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イイね!
2009年08月05日

【ECU】Fine Learning Knock Correctionに学習存在?

数日前の峠でのログ。



Fine Learning Knock Correctionが頻出しているのがとても気になる。
(※Knock Correctionは、ノッキング検出時に点火時期を遅角させた値とされている)

以前は、

アクセルOFF→燃料カット→再度スロットル開→燃料噴射が追いつかず、一時的にリーン→ノッキング

というロジックだったが、今回の峠ログでは、軽くスロットルを戻した瞬間にFine Learning KCが頻出している。気になる。




ノッキング潰しをするには、上の峠ログはサンプリング間隔が長すぎるため、最低限のロギング項目に絞っての実走ログを採ってみることに。



ブーストをかける前の徐行状態からFine Learning KCは-1.4を頻出。
これはおかしい。





本調査の趣旨とは外れるのだが、無駄にサイドターンをしてみた(全く上手くできないんだけど)。
その直後から、なんでもない領域で-4.2という劣悪なFine Learning Knock Correctionが頻出。






にも関わらず、フルブースト時に限って、Fine Learning Knock Correctionは発生していない。







アイドリング→空ぶかしでも、Fine Learning Knock Correctionは-3.85という劣悪な値を頻出。






ECUリセット(もちろんIAM=1となるよう儀式運転は行った)で、Fine Learning Knock Correctionは発生しなくなった。
同じROMであるにも関わらず・・・・だ。




これらの一連の症状から、幾つかの仮説を立てることができる。


【仮説A】Fine Learning KC = ノッキングという前提なら

Fine Learning KCが本当にノッキング発生時の点火時期遅角処理だとするならば、ECUの何らかの学習により、ノッキングが多発したと考えることができる。
学習に因ると考えられるのはECUリセットで症状がなくなったため。

どちらかというとECUの学習はIAMを代表として、ノッキングを避ける方向で働くため、ちょっと考え難い。



【仮説B】Fine Learning KC発生時に実はノッキングは発生していないと仮定

Fine Learning KC発生箇所を眺めていて、どうにもノッキングが生じているようには思えない。
ノッキングが起きても仕方ない領域よりも、そうでない領域でFine Learning KCが頻出したからだ。

また、Fine Learning KCが-1.4→-1.75・・・・-3.85などと状況に応じて値が変化するならわからなくもないが、サイドターン以降は、軽負荷時のノッキングが-3.85という値で安定していたのも不自然だ。
ROMには「Fine Correction Retard Value」(デフォルト値は-1.4)という、Fine Learning Knock Correctionワンステップの遅角量の設定項目があるが、あたかもこの値が学習により変わったかのようだ。

ログを眺めていると、峠走行、サイドターンなど、大きく振動が生じた(=ノックセンサが激しく反応した)Engine Speed、Engine Load付近では、ノッキングが生じていなくとも、予め積極的にFine Learning Knock Correctionにより点火時期遅角してノッキング予防を行っている(フィードフォワード制御)ようだ。

「Knock Correction = ノッキング発生をきっかけとした点火時期遅角」と2年間に渡り解釈してきたが、Fine Learning Knock Correctionには学習が存在するのではないか?
そう考えると、「Feedback Knock Correction」と「Fine Learning Knock Correction」という2種類のKCの名前も露骨に見える。
「Feedback Knock Correction」はその名の通り、ノック検知からのフィードバックでの点火時期遅角。
「Fine Learning Knock Correction」は「Feedback」という名を冠しないので、フィードバック制御ではなく、学習によるフィードフォワードだとしても不自然ではない。




正否は現状不明だが、仮説Bの方が圧倒的に真実味がある気がする。
2年間もOpenECUをやってきて、とても肝心なことに今更ながらに気づいてしまった感じだ。

果たして?


2009.08.06追記
Scoobypediaを見直してみて、仮説Bが正解だとわかりました。
ブログエントリ「【ECU】Fine Learning Knock Correction追記」をご覧ください。





●レガシィB4(BL5A)のECUチューン関連目次はこちら
●レガシィB4(BL5A) 関連目次はこちら
ブログ一覧 | レガシィB4 OpenECU | 日記
Posted at 2009/08/05 23:19:26

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この記事へのコメント

2009年8月5日 23:38
おいらも過去似たような症状があったような気がしますし、仮説Bが非常に有力のような気がします。
「ノッキング発生したんで遅角しました」というよりは「遅角してちょっと様子見まっせ」みたいな感じでしょうか。
コメントへの返答
2009年8月6日 7:36
先日の燃調不具合時
http://minkara.carview.co.jp/userid/242406/blog/14191589/
もアイドリング時に常時-3.85を示していました。

仮説Bが有力ですよね。

「遅角してちょっと様子見まっせ」ですね(笑)
問題は、一度学習してしまうとなかなか元に戻らないところですねえ・・・。

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「HAOC 鈴鹿ツイン。
ベストは1枠目の1分11秒141。

自己ベストはコンマ3秒更新できたケド、絶好のコンディションにも関わらず、目標の1分10秒を叩き出せず残念感炸裂😩

3枠目、4枠目と走りのアジャストは進むのにタイムは11秒5、11秒8とズルズル下がった😓」
何シテル?   11/24 17:43
ビート(PP1)、アコード・ユーロR(CL7)、三菱アイに乗っています。 ビートでのサーキット走行(タイムアタック)とチューニングを続けています。 鈴鹿...
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