
いや別に、私が女装趣味をカミングアウトする記事、などではないのでご安心下さい。
ハイブリッド車のウインカーを、安全かつ確実にLED化(ハイフラ対策)するには、という話です。みんカラ中探しましたが、セレナに関してはC26前期までの情報しか見当たらなかったので。
その昔、通っていた大学が、長い急な登り坂の上にあったんです。まぁ毎朝しんどい思いをして通っていたのですが、同級生の女の子達はそれでもハイヒールなんですね。授業が終わったらそのまま遊びに行くんでしょうからそれは良いのですが、問題は帰り道でした。
ずーっと続く下り坂を、踵を上げた女の子達が早足に下っていくわけです。競歩選手か修行僧にしか見えません。何しろ全員一斉に膝を曲げて、かっくんかっくんという感じに降りていくのです。とても声など掛けられる雰囲気ではありませんでした。
テレビで海外での街頭インタビューなどを見ていると、ハイヒールを履いた女性の歩き方の格好良さに感心させられます。誰も膝が曲がってないんですよね。カッカッカッとリズミカルに、スタイリッシュに歩いていきます。
そう、だから私はウインカーのLED化に踏み切ったのです。
だってドアミラーウインカー(元々LED)と純正(電球)のフロントウインカーの光り方が、ニューヨーカーと日本人の歩き方ぐらい違うんだもの!!
キレの良さというか、LEDは点き方も消え方もすっきりしています。純正は少しぼんやりした感じというかフワッとしていますよね。ウチの奥様はむしろその方が良いと言いましたが2秒で却下です。そのせいで今回も勿論自腹です。
さてウインカーのLED化というと、ハイフラ対策が避けて通れぬ関門となります。
手段はいくつかありますが、それぞれにメリット・デメリットが。
調べたことをまとめておきます(C26セレナではリレーが使えないので除いてあります。そもそもリレーが使えるなら何も悩むことはないのですが)。
①ステルス球に交換
メリット:安全かつ安価。
デメリット:いやこれLEDじゃないし、というのはともかく、私が最も気にしている「点滅のキレ」に効果がないので避けました。それと消灯時、近くで見るとかすかにオレンジ色が見えるものが多いようなので・・・。
②抵抗を入れる(または抵抗入りのLEDバルブを購入する)
メリット:安価でポン付け可能
デメリット:省電力ではない、というのは良いとしても、発熱が凄い(200℃を超えるとか)・前後左右のウインカーをLED化するなら4つ購入が必要、フロントはともかくリアの場合、抵抗の設置場所が難しい。
200℃について「肉が焼けるほどの温度」と記載があったのですが、むしろ煮物でも揚げ物でもいける温度じゃないでしょうか?!
よっ、この万能調理器!!
勿論褒めていません。
③PIAA H-538(レギュレーター)を使う
メリット:1台で4個のバルブすべてを制御できる。自動設定で楽チン。
デメリット:本体がある程度高価なのはともかく、「バルブもPIAAで揃えないとまともに動かない」との報告がちらほら。そうするとトータルでかなり高額になるのと、PIAAの明るさや色味が気に入らない場合どうにもならない。
・・・ところでこのPIAAって何と読むのでしょうか?ピャー?!
こんなことを書いている時点で集中力が切れているのが明白なので、さっさと次に行きます。
④PIAA H-540(レギュレーター)を使う
メリット:上記H-538のメリットに加え、PIAA以外のバルブを使ってもきちんと動作するとのコメント多数。
デメリット:「純正バルブの点滅パターンを記憶させてから交換」などバルブ交換の際の手間が増える(その都度配線も付け直しが必要)。それは置いておくとしても、生産中止品のためヤフオクなどでプレミアが付き手が出せない(2万越えが相場のようです)。
上記が一般的な手法なので、他に手はないものかとネットで色々検索しました。するとあるブログ(みんカラではないので伏せますが)にて、H-540のコピー品?の情報が!
コピーというかOEMのようなのですが、とにかくブログの管理人さんに連絡して情報をいただき、早速購入しました。
実はここまでは1ヶ月ほど前の話です。
その後バルブ選びにしばらく悩んだのと、どうせなら車の1ヶ月点検の時にディーラーに取り付けを頼めば良いや、と思っていたんですね。結局バルブが点検当日に届かなかったんですが。
そして点検当日。通常点検に加え、レギュレーター取り付けだけを依頼し、約2時間待ちました。整備の人が戻ってきて一言。
「動作しません・・・」
イヤイヤそんな訳が、と思いつつ説明を聞きました。レギュレーター本体のリセットなどは問題なく出来るが、その後純正球の点滅パターンを読ませるところで失敗する、と。
もう少し調べて再チャレンジだな、と帰宅する際ふと思い出して、
「ところでドアパネルの交換もしてくれたんですよね(納車の際に飛び石で傷が付いており、この日に交換と言われていた)?」
「あ・・・ウインカー弄ってたら忘れてました」
ため息をつきながら3日後に再度予約を入れて帰宅、例のブログ管理人さんに報告しました。
どうもレギュレーター本体の初期不良などでもなさそうです。管理人さんと問題の原因切り分けを行いましたが、確かに帰宅後、自分でイチから配線しても同じ現象が起きました。バッテリーに繋いで純正の点滅パターンを記憶させる、というのがどうしても上手く行きません。
・・・というかディーラーに取り付けてもらう気満々だったのに、何故ここでしれっとDIYデビューしちゃったんだろうと思いましたが後の祭り。
まぁこれからも弄っていくんでしょうねきっと、とエンジンルームを眺めながら思った午後のひと時でした。
・・・じゃなかった、まだ何も解決していないわけです。ネットで情報を調べること数時間。
どうもアイドリングストップ時の電圧変動によって不具合が出るかもとか何とか。勿論何の話だかさっぱり分かっていない私ですが、まぁアレですよね、相性ってことですね?
ということでやむを得ず代替手段を探し始めます。
⑤国内LEDショップさんオリジナルのレギュレーターを使う
メリット:どうも最近出たもののようで、恐らくハイブリッド車にも使えると思われます。何の設定もいらないし安心の国産ですよ奥さん!
というかピャー!以外にも出てるんですねレギュレーター。
デメリット:前後ウインカーに各1台ずつ必要。
リアウインカー用のレギュレーターなんてどこに設置すれば良いのか考えるだけで気が遠くなってきた無精者の私です。しかも2台買うってことはアレだ、お値段も2台分ですよね当然ながら?
半ば諦めかけた私、2本目の缶ビールをプシュッとやったところで見つけてしまいました。
⑥いんすぱ工房 可変ハイフラキャンセラー
こんな馬鹿なブログで紹介したくないぐらいの逸品です。
お問い合わせメールを送った当日に注文、翌日には届きまして、週末に10分で取り付け・動作確認。
拍子抜けするほどあっさりと、何の問題もなく完全に動作してしまいました。
「してしまいました」とか書くとアレですが、本当にハイフラが収まったのを見た時には一瞬ぽかーんとしてしまったのです。
余りにも素晴らしかったので、これは別途パーツレビューと整備手帳に載せます。
じゃあこのブログ要らないだろ、と思わないでもなかったのですが、一度きちんと「類似品との違い」は書いておきたかったんですよね。
というわけで点滅状況の動画です。
まずはLED化する前。
何故スライドドアを開けたままにしていたんだろう私は?
続いてLED+ハイフラ対策後(フロント)。
ドアミラーウインカーとの点滅タイミングのシンクロ具合がポイントです。
何かこうして見るとドアミラーウインカーのLEDは少し暗く見えますね。
(多分撮影環境か角度の問題で、実際見ると特に差は感じません)
最後にLED+ハイフラ対策後(リア)。
自転車の置き場所をどうにかしないと・・・。
満足した後、ふとお友達の整備手帳を見ていたら、
「セレナにはバッテリーが2つありますので」という表記。
ウン、知っていましたよメインとサブがあるんですよね。アイドリングストップした時に電装品が再起動しないで済むようにとかいうことですよね?
・・・ってアレ?
もしかしたら繋いだバッテリーが違った??
今更確認も出来ず、まぁディーラーの整備の方も出来ないと言ったんだから出来ないんだろう、と自分に言い聞かせた週末の夜でした。
・・・では休日出勤してきます(涙