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ぢゃづのブログ一覧

2015年12月03日 イイね!

のんたんとサイトーくん 第2夜

のんたんとサイトーくん 第2夜<殉職>
我が社の若手のホープ(本人の自己申告による)サイトーくんは確かに仕事は速いのですが、ちょっと雑です。

以前も急にジャズを聴いてみたいと言い出したのでCDを10枚ほど貸したことがあるのですが、1か月ほどして返ってきたのを見たところ、そもそもケースと中身がバラバラだっただけでなく1枚紛失、流石に申し訳ないと思ったのか単に入れ違えたか、ここではちょっと書けないようなタイトルのDVDが代わりにケースに収まっておりました。

そんなサイトーくんが外回りから帰ってきた時のこと。

のんたん「・・・ぢゃ、ぢゃづさん・・・サイトーさんが帰ってきました・・・」

ぢゃづ「何なのそんなにサイトーくんが嫌いなのキミは?」

のんたん「ハイ・・・あ、いえそうじゃなくてアレ見て下さいよ!」

指差されるままに窓際に近寄ってみると、駐車場から社屋の入り口に歩いてくるサイトーくんの姿が。

遠目にはチャラ男に見えなくもない風貌も、どんなに遅刻していても決して慌てることのないのんびりした歩き方もいつも通りです。
ただ一点を除いては。

そう、彼のワイシャツの胸元は血塗れになっていたのです。


ワタナベさん(52歳パート)「キャアアアアアア!サイトー君どうしたの?!救急車呼ばないと!!」

サイトーくん「・・・え?!何ですか誰か怪我でも?!」


全員「お前だよ!!」


指差されて自分の胸元に目を落とすサイトーくん。


サイトーくん「・・・な、何じゃこりゃああ?!」(本当にこう叫んだ)






キャップを閉め忘れてポケットに入れると胸元一杯にインクが染み渡るのでご注意ください。



<疑惑の男>
我が社の専務は人格者として知られています。
彼が部長だった頃に同じ部でお世話になりましたが、本当に仕事の面でもそれ以外でも尊敬できる方です。

ただ一点、決して触れてはいけないことがあります。

それは「彼の頭髪が純正ではないかもしれない」ということです。



専務「じゃあそろそろまとめようか。私は自分の案を推したいところだが、ぢゃづ君の案は独創的で面白いね。今回はこちらを採用ということで良いですか?」

副社長「コスト面で読み切れないところはあるが、確かに一度試してみたい案だね。良いんじゃないかな」

のんたん「あの、ちょっと宜しいですか?」

ぢゃづ「(・・・何故お茶を下げに来たお前が発言する・・・)」

のんたん「私もぢゃづさんの案は良いと思いますが、失敗した時のリスクが大きすぎると思います」

ぢゃづ「・・・済みません副社長、気になさらずお続け下さい」

副社長「イヤイヤ良いんだ、中々若い人の意見を聞く機会もないからね。・・・それで君はどの案が良いと?」

のんたん「ハイ、即効力は無いかもしれませんが、確実性から専務の案がピカイチだと思います!」


凍り付く会議室。

何故か私を睨む副社長。

遠くの空を眺める専務。

ドヤ顔ののんたん。


ちゃづ「・・・ええっと、のんたん、皆にコーヒーを淹れてきてくれるかな?」

のんたん「あ、はい、インスタントで良いですか?」

ぢゃづ「イヤ、水出しで頼む」


そして資料を配布するために呼ばれただけなのに、空気を読めずのんたんしか見えていないバカ社員。

サイトーくん「俺も!俺も専務案がピカイチだと思います!」



30分後、席に戻った私に歩み寄ってきたのんたん。

のんたん「あの・・・済みませんでした」

ぢゃづ「イヤ・・・」

のんたん「上司のぢゃづさんの案を推すべきだったのに、軽率でした」

ぢゃづ「・・・イヤそこじゃないから」


<続・疑惑の男>
サイトーくん「気のせいかもしれないんですが、最近専務がそっけないんですよね」

ぢゃづ「珍しく察しが良いな。お前避けられてるんだよ」

サイトーくん「どうしてですか?!営業に行くって言ってコーヒー飲んでたのがバレたとか?!」

ぢゃづ「・・・ちょっとその話あとでゆっくり聞くよ。この前の件で副社長が怒ってるのも分かってないよね?」

そして状況を説明。

サイトーくん「そんな・・・俺そんなつもりじゃないッスよ!」

のんたん「私も!ヅラだなんて思ったことありません!」

ぢゃづ「イヤだから誰もそこまでハッキリ言ってないし、問題はそこじゃないし」

サイトーくん「やっぱりお詫びに行く方が良いですよね、俺謝ってきます!」

ぢゃづ「何て言うんだ?」

サイトーくん「イヤですから専務を傷つけるような発言をして・・・あ、逆効果ですかねコレ?」

ぢゃづ「良かったな行く前に気付いて」

のんたん「どうしたら許してもらえるでしょう?」

ぢゃづ「謝るより機嫌を取る方が良いんじゃないのか?気分よくなってもらえれば水に流してくれるよ、ホント良い人だから」

サイトーくん「褒める・・・ああ、専務って渋いイケメンですよね。若い事務の子にも人気だし」

ぢゃづ「確かに。まぁイケメンって言葉が通じるかは微妙だけどな。もう少し言葉を選べば大丈夫だろう」


たまたま専務に届ける書類があったので2人に預けた私。


そして1時間後。


副社長「ぢゃづくん、ちょっと良いかな」

ぢゃづ「ええ」

副社長「さっき○○くん(専務のいる部署のお局様)が私のところに来てね、ちょっと気になることを聞いたんだが・・・君のところのサイトー君か、彼が専務に向かって「本当に専務はハンサムですよね」と言ったらしい」

ぢゃづ「はぁ・・・あ、そういえば専務って昔『ハンサムさん』って呼ばれてたって話を○○さんに聞いたことがありますね」

副社長「・・・君はその渾名の由来を知らないのか?」

ぢゃづ「彫りが深いしお洒落だからじゃないんですか?」

副社長「君も知っている通り、以前はオールバックだっただろう・・・少し広い額をそのまま出していたんだ」

ぢゃづ「まさか・・・」



副社長「そう、『半寒さん』だ」



ぢゃづ「・・・先日のことといい、本当に申し訳ありません。私これから伺ってお詫びしてきます」

副社長「イヤ止めた方が良い」

ぢゃづ「知らなかったことにした方が良いということですか?」

副社長「イヤ、サイトーくんはその発言の後で、『ぢゃづさんも同意してましたよ』と言ったらしい」

ぢゃづ「・・・サイトー!!!!!サイトーはどこに行った!!!」

のんたん「え?・・・ああ、営業に行くって言ってさっき」

副社長「どうせコーヒーでも飲みに行ったんだろ」

ぢゃづ「・・・(本当にバレてるよサイトーくん・・・)」



今回記事にするにあたって多少細部をデフォルメはしましたが、出来事は全て事実という悲しい現実。

そして年の瀬だというのに、2人のお陰で更新され続ける私の休日出勤記録。

唯一の望みは来春の人事異動ですが、副社長の「引き続き2人の指導を宜しく頼むよ」という発言から、その僅かな希望も儚く消えようとしています。
Posted at 2015/12/03 12:55:29 | コメント(11) | トラックバック(0) | のんたん | 日記
2015年09月27日 イイね!

のんたんとサイトーくん 第1夜

のんたんとサイトーくん 第1夜<のんたん>
のんたんは私と同じフロアで働く、受付兼事務の女の子です。

2年前、新卒で入社してきた時に私が研修した関係で、しょっちゅう私のところに来ては世間話や仕事の相談をしてきます。

画像の女の子にビックリするほど似ており(当然ながら受付ですからもう少し厚着です)、まぁつまり少々人目を惹く容姿なので、よく別の部署の同期に羨ましがられるのですが、彼らには知る由もないのです。

のんたんがちょっと、イヤかなり「残念な子」である、ということを。



<友情>
ぢゃづ「のんたん、あの資料どうなってる?」

のんたん「あ・・・ごめんなさい、何とか今日中に仕上げます!」

ぢゃづ「悪い、もう少し早く声を掛ければ良かったね。残業になるようなら無理しなくていいよ」

のんたん「ヤダ、そんな気を遣わないでくださいよ。私たち友達じゃないですか!」


ぢゃづ「いや・・上司と部下なんだけど・・・」



<サイトーくん>
サイトーくんは転職組で、ウチに来て約1年になります。
年齢はのんたんの2つ上なのですが、社歴的に後輩の位置付けです。

一見チャラチャラした今時の若者に見えますが、芯は真面目で気のいい奴です。
但し飲むと必ず大騒ぎし、最後には何故か泣く面倒な男、として周囲には認知されています。

一言でいうと「スーツを着た中学生」です。



<名前>
サイトーくん「ぢゃづさん!昨日のんたんに仕事を振りましたよね?今日はオレにやらせて下さいよ!」

ぢゃづ「良いけどお前最近忙しそうじゃない?何なの急に?」

サイトーくん「だって・・・のんたん昨日も残業してたし、可哀そうじゃないですか」

のんたん「ちょっと!誰が『のんたん』って呼び方を許可したの?!」

サイトーくん「え・・・だってぢゃづさんがいつも・・・」

のんたん「それは私が新人の時にお願いしたんです。サイトーさんは今度その名前で呼んだら罰金です」

サイトーくん「・・・・・ちなみに金額は・・・?」



結局「のんさん」で落ち着いた、と後で報告がありました。



<連敗記録>
サイトーくん「のんた・・・のんさん、今日ランチ一緒にどうですか?」

のんたん「上の階の子達と食べるから無理です」

サイトーくん「じゃあ明日はどうですか?まだ約束してないでしょ?」

のんたん「明日も明後日も来週も無理です」

サイトーくん「ええ?!だってこの前はぢゃづさんと食べに行ったじゃないですか!」

のんたん「アレは仕事の相談に乗ってもらっていたんです」

サイトーくん「じゃあ俺も!俺も相談に乗ります!何か困っていることは?!」

のんたん「うーん・・・そうですね、同じ部署の人がしつこくて困ってるんですけどどうしたら良いですか?」

サイトーくん「や、優しくしてあげてください・・・」

のんたん「無理」

ぢゃづ「・・・サイトーくん、今日ランチ一緒にどう?」

サイトーくん「・・・ありがとうございます」



私が数えた限りだと9連敗中のようです。



<104>
のんたん「もしもし・・・あ、ハイ分かりました」

サイトーくん「どうしました?」

のんたん「専務からなんですけど、○○社の営業部の電話番号を教えてくれって」

サイトーくん「自分で調べれば良いのに・・・電話帳ってありましたっけ?」

のんたん「いいんです、番号案内に掛けます」

ぢゃづ「(何でコイツらネットで調べるって発想がないんだろう・・・)」

のんたん「あ、もしもし?○○社の営業部の番号をお願いします。・・・え?!」

サイトーくん「どうしたんですか?」

のんたん「変なオジサンが出てそんな用事で掛けてくるな、お前どこの部署だ全く、と言われて切られました」

サイトーくん「え?ちゃんと番号案内に掛けたんですよね?」

のんたん「馬鹿にしないで下さい。104ですよね?」

ぢゃづ「のんたん、まさか104の前に短縮ボタン押してないよね?」

のんたん「・・・・あ」


社長室でした。



<ミサイル>
のんたん「・・・え?!・・・爆発?!」

ぢゃづ「(仕事中に何の電話してるんだこの子は?)」

のんたん「ちょっと待ってください、ぢゃづさんに聞いてみます。・・・ぢゃづさん、サイトーさんからなんですけど・・・」

ぢゃづ「ん?もうそろそろ出先から戻ってくる頃だろ?アイツがどうかしたの?」

のんたん「車が爆発するかもしれないって涙声になってます・・・」

ぢゃづ「・・・代わるよ。・・・もしもし?」

サイトーくん「ぢゃづさん!俺どうしたら良いですか?!何か分からないボタンか何か触っちゃったみたいで・・・!」

ぢゃづ「・・・お前まさかその車の起爆装置を押したのか?!今すぐ車から離れろ!」

サイトーくん「やっぱり!やっぱりそういうボタンがあるんですね?!」

ちゃづ「あるわけないだろう只の社用車なんだから。で、どういう状態なんだ?」

サイトーくん「うう・・・何か青いミサイルみたいなのが点灯してるんです・・・」

ぢゃづ「ミサイル?点灯?どこにあるんだそれ?」

サイトーくん「スピードメーターの横です・・・」




ハイビームが点いてました。





2人が部署に加わってから、何というか職場が明るくなった気がします。

専務に呼び出される回数と私の残業が増えた、という点だけが残念でなりません。
Posted at 2015/09/27 15:29:16 | コメント(10) | トラックバック(0) | のんたん | 日記

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