何十年ぶりかの雪道ドライブ
全ての始まりは、近ツリから「万座プリンスホテルの日帰り温泉入浴ランチ券」が自宅に届いたときからだった。それは2025年1月のはじめだった。
僕:「今日、近ツリからあれが届いたよ、日帰り温泉のやつ」
妻:「やっと来たの!? 日帰り温泉入浴ランチ券でしょ。とっても楽しみーっ!!」
僕:「いつ行こうか?」
封筒から取り出した日帰り温泉入浴ランチ券には、有効期限が3月31日と書いてあった。
僕:「なんか有効期限が3月末になってる! 初夏とか新緑が一番のときが、よかったなぁ」
妻:「あなたは3月に転職するだから、2月に温泉旅行でしょう。雪を見ながら露天風呂なんて最高じゃない!!」
僕:「雪を見ながら露天風呂かぁ!! ヒャッホー!!」
妻の言う事は確かに的を得ていた。このタイミングじゃなきゃね。のんびり温泉なんてできないよなぁ。その後、日本海側の記録的な大雪で僕たちが苦労することになろうとは…。
妻:「日帰りだけじゃもったいないから、別の温泉に一泊したいわ」
やっぱそうだよなぁ。温泉に入ったら一泊したいよね。万座温泉でお昼を食べて、温泉に入ってから別の温泉宿に向けてMINIクロスオーバーで移動することになる。仮に正午にランチを食べて、その後温泉に入ったら午後2時くらいに出発かなと時間を計算してみた。できるなら日が沈む前に別の温泉宿に入りたい。とすれば万座温泉に近いところがいい。あっ、万座温泉の裏側に東日本随一の温泉、「草津温泉」があるじゃない!! そうだ「草津温泉にも行こう!」 妻も喜んでくれるはずだ。
僕:「草津温泉はどう? 湯畑、見ようよ!」
妻:「湯畑、見たいわ。宿泊する宿はどうしよう?」
以前、草津温泉に来たときは湯畑と西の河原露天風呂の両方に行けるようにと間のホテルを選んだ。どちらに行くにも便利だったけど、湯畑の小路をブラブラする余裕がなかったことを思い出した。湯畑の周りを散策したい。だから今回は湯畑に隣接するホテルにしよう。
僕:「湯畑に近いホテルはどうかな?」
妻:「ホテル一井がいいわ。湯畑の眼の前だし、泊まりたかったの」
そのホテルは湯畑の目と鼻の先にあった。最高のロケーションだ。
僕:「よし、そこに決めよう。予約しておくね」
1月も終わり2月に入ると、毎日のように「日本海側の大雪」がニュースになった。今まで見たことないほどの大雪だった。妻はどんどん不安のどん底に落ちて、本気に万座温泉までMINIクロスオーバーでたどり着けないと思うようになった。旅行を延期に使用なんて言い始めた。ヤバイ!!
妻:「万座プリンスホテルの坂は急で登れない車もあるらしい!!」
僕:「そんな急な坂があるんだ? ホントに登れないの?」
でも僕はMINIクロスオーバーはFF駆動だけど、スタッドレスタイヤを履いているから心配ないと思っていた。徐々に妻の心配はピークへと向かっていった。余りにも心配するものだから、僕は万座プリンスホテルに電話を入れて車で行けるか確認してみた。
僕:「もしもし、万座プリンスホテルですか?」
ホテル:「はい、万座プリンスホテルで御座います」
僕:「来週の金曜日にお世話になる◯◯です。車でホテルまで行くのですが、雪が凄いと聞いて心配なんです。万座ハイウェイは通れますか?」
ホテル:「万座ハイウェイは除雪しているので通れますよ。大丈夫です。尚、草津高原と万座の間は通行止めになっていますのでご注意下さい」
僕:「万座ハイウェイは除雪されているんですね。車がFF車でスタッドレスタイヤを履いています。ホテルの前の坂道は急だと聞いているので心配です」
ホテル:「そうですね。坂道を登れない車も御座います。その場合は下の駐車場に車を止めて頂いております。私の車もFF車でスタッドレスです。毎日、これで通っています。ご心配なさらず、上がってこれますよ」
僕:「安心しました。ありがとう御座いました」
ホテル:「心配でしたら直前にお電話頂ければ、積雪や道路の状況をご案内致します。お待ちしております」
妻にこの事を話したら、少し安心したみたいだった。しばらくして妻が万座温泉のライブカメラを見つけてきた。ライブカメラの画像には辺り一面真っ白でどこが道なのかわからないものだった。妻の心配病が再発したのだ。ヤバイ!! MINIクロスオーバーで行く万座&草津温泉の前に妻の心が持たないかもと思った。
妻:「万座温泉のライブカメラを見ると、吹雪いているわ!! 無理じゃない?」
僕:「万座ハイウェイは除雪されているから心配ないよ。MINIはスタッドレスタイヤ履いているし」
妻:「雪道でスタックして登れない車があったみたい。"スノーソックス"と言った布製のタイヤチェーンがあるみたいよ」
僕:「スノーソックス? はじめて聞いた」
調べたら布製のタイヤチェーンで取り付けが容易で、結構滑らないらしい。急遽最寄りのDIYショツプでMINIクロスオーバーのタイヤにフィットするものを見つけ、購入した。費用は約12,000円と高かったが迷っていられない。もし使わなかったら返品できるか店員に確認しておいた。未使用だったら返品可だった。ラッキー!!
僕:「MINIクロスオーバーのスノーソックスを見つけたので買っといた。これで万座プリンスホテルの急な坂は大丈夫だね」
妻:「ありがとう!! 安心だわ」
その他に準備したものは次の通り。
①MINIクロスオーバーのバッテリーが弱っていたので長いバッテリーコード(バッテリーが助手席の前にあるから)。
②灯油凍結防止のため関越道の上里サービスエリア(下り)で灯油3号を給油。
③雪道渋滞対策で寝袋ふたつ、毛布一枚。
④夜間対策としてハンディライト二個、手袋、マット、そして長靴。万全でしょう!!
僕:「MINIクロスオーバーの燃料は万座温泉に向かう途中で灯油3号を入れるから、出発前に給油しちゃダメだよ」
妻:「わかったわ」
MINIクロスオーバーの燃料計は残り4目盛りだった。これに灯油3号を追給すれば凍結防止になるだろうと思った。
何十年ぶりの雪道ドライブに向けて、準備整いました。実は妻の心配とは別に僕が一番心配したことは、MINIクロスオーバーのバッテリー上がりだった。既にMINIクロスオーバーのバッテリーは弱っていて要交換と診断が出ていた。でも新品のバッテリーは五万円と高いため、交換していなかった。
草津温泉の天気予報は夜間の気温が氷点下マイナス10℃以下になると知っていたので、もしホテルの駐車場でバッテリーが上がってしまったらどうしようと心配していたのだ。妻には余計な心配をかけたくなかったので、この事は伏せておいた。
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