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2015年08月23日

【書籍】auto sport(オートスポーツ) 2015/8/21号(No.1412)

【書籍】auto sport(オートスポーツ) 2015/8/21号(No.1412) ■auto sport(オートスポーツ) 2015/8/21号(No.1412)

●特集: レースを戦う― デジタルと人間

なんか「デジタル」という言葉の使い方が間違ってるなあ・・・・と終始、軽くゲンナリした。

どういう使われ方をしているかというと、

 デジタル: シミュレータによるトレーニング
 人間(アナログ): カートによるトレーニング

 デジタル: CFD(要はシミュレーション)
 アナログ: 風洞


といった感じ。

シミュレータによるトレーニングだって、トレーニングするのは人間だし。

風洞(←そもそもコレだってサーキットテストに対しては模擬試験)だって解析にはコンピュータ使うし。


本誌での「デジタル」は「PCなどデジタルデバイスを使ったシミュレーション」と変換すべきであり、特集のタイトルも見直すべきだ。
見直すべきタイトルは、「シミュレーションと・・・・」なのだが、「人間(アナログ)」に関しては、難しいな・・・。この場合は「リアル」でもなかろうし。




風洞を実機試験として、これをシミュレーションに相対するものとするのも今となっては難しいと思う。
CFDを元に設計したパーツを試すのが風洞だ・・・という前提以外にも、最近はHILS(Hardware In the Loop)などと言って、シミュレーションのループの中に実機試験(ベンチテスト)を組み込む・・・つまり、シミュレーションと実機試験をシームレスにつなぐような開発手法も取られているので。


トヨタテクノクラフトのレーシングカーデザイナーの湯地浩志氏への風洞とCFDのインタビューで、湯地氏が、デジタル/アナログの切り分けの無意味さをきちんと謳ってるのに、インタビュワー(世良耕太氏)が強引に、

 デジタル: CFD(要はシミュレーション)
 アナログ: 風洞


に引き戻そうとしているように読み取れる。(くだらない)






本誌の「デジタル/人間(アナログ)」論が、そもそも勘違いなのはさておき、以下、特集のインタビュー内容自体は面白い。


●レーシングドライバーのトレーニング事情



 デジタル: シミュレータによるトレーニング
 人間(アナログ): カートによるトレーニング


に関していうと、予想に反して、圧倒的多数のレーシングドライバーやチーム監督が、カート派だった。



2012年、2013年はかなりレンタルカートに通っていたが、最近はビートでのサーキット走行機会が増えたので、実際のサーキットランだけでなく、その準備や、走行後解析などにも時間が必要なこともあり、長いこと行ってナイ。

本誌では長谷見昌弘氏、立川祐路氏などが1ヶ月以上のブランクが生じるならカートに行く・・・・と語っており、なんだかうれしくなるとともに、「うんうん、久々、カートにも行かねば!」という気になった。
(実際、とても行きたかった)


・・・でも、これだって、「シミュレータ」と「カート」を相対するものとしていること自体、よろしくナイよね。
カートはGとかグリップの感覚、フィジカル面の勘を鈍らさないために。
シミュレータはコースを覚えたり、コース攻略の最適解を導き出すために。




●Vivac 86 MC



これも「特集: レースを戦う― デジタルと人間」のひとコマ。

つちやエンジニアリングは「データロガー使用禁止での挑戦」で「アナログ」 (笑)でこのVivaC 86 MCを「五感仕立て」したそうな。



もうなんだか、アナログとかデジタルとかデータロガー禁止だとかどうでも良いが、単純にカウルレスの姿とか、コックピットとかカッコ良すぎて見入った



雑誌はWEB媒体へのカウンタとして、こういうカッコイイ写真をドーンと掲載しまくるべし!





●林みのるの遺言

※林みのる氏はご存命です。




共感できることがたくさん書いてあった。

"日本のレース界を発展振興させるためには自動車メーカーの予算を増やしてもらうしかない。いまの形ではそれしか道はない。ではメーカーが予算を倍にするかと言ったらそんなことはありえない。ではどうすればいいのかと言ったら、いま海外へ流れている金を止めなければならないんだ。でも止まらない。スーパーフォーミュラなんて、いまだに外国製のクルマを使っているわけ。おれから言わせたらバカだ。ところが、悲しいことに「童夢に作らせても童夢が儲かるだけだからイヤだ」と言われる"

"スーパーフォーミュラのようなワンメイクになぜあんなに金をかけるのかが疑問。みんな一緒ならもっと安くすればいいと思うんだけどな。"

"FIA-F4だって破格に安いと言われているが、レギュレーション次第ではもっと安くすることができる。極端なことを言えば、スチールフレームだっていい。フレームを太くすれば、いまのカーボンモノコックより強いものができる。"

"(スーパーGTについて)メーカーのクルマが負けると、担当者は「今回はウエイトハンデが重かったので負けましたが次回はうちが勝ちますから」と平気でエクスキューズするからね。(中略)開発すればするほど重くされるって何?そりゃ開発する気は失せる。"



・・・特に、スーパーフォーミュラのあり方については、とても共感。

ダラーラのシャーシ、リカルドのトランスミッション、コスワースのステアリングホイールとECU・・・。

本当に海外にお金を垂れ流しているだけだ。



私は家族車としてプジョー307SWに乗っているが、現在は「日本製を買わなくてはならない」思想が強い。

「日本製が優れているから」ではなく、日本の産業衰退への危機感が強いから。

だから、スマホも絶対にiPhoneやGalaxyは買わないし、PCもここんところは(中身のほとんどが中国製であれども)日本メーカのものを使っている。
食品ですら、ロッテ製品などは徹底して買わなくなった。

こういうスタンスを、「海外製品の優れている部分を知らない人になってしまう」「右傾化」と批判するニュースを最近WEBで拝見して、「なるほど、そういう見方もあるのか・・・・」とも思ったが、海外製品を「見ない」「体験しない」ようにしているワケではないことは、本ブログをご覧頂いている方々には良くわかると思う。



●GRC(グローバルラリークロス)最新情報



WRX STIのコスワース・チューンのEJ20の、低く、奥にマウントされた様がたまんない!
(ただでさえ、水平対向はメンテナンス性悪いので、こうなるとメンテ性、極悪っぽいが・・・)

こないだブログアップした、ベントレー・コンチネンタルGTのGT3に通ずるなあ・・・



●自動車 書籍レビュー関連目次はこちら
ブログ一覧 | 書籍 | クルマ
Posted at 2015/08/23 17:45:00

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この記事へのコメント

2015/09/20 14:24:37
みのるタンの言ってる事は本当に理解できるんですが、もうちょっと折れる所は折れると違った展開があっただろうにと思ってしまいます。まあ、みのるタン的には最大限譲歩したのにこうなったって思ってるのかもしれませんけど・・・。

私もRENAULTを買ってしまいましたが、日本製品を買わなければという所に全くその通りだと思って行動しています。内需拡大の為にも、産業を継続させていく為にも。ちょっとした電化製品が本当に日本製を探すのが難しいですけどね。食品に関しては、産地非表示のPBはもってのほかですが、チョコレートもグリコor森永ですよねw
コメントへの返答
2015/09/20 14:49:06
「みのるタン」なんですね 笑
おじいさんで大御所やのに 笑

あんまり詳しくないのですが、「みのるタン」のブログ(だったかな?)なんかを読んでても、「頑固」「基本、上から」「ややこしいジイサン」という印象は受けるので、正しいことを主張しても反感買うタイプなのかも。

ルノーにプジョー、お互い様ですね 笑。
メガーヌはニッサンのコンポーネントを多用されてるので、PSAより遥かに親日でしょう。

日本ブランドの電化製品をバラシてみても、本当にサムスンの部品が多くてゲンナリしますが、それでも極力、日本度合の高い製品を選ぶようにしてます。
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