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2012年02月05日

【書籍】F1速報PLUS vol.22 CRASH

【書籍】F1速報PLUS vol.22 CRASH ■F1速報PLUS vol.22 CRASH(クラッシュ)
~このスポーツの「宿命」と向き合う勇気~


昨春の岡山国際サーキット走行会でのB4のバイパーコーナー出口でのクラッシュ昨年末のビートでの公道事故(まだビートの修復は終わっていない)・・・・
・・・と、昨年はクラッシュ続きだったので、この特集号は中身をチラ見するまでもなく、自分にとっては購入が義務づけられていると思えた。


・大クラッシュをしたいろんなF1ドライバーのインタビュー
(おおよそのドライバーは「クラッシュを体験しても次のレースでコックピットに収まったら、クラッシュのことは忘れる」・・・と個人的には少し複雑なコメントだった)

・1994年のアイルトン・セナの死亡事故の振り返り記事
(私は1994年に放送を見ていて、それ以後10年間、F1を観なくなった)


・・・などから始まる本誌だが、個人的には、F1史上の数々の事故の反省から、より徹底的な「安全」を確保するための、科学的なアプローチ、メカニズムの向上、レギュレーションの強化の記事にとても感銘を受けた。




モノコックの衝撃吸収性能へのレギュレーション強化、サバイバルセルの強化とコックピット内部の衝撃吸収・・・・などにも非常に興味をもつことができ、感心した。


何より、我々アマチュアのモータースポーツを趣味とする人間にも関係するヘルメットやHANSといったデバイスのレギュレーション強化、テクノロジーの向上には本当に関心をもたずにはいられなかった。

最近は良くレンタルカートに行くようになったが、私のOMPのヘルメットはバイザーがないためカート場では使用できない件は先日ブログアップした。
レンタルカートではカート場でヘルメットを借りているが、そんなこともあり、本誌を読む前からフルフェイス+バイザー付のマイヘルメットがとても欲しかったところなので、本誌はタイムリーであったとも言える。

ヘルメットは高価だし、ビートの修理費捻出の問題もあるので、まだまだ購入は先延ばしとなってしまうのだが、将来的にはHANSも取付可能なヘルメットが心底欲しい。
強度と軽さを兼ね備えたカーボンヘルメットにはすごい憧れがあるケド、何十万もするので無理だなあ・・・・(過去にル・ガラージュでスタンド21製のカーボンヘルメットを持ってみたとき、その軽さに本当に感動した)。

特にビートは、オープンボディなので、ロールケージとヘルメットの強化は必須だとつくづく思う。



そして、HANS(Head And Nech Support)。
HANSの歴史も興味深かったし、HANSがハバード・ダウニング社の登録商標であるため、他社(シュロスやスタンド21)一般名称としてはFHR(Frontal Head Restraint)という呼び名があることもハジメテ知った。
もっとも、FHRという呼び名を使っても、おそらくレーシングギアのショップですら理解してくれる人は少なそうなので、私自身も「FHR」という略称は忘れて、今後も「HANS」と呼ぶのだろう。

HANS、欲しいんだケドなあ・・・・。高価だよね。
安全を確保するためのデバイスで、カーボンなんかを使ってない限りはシンプルなものなので、本来はどんどん低価格化して普及すべきものだと思うが、「補助金」みたいな精度がないので困難なんだろう。

ついこないだまで、20数万円していたが、今、改めて価格を確認したら、OMPからは8万円程度でいくつか発売されていることを知った。
もっと、OMPというメーカ、輸入代理店にはいろいろと不満・不信感があるので、他のメーカの低価格化を待つ形となりそうだが。




サーキット改修の歴史は安全向上、ランオフエリア拡大の歴史である・・・という記事にも感銘を受けた。(ランオフエリア不足で、B4をクラッシュで失っているだけに・・・)

一見レースを退屈にさせるセーフティーカーや、危険な行為に対しての厳しすぎるペナルティも、「安全確保」のためのレギュレーション改訂の積み重ねであることにとても納得できた。
そして、「安全」に対して、自分の認識が不十分だったことも実感できた。



巻末の方に、クビサとザナルディの長めの記事があった。

特にCARTで両足を失ったザナルディの記事は、その事故の発生から救急医療を現場医師の視点から描写したものでこれが非常に生々しかった。
また、その後のリハビリ~復帰までの文章は対話形式のインタビューではなく、ザナルディ本人による文章であるため、客観性には欠けるものの、非常にリアルで、感動的だった。
WTCC岡山ラウンドで、両足義足のザナルディが乗るBMW 320siを生で観ることができた私は幸せものだと思えた。




私は設備・装置を製作・納入する仕事に従事しているが、各納入先様での「リスク・アセスメント」(要は安全確保のためのレギュレーション)は年々強化されている。
安全確保のための「設備費用増」は基本的にないので、我々設備メーカには厳しい側面もあるが、「安全」に対してはもっともっと真摯に取り組む必要がある・・・・と特に最近、気持ちを引き締めていたところで、本誌記事といろいろオーバーラップして考えることができた。



買って良かったと強く思えた一冊。



●書籍レビュー関連目次はこちら


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Posted at 2012/02/05 22:43:21

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この記事へのコメント

2012年2月5日 23:20
僕はmotor fanvol62 バルブトレーンマニアックスを購入しました。
勿論クラッシュは眼に留まりましたが・・・何故か手が伸びませんでした(笑)
悲惨な表紙から悲しさが伝わりますが、車好きなら知る必要がありそうです。
コメントへの返答
2012年2月6日 7:44
MFiバルブトレーンマニアックス、面白いですよね~。MFiで久々に面白いと思えました。

悲惨な表紙ですが、この表紙の事故でクビサがほとんどダメージを受けていないあたりが、現在のF1の安全性向上の賜物なんです。
2012年2月6日 0:22
ワシもコレ買いました!
セナファンだからってのがメインの理由ですが、どのクラッシュも有名所で悲劇的なものばからですね…
ザナルディの画像が非常にエグイ画像で…

この本のおかげで、バレストルのイメージは大分上がりましたが(^-^;
コメントへの返答
2012年2月6日 7:45
この本以外にも、最近セナ本のリリースがまた続いてますね。
20年近く経って、その威光が続いているのはスゴいことです。

私もバレストルとモズレーを見直しました(笑)
2012年2月6日 0:54
HANS・・・

日本で買うと・・・
http://www.cts-e.com/index.php?main_page=index&manufacturers_id=26

アメリカで買うと・・・
http://www.saferacer.com/hans/?manufacturerid=24

そんなに差もなく(?)、結構頑張ってるんじゃないでしょうか。

ちょっと前までDefNderという廉価版を作ってるメーカーがあったのですが生産中止になりました。
コメントへの返答
2012年2月6日 7:48
HANS、随分安くなりましたよね!!!
素晴らしいことだと思います。

走行会なんかでもHANSを装着している人は1人いるかいないか・・・なので、私のような、稀にしか走らない人、遅い人が装着するのは少し気恥ずかしさもあるのですが、そういう恥じらいはとても馬鹿らしいことだと、ここんとこ実感してます。

稼ごう・・・(笑)
2012年2月6日 21:21
自分の業界だと、情報セキュリティやBCPに関してやたらと厳しいです。

事故やトラブルがあった場合、そこから何を教訓として、またどうやって改善していくかは、仕事にに限らずどれも同じことですよねぇ。
ヘルメットは高いですが、いろいろなリスクを低減しますし、メンタル的にも安心感が得られるんではないでしょうか。奥様にそのあたりはよく説明して買って頂くとか…(^_^;)
コメントへの返答
2012年2月7日 12:37
なるほど。業界が違えど、そのあたりの意識・レギュレーションは日々厳しくなっていくワケですね!

ヘルメットを買ってくれるぐらい理解力のある嫁だったら良いのですが・・・・
むしろヘルメットの重要性を説いたら
「そんな危ないことヤメろ!」
と言われそうです(笑)

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