時間くらいで行けますか」と聞いてしまった。
あ~あいさつ代わりにこんなこと言うなんて。
「そんなにかかりませんよぉ、3時間でおつりが来ます」
そのおつりをくれ(笑)
「どうかしたら2時間でも歩けます」となっ。
でもその場では決めない。
おねぇさん、何か勘違いしているかもしれない。

とにかく宿場内をうろつく。
それには観光センターだ。
「こんにちは~パンフレットくださ~い」
気軽にこんなことが言えるのは酒の力である。
偉大なるかな、アルコール!

「薮原までどのくらいかかりますか」
またやってしまった。
「鳥居峠越えですね。2時間半くらいです。3時間はかかりません」
やはりそうか。

「え゛、行くのか?」と右膝あたりから声がした^^;


楢川村史料館には入館する。
すでに歩くことで頭がいっぱいで、マリア地蔵のことなどすっかり忘れているあたくしめであった。
Posted at 2007/06/01 18:51:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 散策 | 日記
2007年05月26日 イイね!

奈良井宿 2

奈良井宿 2宿場に戻る。
奈良井の建物は木曽路らしく二階部分が突出しているがその量が少なく、しかも先端にはカーブしたひさしがついている。それを金具でつり補強してある。そのひさしにも飾りがついているところをみると、実用性がそれほどあるわけでもない中途半端なうだつのようなものかもしれない。
平日とあって宿場内は静かで、聞こえるのはおばさんのでっかい声と、酔っぱらいの声(天にゃんは含まれずw)。
みやげもの店も半分ほどは店を閉めている。
いくつか目を引く建物を撮影しながら西へと歩く。
なにしろ1kmあるから歩き甲斐はある。
いつもだと、もう終わりじゃないかとびくつきながら歩く宿場だが、今日は長い。
まずは枡形。
枡形といっても街道の家並びに四角い石垣が築かれているだけだが、これがなぜ枡形?

途中にある水場の水も遠慮なく飲ませていただいた。
冷たい!
うちにもこんな水道が欲しい!

山を背景に緩やかに続く宿場はいかにも美しい。
日差しは強くても、時折冷たい風が流れてきて快適である。

上問屋史料館を見る。
問屋とは荷物を継ぎ立てる運送業者のようなものであるが、公認業者なのでその地位が高く、宿場役人を担当していることが多い。
つまり中山道を送られる荷物は、宿場宿場に常置されている馬と馬子によって、東ならば贄川、西なら薮原まで送られ、またそれぞれの問屋によってさらに隣の宿場に送られるといったシステムだが、のちに「中馬」というものが発生する。これは送り先まで直接ひとつの業者が運んでしまうシステム。中山道の問屋はこの中馬にずいぶん泣かされたらしい。逆に中馬が発展したのは距離面で有利な街道で、中山道沿いの問屋は中間の制限を何度か幕府に求めていたようだ。
時代は繰り返す。
国鉄貨物もかつては車扱と呼ばれる継ぎ立てのようなシステムを中心としていたが、スピードが求められるとフレートライナーのような直行貨物が中心となり、車扱いはついに駆逐されてしまう。
それらのいいところをすべて吸収して効率的に運んでいるのが宅配業者である。いやぁ、よくぞここまで成熟したなっていう気がするのだ。

そんな話はともかく、宿場のシステムを知ってから見る問屋は興味深いものだ。
1日にどれほどの荷物を継ぎ立てていたものだろう。店先は旅籠の店先と同じ程度のスペースしかない。
運送店としての機能を中心として見たが、どうもただの商家に見える。
そこで係のおっさんに荷物の置き場を聞いてみると二階だという。
二階は6畳間が4つほどあるが畳が敷かれているし、床がある部屋もある。
そんなとこに荷物を入れるのかい?
ちょいと信じがたいけれど、奧も同じような部屋ばかりだからおっさんの言うとおりなのかしら。
階段は箱階段も含めて3箇所あり、それはそれで機能的には作られてはいるが...
箱階段を使って二階に上がり、街道を見た。
この風景が一番街道を感じさせる。

街道に戻って鍵形に至る。
鍵形は枡形とは違うただのなだらかなクランクで、かなり安上がりな防衛システムだろう(笑)
しかも角地にきちん建物がたっていなので視野が通ってしまっている!
しかし天にゃんは行く。
とりあえず西の端まで行って、先のことは考えよう。
Posted at 2007/05/28 22:19:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 散策 | 日記
2007年05月25日 イイね!

奈良井宿 1

奈良井宿 1中山道制覇する上で、観光とのバランスはいつも葛藤するところ。
街道歩きはそれのみで十分に楽しく、「また来ればいいや!」などと安易に構えたりしているけれど、実はなかなか機会に恵まれないもの。
奈良井は見所も多く、それだけで1日を要してしまいそう。
順序は逆となっても、街道を通過するときの宿場と、宿場だけを目的した場合でも違った印象が残る。
山間をゆくことが多い中山道では、宿場は「オアシス」でもあるから。

大半の人が絶賛するだけあって、他の宿場とはスケールが違う。
妻籠の拡大版ですな!などと比較はしてみるけれど、宿場を売りにしている、馬篭、妻籠、奈良井の3つを比較すると、それぞれが個性的だと感じられるのは、努力のたまものなのだろう。

駅から出るとさっそく正面に「二百地蔵」の看板がある。
それほど遠くはなさそうなので、旧道を登っていく。
ちっちらおっちら...なんだ坂こんな坂...うっちゃんなんちゃんw

着いた...
入り口にはツツジが咲き誇る。
うちの近所ではすっかり終わってしまったツツジが、奈良井では満開だ("▽"*)
さらに杉の大木たちに迎えられる。
これは人間社会を超越した空間だ...

本当に200あるかどうかはわからないけれど、たくさんの石仏が並んでいるのは壮観である。
中には庚申さんや二十三夜塔などもある。
顔をひとつひとつ眺めてみて、苔にむした頭をなでてみたりする。
なかなか年季の入った苔じゃな^^
さわったくらいではびくともせん。

背後にはにそれらを支配するかのように祠があり、地蔵様かいくつか安置されていた。
「いいものを見せてもらいました」ってな心づもりで賽銭の10円をいれようとしたら、手元から100円玉がコロコロと。
「そうですか、100円の方がいいですかw」
とそのまま賽銭箱へ。
なんとも愛嬌ある仏さまたちだわ^^

森閑とした木曽山中に静かに過ごす石仏さん。
国道や鉄道の敷設時に”邪魔”となってここに集められたとか。
景色のいいところに仲間と肩寄せ合っていい人生じゃないですか。
Posted at 2007/05/25 07:17:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 散策 | 日記

プロフィール

「撥水しない撥水ゴム http://cvw.jp/b/241572/48506091/
何シテル?   06/24 08:31
200系ハイエース3型DXに乗っています。 14年目で、20万km。 時にはキャンプに持ち出したりしています。
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