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ぢゃづのブログ一覧

2016年11月11日 イイね!

のんたんとサイトーくん 夜明け前

のんたんとサイトーくん 夜明け前サイトーくん「・・・ところで、ぢゃづさんってその後どうしてるんですかね?」



全員「!!」



サイトーくん「・・・え、オレ今何か変なこと言いました?!」

専務「・・・どこまで知っているのかね?」

サイトーくん「え?・・・え?!」

専務「だから彼の近況をどこまで知っているのかと聞いている」

サイトーくん「イヤ春に眩暈がするって言い出して倒れて、退院されたんでお祝い会を開いたら翌日また入院する騒ぎになって・・・夏に辞令が出て異動、は聞きましたけど、会ったのはお祝い会の時が最後です。荷物もまとめてのんたんが送ったみたいですし」

専務「・・・そんなところだろうな。先週飲んだ時、君の事を相当心配していたよ。時々暴走するからと・・・」

サイトーくん「え、専務ぢゃづさんと飲んだんですか?!オレも呼んでくださいよ!」

タバタさん「ブログもずっと書いていないって夏に会った時聞いたわね」

サイトーくん「タバタさんまで?!・・・え、ブログって?」

タバタさん「お医者さんが車の運転とか、長時間画面を眺めることとか色々禁止したそうだから・・・」

ワタナベさん「でもその後体調は良いんだってこの前のランチ会で笑ってましたよ」

サイトーくん「・・・ランチ会・・・マジすか・・・」

専務「うん、異動も健康面だけじゃなく彼の希望が通ってのことだからね。今の様子を見ると良かったと思うよ。しかしそれなら何故みんカラを再開しないのかね?」

タバタさん「だいぶ前ですけど、見るのが辛いって言ってたことありましたね。長時間PCやスマホの画面を見られないし、見ると弄りたくなるけど車に乗れないからって」

専務「ん?ランチ会の時は車だったんじゃ?」

ワタナベさん「少し前にお医者さんの許可が出たみたいです。・・・でも、何か糸が切れちゃったんでしょうね、熱しやすく冷めやすい人ですし。結局春以来何も弄っていないとか聞きました。先日のリコール対策で半年振りにディーラーに行ったとか」

専務「あれだけ毎日車の話ばかりしていたのにな」

サイトーくん「済みません!ハイボールお代わり!」

ワタナベさん「そういえば春にやった最後の弄りは無事終わって、記事も7割方書き終わっていたそうですね」

タバタさん「あら?どうして仕上げないのかしら?」

ワタナベさん「自分で面白いと思える記事が書けなくなったら止める、ってずっと言ってましたし・・・弄ることへの情熱が薄れてしまった状態じゃ、熱の篭らない記事になってしまうと判断したんじゃないですかね」

専務「しかしこの前会った時は随分元気そうだったし、何より楽しそうだったな。仕事が充実しているのかね」

のんたん「ゴメンナサイ!遅くなりました」

サイトーくん「のんた・・・のんさんお疲れ様っす!今日お休みでしたよね?」

のんたん「ハイ、カレンダー通りにお休みが頂けたので、アユミと一緒にぢゃづさん家にお邪魔してました」

一同「え?」

サイトーくん「済みません!カシスオレンジと唐揚げ追加で!」

専務「何かあったのかね?」

のんたん「いえ、よくご自宅でBBQパーティを開くと伺っていたので、次にやる時に呼んでくださいってお願いしていたんです。それで週末にメールを頂きまして」

専務「ほう・・・」

のんたん「普通にお肉を焼いたりするだけかと思っていたら、アヒージョとか燻製カレーとか出てきてビックリしました」

タバタさん「何だか思ったより凝ってるわね」

ワタナベさん「でもぢゃづさんが料理の話をしてるのなんて聞いたことないけど」

のんたん「以前から時々やっていたらしいんですけど、パソコンにあまり触れなくなってから没頭したって・・・」

サイトーくん「済みません!ハイボールまだ?!」

タバタさん「うるさい」

サイトーくん「イヤ、でも・・・」

専務「うるさい」

サイトーくん「・・・済みません」

のんたん「今度アウトドア料理のブログを始めるんだとか仰ってましたよ」

ワタナベさん「何か書かずにいられない人なんでしょうね」

専務「しかしそうなると、みんカラはどうするんだ?」

タバタさん「同時に二つの事が出来ないタイプですよね、彼。・・・これで終わりにするつもりなんじゃないでしょうか」

のんたん「・・・私も同じことを考えたので直接聞いてみました。そしたら・・・」

サイトーくん「済みません、みんカラって何スか?」

ワタナベさん「過去ログに書いてあったでしょ、民謡カラオケ!・・・で、ぢゃづさんは何て?」

のんたん「・・・別に辞めたつもりはないけど、今の時点で車について書きたいことは全部書き終わってるって・・・」

タバタさん「交渉人シリーズも完結したし、のんたん達ともずっと会っていないんじゃ書くこともないわけね」

のんたん「ただ、心配してメッセージ下さったお友達、逆に気遣ってそっとしておいて下さったお友達、そして今までこんな記事を読んで下さった全ての方に感謝の気持ちを込めて、最後に1本だけ「のんたんとサイトーくん」を書くつもりだ、と」

専務「如何にも彼らしい身勝手さ、自己満足の極みというところだな・・・大体ここしばらくサイトーくんには会ってもいないのに、一体どうやって記事を書こうというんだ?」

サイトーくん「・・・専務!これ!この機械、置いてある場所といい、形といい、さっきから気になってたんですが、まさか・・・・・」

専務「え?」

サイトーくん「まさか、ぢゃづさんが仕掛けた盗聴器じゃ?!」

ワタナベさん「・・・何であなたがそれを使わないのか不思議に思ってたわ」

サイトーくん「ハイ?」

ワタナベさん「それ店員さん呼ぶボタンだから」



色々聞こえてくる話では、私の元部署は今日も元気なようです。




※トップ画像(作画:妻るーたさん)のモデルとなった方々

のんたん・・・鈴木ちなみ

サイトーくん・・・藤森慎吾

ぢゃづ・・・高田純次

タバタさん・・・岩下志麻

ワタナベさん・・・高畑淳子

専務・・・ジョージ・クルーニー
Posted at 2016/11/11 11:36:40 | コメント(8) | トラックバック(0) | のんたん | 日記
2016年03月13日 イイね!

のんたんとサイトーくん 第6夜

のんたんとサイトーくん 第6夜<登場人物紹介>

何だかんだと言いながら「のんたん」シリーズも5本を超え、お読み頂く機会も増えて参りました。
そこで以前から気になっていたのが、例えば6本目であるこの記事を初めて読まれた方がいるとしたらどう思われるのだろう、ということ。

年齢や人物間の関係性などは最初の頃に書いただけですので、初めて読む方を想定した書き方になっていないな、と反省したのです。

かといって毎回全員のプロフなど書いていたら過去記事を既に読んでいる方にとっては逆にお目汚しになるし、というところで思い出したことがありました。

随分前になるのですが、私のお友達の整備手帳を拝見した際、その1コマにご本人と奥様の描かれたイラストがあったんですね。
人物画は奥様が担当されており、その何ともほのぼのとした画風に惹かれてコメントをお送りした記憶がありました。

・・・あの人に、このシリーズの「登場人物図」を描いて頂けないだろうか・・・

そこからみん友さんである旦那さんを通じての交渉、注文、修正依頼、罵倒、掴み合いの大喧嘩、和解、恋の予感など色々なことがありまして(済みません一部電波が混線している模様です)、頂いたイラストを元にした人物紹介図がこちらです。
(題字及びコメントは私ですが、人物画は完全に頂いたそのままを使用させて頂きました)








私は単に「のんたんは鈴木ちなみさんに似ています」などと漠然としたお願いの仕方をしたのですが、出来上がりを見て驚愕しました。特に何人かは実物を見て描いたとしか思えないほど似ているのです。
誰をモチーフにしてお願いしたか、は次回ででも種明かしをしたいと思います。



ところで作画者がどなたの奥様か、についてですが、許可を頂いておりませんのでここでは控えさせて頂き、私がその奥様を勝手に「妻るーたさん」と命名した、ということだけ申し添えるに留めたいと思います。
(この場を借りて改めて御礼申し上げます。素敵なイラストを有難うございました!)



<血液型>

ワタナベさん「サイトーくんってきっとO型よね」

のんたん「イヤ知りませんけど、どうしてですか?」

ワタナベさん「ホラO型は大雑把ってここに書いてある」



お昼休みですから二人が何を読もうが話そうが勝手ですが、全部こちらの部屋に聞こえていることに気付かないのは困ったものです。

ちらっと振り返ると真剣な眼差しでキーボードを叩いているサイトーくん。
普段は決してそんな顔を見せないので、全力で聞き耳を立てているのは明らかです。



のんたん「でもサイトーさんは結構真面目なので・・・A型かも」



背後から急激に室温が上がった気がします。



ワタナベさん「ないない!ホラA型は『気配りが出来る』ですって」

のんたん「あら本当ですね」



室温が一気に氷点下まで下がったところで、いたたまれず休憩室へ向かう私。



ぢゃづ「休憩中失礼。・・・あのね、全部こちらに聞こえてるんだけど」

ワタナベさん「あらぢゃづさん!・・・ぢゃづさんはそうね・・・AB型?」



どうしてこの人は全然他人の話を聞かないのか、と溜息を吐いたところにサイトーくんが走ってきます。



サイトーくん「俺はB型です!のんさんはきっとO型ですよね?!」

のんたん「え?」

サイトーくん「ホラBとOは相性が良いって書いてあるじゃないですか!」

のんたん「いえ、私は・・・」



4人とも『他人の話を聞かない』B型である、と判明したところで休憩時間が終わりました。



<His Funny Valentine>

バレンタイン前日の土曜日。



サイトーくん「バレンタインが日曜日で良かったです」

ぢゃづ「ん?・・・ああ、お返ししないで済むからか?」

サイトーくん「お返しなんていくらでもしますよ!貰えないから言ってるんです!」

ぢゃづ「さっきタバタさんがくれただろう」

サイトーくん「アレはノーカウントです」

ぢゃづ「・・・のんたんは昨日から出張だからあきらめるしかないな」

サイトーくん「イヤまだ月曜に貰える可能性もあるじゃないですか!」

ぢゃづ「お前あきらめてるのか期待してるのかどっちなんだ?」



そこへロッカールームからコートを着て出てくるワタナベさん。



ワタナベさん「あら、まだ帰らないんですか?」

ぢゃづ「コイツが話しかけてくるお陰で仕事が進まないんですよ」

ワタナベさん「また残業ですか・・・ご無理なさらないで下さいね。ハイこれ」

ぢゃづ「あ、有難うございます」

サイトーくん「有難うございます!これで2つ貰えたから本望ッス!」

ワタナベさん「あら、タバタさんのはノーカウントなんでしょ?」

サイトーくん「聞こえてたんスか・・・」



手元の袋から更に何かを取り出すワタナベさん。



ワタナベさん「ハイ、これで3つでしょ?」

ぢゃづ「お、嬉しいですね。これは?」

ワタナベさん「のんたんに頼まれました。はいサイトーくんも」

サイトーくん「・・・要りません」

ワタナベさん「え?」

サイトーくん「2度も同じ手に引っ掛かると思ったんですか?!オレがクリスマスの件を忘れるわけが無いでしょう!」



憤然と立ち上がるサイトーくん。あの時のんたんからのプレゼントを貰って舞い上がり、翌日絶望のどん底に叩き落された痛手は相当深い傷跡になっているようです。

まぁあの時とは女性2人の立場が逆ですし、良く考えたらどん底に叩き落したのは私ですが。



サイトーくん「じゃあお先に失礼します!」



飛び出していくサイトーくんを呆然と見送る2人。



ワタナベさん「慌ただしい人ですねぇ」

ぢゃづ「そうですね」



そして月曜日。



ワタナベさんに仕事の手順を説明しているところへのんたんが出社してきます。



のんたん「おはようございます!無事出張から戻りました!」

ぢゃづ「お疲れ様。報告は後で聞くよ」

ワタナベさん「おはよう!・・・あ、コレ一つ余ったから返すね」

のんたん「え?」

ワタナベさん「要らないんだって。・・・ね?」



笑顔でサイトーくんを振り返るワタナベさん。

部屋に響き渡るサイトーくんの悲鳴。

折悪しく通りかかる専務。

そっと溜息を吐く私。



我が部署は今日も賑やかです。
Posted at 2016/03/13 08:34:21 | コメント(9) | トラックバック(0) | のんたん | 日記
2016年02月02日 イイね!

のんたんとサイトーくん 第5夜

のんたんとサイトーくん 第5夜昨日自宅の屋根に太陽光パネルが付きました。
今月半ばからいよいよオール電化に移行する予定で色々楽しみです。


・・・というブログを書き始めたのですが、3行目以降が思い付かなかったので急遽ウチの会社の話に差し替えます。
いつになったら普通のブログが書けるのだろうと自分でも悩ましいところです。



さて、勤務地が都内にあるため、車よりも電車で移動することが多い私。
そのため最近では電話よりもメールなどで連絡を取り合うことが多くなっています。

(※個人情報や業務内容に関わる部分は一部修正・省略しています。また絵文字なども削除してありますが、それ以外は大体原文そのままです)



<ピンチ>

タイトル:超やばいっす
送信者:サイトーくん
本文:俺3階のトイレです。紙がないんです!助けて!

タイトル:Re:超やばいっす
送信者:ぢゃづ
本文:お前いつからトイレになったんだ?



<知恵袋>

タイトル:クイズ
送信者:専務
本文:タバタさんにクイズを出されて困っている。答えが分かれば教えてもらいたい。

タイトル:Re:クイズ
送信者:ぢゃづ
本文:お疲れ様です。どんな問題ですか?

タイトル:Re:Re:クイズ
送信者:専務
本文:仲間由紀恵の黒歴史って何だ?

タイトル:Re:Re:Re:クイズ
送信者:ぢゃづ
本文:「恋のダウンロード」だと思います。

タイトル:Re:Re:Re:Re:クイズ
送信者:専務
本文:君のお陰で勝ち越した。感謝する。



<愛の交換日記>

タイトル:無題
送信者:ぢゃづ
本文:ゴメン、今日太陽光パネルの設置工事の日だったよね?すっかり忘れてた!それでもう工事終わったの?どんな感じ?

タイトル:無題
送信者:奥様
本文:屋根の上だから見えない。



<お誘い>

タイトル:ランチ
送信者:のんたん
本文:駅前にイタリアンのお店出来たけどどうする?今日行ってみる?

タイトル:Re:ランチ
送信者:ぢゃづ
本文:もう昼飯食べた。

タイトル:ごめんなさい!
送信者:のんたん
本文:同期のアユミに送ったつもりで間違えました!ごめんなさい!でも良かったら一緒にどうですか?!

タイトル:Re:ごめんなさい!
送信者:ぢゃづ
本文:だからもう昼飯食べた。



<申請>

タイトル:上目遣い
送信者:ワタナベさん
本文:来週水曜日が甥っ子の誕生日なんです。急で申し訳ないのですが、その日お休みを頂けないでしょうか?

タイトル:Re:上目遣い
送信者:ぢゃづ
本文:勿論OKですが、タイトルが色々間違ってます。



<知恵袋2>

タイトル:第2問
送信者:専務
本文:申し訳ないがもう1問頼む。今度は「菊池桃子の黒歴史」だ。確か水色のレオタードで踊る映像があったよな?アレで合ってるか?

タイトル:Re:第2問
送信者:ぢゃづ
本文:それは井森美幸です。答えは「ラ・ムー」じゃないですか?

タイトル:Re:Re:第2問
送信者:専務
本文:君には驚かされてばかりだな!



<ピンチ2>

タイトル:めっちゃやばいっす
送信者:サイトーくん
本文:ぢゃづさんマジごめんなさい!今起きました!今日の会議すっかり忘れてました!

タイトル:Re:めっちゃやばいっす
送信者:ぢゃづ
本文:ゴメン、お前が会議に参加するの忘れてた。



<愛の交換日記2>

タイトル:無題
送信者:ぢゃづ
本文:玄関にあった葉書は出しておいたよ。それと風呂場の洗剤が切れてるから帰りに買っていく予定。他に何か買うものある?

タイトル:無題
送信者:奥様
本文:眠いから明日話す。



<お誘い2>

タイトル:飲み会
送信者:ぢゃづ
本文:南口に出来た串揚げの店が美味しいらしい。今夜行こうと誘われているんだがのんたんも来るか?

タイトル:Re:飲み会
送信者:のんたん
本文:ヤッタ!串揚げ大好きなんです!誰に誘われたんですか?

タイトル:Re:Re:飲み会
送信者:ぢゃづ
本文:サイトーくん。

タイトル:Re:Re:Re:飲み会
送信者:のんたん
本文:ごめんなさい、今日先約があったの忘れてました。






・・・我が社は相変わらずみんな元気です。
Posted at 2016/02/02 10:17:35 | コメント(9) | トラックバック(0) | のんたん | 日記
2016年01月27日 イイね!

のんたんとサイトーくん 第4夜

のんたんとサイトーくん 第4夜<タイプ>

のんたん「ぢゃづさんぢゃづさん」

ぢゃづ「ん?・・・あ、醤油?」

のんたん「違います、まだ春巻が来ないし」

ぢゃづ「この店やけに料理が遅いな」


仕事帰りらしい大人達で割と混んでいる店内。美味しいと聞いて初めて入ったお店です。


のんたん「良いんです私そんなにお腹空いてないし。・・・あの、ちょっと聞いても良いですか?」

ぢゃづ「うん。何?」

のんたん「・・・ぢゃづさんってどういうタイプの女性が好きなんですか?」


ちょっと固まる私。

こちらを見ずにカシスオレンジを飲むのんたん。

身を乗り出すワタナベさん(52歳パート)。


ぢゃづ「ええ・・・・っと」


こんな時だけ敏感に空気を察し、奥のテーブルから走ってくるバカ社員。


サイトーくん「何スか?何の話をしてるんスか?!」

ぢゃづ「お前騒がしいから奥の席に戻れ」

ワタナベさん「ぢゃづさんの好きな女性のタイプの話をしてたのよねフフフ」


30年前であれば「小悪魔のよう」と言われたであろうワタナベさんの表情。
テレビの大相撲とサイトーくん弄りだけが最近の楽しみ、と語っていたのは本当だったようです。


サイトーくん「ぢゃづさんはアレですよ、髪の長い女性が好きなんですよね!オレと違って!」


勿論のんたんはショートカットです。


サイトーくん「そして30代ぐらいの、可愛いというよりは綺麗な人が好きなんですよね!オレは同世代が好きですけど!」


当然ながら私はサイトーくんにそんな話をした覚えはありません。


のんたん「・・・本当ですか?」

ぢゃづ「イヤ・・・あんまり考えたこと無いな」

サイトーくん「絶対そうですよ!前に携帯で見せてもらった写真の奥様が正にそういうタイプでした!」


言うまでもないことですが、ウチの奥様は私と同世代ですし髪も長くはありません。


のんたん「・・・私その写真見せてもらってません」

ぢゃづ「イヤ・・・お見せするほどのものでは・・・」

サイトーくん「良いじゃないですかぢゃづさん!あの幸せ満点家族の写真を見せてあげて下さいよ!」


そこで奥のテーブルからサイトーくんを呼ぶ声。
目をやると険しい表情で手招きしている専務とタバタさん(専務の部署のパートさん50代ミドル)。
無駄に大きい声が仇となったようです。


こちらを振り返りつつ、すごすごと戻っていくサイトーくん。
ちょっと残念そうに焼酎ロックのお代わりを頼むワタナベさん。


ぢゃづ「料理は来ないのに酒持ってくるのだけは早いなこの店」

のんたん「・・・で、どういう女性が好きなんですか?」

ぢゃづ「え、まださっきの話続いてたの?!」


ちょっと考え込む私。

就職を機に、親元から遠く離れて一人暮らしをしているのんたん。
お父さんは私より年上でしょうが、もしかしたら彼女は父親のように甘えられる存在をどこかで求めているのかも知れません。


ぢゃづ「ええと・・・逆にのんたんはどういう男の人が好みなの?」

のんたん「・・・こういう時、女の子に『好きな男性のタイプは?』とか聞かない人です」

ぢゃづ「え」


ニヤニヤ笑いながら私とのんたんを交互に見ているワタナベさん。

相変わらずこちらを見ようとしないのんたん。

遠くからこちらに熱い視線を送るバカ社員。

やっと運ばれてくる春巻。


ぢゃづ「・・・食べましょうか」

のんたん & ワタナベさん「ハーイ」


そして5分足らずで綺麗になる大皿。
女心は本当に掴みどころがありません。



・・・そして数週間後。



紙の束を抱えたワタナベさんが私の机にやってきます。

ワタナベさん「ハイぢゃづさん」

ぢゃづ「有難うございます。・・・ああ、もうそんな時期か」


それは季節ごとに発刊されている社内報でした。


ぢゃづ「お、今回の部門紹介はウチの部なのか・・・聞いてなかったな」


記事を読み進める途中で思わず硬直した私。

何故か私の写真(お互い酔っ払ったタバタさんとチークダンスを踊っている)が紙面の中央にあるのです。


ぢゃづ「何だこの『私の上司』って・・・・・あ」


写真の下に書かれた私の紹介。
最後の行にはこう書かれていました。


・好きな女性のタイプ:橋本マナミ(推定)




ハッとして顔を上げる私。

同じ紙面を持って、笑顔で私に親指を立てて見せるのんたん。


ぢゃづ「・・・やられた」


そしてまた走ってくるサイトーくん。


サイトーくん「ぢゃづさん!俺もです!俺も橋本マナミ好きなんスよ!」

のんたん「この前言ってたタイプとは大分違うんですね」

サイトーくん「そそそそんなことないです!俺は一途なんです!」




我が部署は今日も元気です。
Posted at 2016/01/27 16:29:22 | コメント(7) | トラックバック(0) | のんたん | 日記
2015年12月25日 イイね!

のんたんとサイトーくん 聖夜

のんたんとサイトーくん 聖夜世間はクリスマス。

しかし我が社は年末進行で朝も夜もない怒涛の日々。

まぁでもその最中にも、ちょっとしたロマンスはあるのです。






<合コン>

サイトーくん「ぢゃづさん!聞いて下さいよ!」

ぢゃづ「ウン、イヤ聞きたくない。忙しくて何も聞こえない」

サイトーくん「合コンが決まったんです!のんた・・・のんさんと!」


これは聞き捨てなりません。

正直、コイツら本当に良い奴らだから仲良くなればいいのに、と思っていた私ですが、実際にそんなことが起こるとなると娘を取られた父親の気分。


ぢゃづ「そうか、それはおめでとう」

サイトーくん「イヤ合コンというか、まぁ飲み会なんですけれど」

ぢゃづ「誰が参加するんだ?」

サイトーくん「僕とぢゃづさんと専務です」

ぢゃづ「イヤ男の顔ぶれじゃなくて・・・え?!」

サイトーくん「ガードが堅いものですから、そういうことになっています」

ぢゃづ「俺は行かない」

サイトーくん「ハイ、実際は同期の男三人で行くんです」


大体読めてきました。


上司含めた飲み会、と謳っておいて、実際に参加するのは若い男女三組。
急にぢゃづさん来られなくなっちゃって、とでも言うのでしょう。


まぁでもたまには良いか、と柄にもなく思ってしまった私。
そんなに一途に彼女が好きなら、同じ男として協力してやらないでもありません。


ぢゃづ「分かった、あまり羽目を外しすぎないようにな。で、あっちは他に誰が?」

サイトーくん「のんたんに、仲良しの女の子二人を連れてきてと頼んであります!」


のんたんも、その同期も今のところお相手無し、という話は以前聞いたことがあります。サイトーくん情報なので真偽は不明ですが。


ぢゃづ「上手く行くと良いな」

サイトーくん「ぢゃづさんマジ天使」

ぢゃづ「上司への口のきき方は今度教えてやろう」


そして当日。
夕方早くに騒々しい男が外回りから帰ってきます。


サイトーくん「今戻りました!・・・アレ、のんたんは?」

ぢゃづ「彼女が帰る時に専務や俺が残ってたら変に思われるだろ。今日は外回りしたら社に戻らなくて良いよと言ってある」

サイトーくん「あなたが神ですか」

ぢゃづ「悔い改めよ」


浮き浮きと退社時刻ピッタリに飛び出していくサイトーくん。
お陰でこちらは深夜残業確定ですが、自然と顔がほころんできます。
後は若い者同士、上手く行くことを祈るだけ。


そして翌日。

サイトーくん「・・・おはようございます」

ぢゃづ「何だどうした?!振られたのか?」

サイトーくん「いえ、それ以前の問題です。騙すのは酷いと3人がかりでずっと説教されてました」

ぢゃづ「そりゃお疲れさん。・・・しかしのんたんはともかく、彼女の同期達はみんな大人しいよな?あの娘たちも怒ったりするんだな」


そこからの話は長かったので割愛します。
ただ、結局参加者は以下の通りだったそうです。


①サイトーくん

②サイトーくんの同期A

③サイトーくんの同期B

④のんたん

⑤ワタナベさん(私の部のパートさん52歳)

⑥タバタさん(専務の下にいるお局様、推定年齢50代ミドル)


ぢゃづ「まぁこちら側の参加者が専務と俺、と言ったんなら妥当なラインナップだね」

サイトーくん「・・・それもっと早く言ってほしかったです」


この日の午後、サイトーくんが専務に呼び出されたのは言うまでもありません。


<プレゼント>

サイトーくん「ぢゃづさん、今日は何の日でしょう」

ぢゃづ「A社の締め切りを2本上げる日」

サイトーくん「!!・・・イヤ、それもそうですが世間はクリスマスイブですよ」

ぢゃづ「お前絶対締め切り忘れていただろう」

サイトーくん「クリスマスイブだというのに、ウチの部はやけに静かですね」

ぢゃづ「ああ、ワタナベさんなら甥っ子の幼稚園のクリスマス会だというのでお休みを取ったよ」

サイトーくん「・・・誰もワタナベさんの話はしていません」

ぢゃづ「それを言うなら俺もA社の締め切りの話しかしてないんだが・・・お前が気にしているのはアレか、のんたんがいないことか?」

サイトーくん「別にそんなことは気になっていませんが、ぢゃづさんが話したいなら聞きます」

ぢゃづ「分かった。A社の依頼のうち、こっちの件はどうしても受注して次に繋ぎたい」

サイトーくん「済みません僕が悪うございました二度と生意気は申しませんごめんなさい許して下さい」

ぢゃづ「・・・のんたんには午後から半休を取らせた。彼女、実家が遠い上に一人っ子だろ?社会人になってから毎年クリスマスにはご両親にディナーをご馳走しているらしい。彼氏が出来るまでですけどって笑ってたよ」

サイトーくん「・・・良い娘ですね・・・」

ちゃづ「分かったから泣くな」

サイトーくん「俺、ご両親に申し訳ないです・・・」

ぢゃづ「お前の可能性はないから心配するな。で、お前は今夜はどうするんだ?」

サイトーくん「同期三人で寂しく飲み会です」

ぢゃづ「結婚したら分かるけど、それもまた今しか作れない思い出だよ」


そして数時間後、普段の行動はのんびりな癖に何故か仕事が早いサイトーくんの手が止まります。


サイトーくん「終わりました!チェックお願いします!」

ぢゃづ「今回の件はお前に任せてある。信じるよ」

サイトーくん「ぢゃづさん・・・」

ぢゃづ「今からなら直接A社に届ける方が早いだろ。あちらが確認したらそのまま上がっていいぞ」

サイトーくん「有難うございます!明日また報告します。では行ってきます!」

ぢゃづ「ゴメン、俺明日代休貰っているんだ。専務に直接報告してくれ。・・・この前の件もこれで挽回してこい」

サイトーくん「・・・・・」

ぢゃづ「だから泣くな、早く行って来い!・・・あ、忘れるところだった」

サイトーくん「え?」



本当に忘れそうになっていたのが、私の机の片隅に置かれた可愛らしい小袋。


ぢゃづ「のんたんから今朝預かってた。お前に渡してくれってさ」



サイトーくんの顔がパッと明るく輝きます。そしてくしゃくしゃっと歪みます。


ぢゃづ「・・・だから俺に抱きつくのは止めろ」



慌ただしく駆けていくサイトーくん。見送る私の机の上には、彼に振るはずだった仕事の山。

でも今夜ぐらいは許しましょう。クリスマスは子供達や彼らの様な若者たちのためにあるのです。



サイトーくんは今夜、無事仕事を片付けた満足感と、馬鹿話ばかりだけれど本音で語り合える仲間との飲み会の余韻と、微かに良い香りのする小袋に包まれて、幸せな夢を見ることでしょう。







クリスマスの今日、私はお休みですが、朝いつもよりも早く出社してくるサイトーくんの姿が目に浮かぶようです。

彼は真っすぐのんたんの机に向かい、少し照れた顔でお礼を言うのでしょう。


そして知ることでしょう。



昨日お休みだったワタナベさんからのプレゼントを、頼まれていたのんたんが皆に配っただけだった、という事実を。



俺って何て良い上司なんだろうと思いつつ、携帯の電源を切ったまま贅沢な休日の二度寝に入る私なのでした。
Posted at 2015/12/25 11:22:15 | コメント(11) | トラックバック(0) | のんたん | 日記

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