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2016年01月17日

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)閉角時間(ドエルタイム)調整

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)閉角時間(ドエルタイム)調整 随分長いこと、買おうか買うまいか迷っていた、GRIDの

「10000:1イグニッションプローブ」



点火プラグの高電圧を10000:1に落とし、オシロスコープでの観察を可能にするプローブ。
送料込で約1万円。

他にないので、適正価格だと思うが、そうは言っても、電圧を下げるだけのケーブルに1万円はなかなか手出しできなかった。



10000:1イグニッションプローブ

先日(2016.01.10)の鈴鹿フルコース・タカス研修走行会から生還したので買ってみた。
数日前に届いたが、なかなか時間が捻出できず、ようやく土曜の夜、休日出社の後、使ってみることに。



10000:1イグニッションプローブ

プラグコードにクランプする。

もう一本クリップが出ているのはエンジン本体の適当なボルトをクランプし、アース落とし。





オシロスコープは会社のテクトロニクス TDS 2001Cを借りた。

アイドリングは添付のような波形。






オシロを観察しながら、Vプロの「閉角時間」(=ドエルタイム、ドエル時間。点火コイルへの通電時間)を調節する。






編集前の5000rpm付近の波形。

磁気飽和している様子はナイので、ドエルタイムは大きくしていけそうなのだが・・・

電圧スロープ波形の途中にパルス状のノイズがあるのが気になる。

Vプロの「セッティングマニュアル」には

"ディストリビュータ制御の場合、閉角時間が長いと他の気筒の信号と重なり不具合がでますので注意してください。"

と書かれているのだが、それなのだろうか??

回転数全域で、電圧スロープの途中で必ずヒゲがある。





良くわからんのだケド、5000rpm付近の閉角時間をジワジワと伸ばしてみるとこんな波形に。

※ひとつ前の写真とスケーリングが異なるので注意。

うーむ。。。

200μsec程度増やすと、波形が変わったので、150μsec増に留めた。





7850rpm付近、編集後。

やっぱり途中にパルスがある。
これを発生させないようにするのは、かなりドエルタイムを短く設定する必要があり、流石にそれは大きなパワーダウンとなるし・・・。



結局、3500rpmぐらいから上は全域で150μsec増とした。

「ドエル角」で考えると、プラスする時間は高回転ほど少なくしないといけない理屈なのだが・・・。





体感では良くわからないんだケド、

「燃焼がうまくいくとA/Fがリーン寄りになる」

という話を聞いたことがあるので、確認すると確かに5000rpmから上が0.2AFRほど、リーンになっていた。


で、同じA/F目標マップに対し、燃調のメイン補正マップをフィードバック学習させてみた。



↑学習結果。

リッチ方向になるよう学習されたのは5700~7200rpmあたり。

他は元と同じか弱リーン方向の学習。
うーむ。。。



今まで、気付かなかったノッキングが、5500rpm、6000rpm、6300rpmあたりで確認され、点火時期遅角を余儀なくされた。

閉角時間(ドエルタイム)の編集と関係あるのか?・・・と、編集前のデータをVプロに流し込んでみたケド、同じ回転数でノッキングしてる模様。





mlabo.には、

"点火時期を現在のままでドエルタイムを伸ばすには、通常より早くコイルへの通電を開始しないと点火時期が遅れることとなります。 よってドエルタイムの設定変更には進角の調整も必要"

と書いてある
ので、むしろ点火時期進めたいのだケド、ノック検知しているときに、点火時期進角させるのはなかなか勇気が必要。

実際、点火時期を4°とか派手に遅角させてやると同じドエルタイムでもノッキング音しなくなるし。


で、結局遅角させたままで本日の作業は終わり(終わった時間は23時ぐらい)。

※燃調がリーン寄りになっていたのを狙い値にもっていくだけでノッキングしなくなったりするので、点火時期を1°ずつ前に戻していった。

本日は最終的に、3200~5700rpmを1°ずつ元の点火時期から遅角させた状態。

まあ、3200~5700rpmなんてサーキットではほとんど使わない回転数なので、トルクいらないので安全側で。



有識者の方、もっとベターな調整方法があればご教示くださいm(u_u)m



※夏にエンジンをUPDATEする際は、DI化もしたいと考えてます。




●レガシィB4(BL5A)のECUチューン関連目次はこちら
●レガシィB4(BL5A) 関連目次はこちら
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Posted at 2016/01/17 02:32:17

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この記事へのコメント

2016年1月17日 9:04
おはようございます。
昔学校で少し勉強した記憶がありますが、難し過ぎて全く理解できません(笑)。
VPROでDI化は有効ですね。エンジンアップデート内容も楽しみですが。
コメントへの返答
2016年1月17日 10:25
コイルに蓄電されるので、通電時間を伸ばすとコイルの着火時の電圧が高くなる = よく燃える。

でも、コイルには容量があるので、通電時間を長くし過ぎると飽和して、コイルにとってはツラいだけでコイルが焼けて損傷する。

通電時間が長くなる → 結果として点火時期が遅くなる → 点火時期を前倒しする必要がある?

みたいな理屈のようですが、わかりやすいソースが少ないんですよね。。。
理屈はわかるんですが、セッティングノウハウとしてのソースが。


ちょっとデスビにはゲンナリしてまして。。

DI化で気筒別に制御ができるのも魅力ですが、デスビにノイズが多すぎて、回転パルスの計測が安定しなかったり・・・とかそういうのもDI化で解消したいと思いてます。

ドエルタイムの件も含めて、DI化だけでもエンジンより先にやってしまいたい思いもありますが、DI化後のセッティング時間がREV走行会までに捻出できそうにないです(-_-;)
2016年1月17日 15:01
何かバルタイの全周分度器のような「早見表」が欲しいですよね。

ドエルアングルとドエルデューティについては実験したいと思いつつ、私もとっかかりの無さから頓挫してます。
ヘタレな進角量でいまだに高域ノッキングを実感していないのもあるんですが。

久々にレギュラー入れて実験してみたいですw
コメントへの返答
2016年1月17日 19:28
今朝、Excelで計算させて表作ったところです(^_^)

ドエルタイムの考え方の自分の整理用に、近いうちにブログアップします。

ドエルタイムをいじると、点火遅角するのと燃調も変わるので、思ってたより奥が深いというか、中途半端に手をつけるとパワーダウンの可能性もありますね。

レギュラー実験はわかりやすそうですが、怖くてやったことありません。。。
2016年1月17日 20:58
何やら凄いことになってますね。
私にはチンプンカンプンな話です。。。

ちなみに私がDI化した時にドエルタイムはどうしようと悩んでいた事があるのですが、ライフのDI作っている中の人にドエルタイムを教えていただくことができました。
詳しい内容はmistbahnさんがDI化する時にメールしますね~。
コメントへの返答
2016年1月17日 21:40
珍しいケースですね。

いつも私は、完全にりぼ菌♪師匠に対して「教えてくん」状態ですので 笑

ライフのDI作ってる中の人ですか 笑
面白いコネクションですね~
DI化の際はまた師事させてくださいm(u_u)m
2016年1月17日 23:18
こんばんは。

波形にノイズが乗ったように見えるのは、デスビのロータ(コイルのセンターコードからの配電)からデスビキャップのサイド電極(ビートなら、3気筒なので3つ内部に出っ張っているところ)に向けて、ミリギャップ(正式名称です)での放電が、5000rpmの編集後画像では、コイルの2次電圧の立下り開始から約8μs後に縦軸1divちょいなので、縦軸の値が仮に正しいと仮定すると、約11~12kVで起こった後、更に3μs後に燃焼室内の点火プラグ放電ギャップで約14kVで飛火(これも正式名称)していることを示した、典型的な波形です。
  ↓
デスビキャップ内のミリギャップ放電が観察できているだけで、ノイズでは無い と。


また、最初のオシロ画像は、プラグのギャップ部での放電持続についての波形であり、主放電の直後より、約2.2~3.4kV程度の放電電圧で、1000μs(1.0ms)の時間持続している事を示しています。

縦軸について、”仮に”と言う言葉を使用したのは、高電圧測定用の専用プローブは、テクトロを含め他のメーカー製でも、大変シビアな校正が必要なものであり、簡易的な波形(時間軸は正確に反映)の観察には、このイグニションプローグはなかなか優れた物だと思いますョ。

と、D社で、点火系電装品の設計30年以上やっている中の人が解説してみたりする(笑)
コメントへの返答
2016年1月17日 23:43
詳細な解説、誠にありがとうございます!!!

ご解説を読解するだけでも結構、頭使いますね(^_^;)

「ミリギャップ」を画像検索してみたら、何だか楽しい画像がたくさん出てきました。


理解力不足で申し訳ないのですが、御質問させてください。


Vプロの取説の

「他の気筒の信号と重なり」

ではなく「飛火」なのでしょうか?

あるいは、「飛火」=「他の気筒のミリギャップに依存」なので、Vプロの取説で言うところの

「他の気筒の信号と重なり」

なのでしょうか?

・・・と言いますか、

HKSの取説作成者の意図など、ワンオフもぇ~♪さんには関係ないとして、

「波形内に飛火が確認されるのは気にしなくてもOKか否か」

を御教示頂けるととても有り難いです。



==

「ノイズ」について、嫌っているのは、今回のオシロ測定というよりは、回転パルスに混入するノイズです。

以前に

DK1s DSPノッキング検出モジュール

を使いかけたとき、どうしてもデスビだと回転数がうまく取れず、不採用となったことがあります。

今は別のノックアンプを使っていますが、ECUからの回転パルスを取得しているだけだとキレイに回転数が取れているのですが、ノックセンサを繋いだ途端、回転数がノイズで安定しなくなっています。

※GNDの落とし方は今後いくつか試してみるつもりです

※回転パルスへのノイズ混入はデスビ依存ではないのかもしれませんが、mlabo.さんからは「デスビは無理」と言われたと聞きました。


==

ワンオフもぇ~♪さんのおっしゃるように、点火電圧の絶対値を見たいワケではなく、コイルが飽和していないかを確認したいだけなので、イグニッションプローブは機能していると思います♪
2016年1月17日 23:24
間違えた

プローグ → プローブ

あと、りぼ菌さんのコメント読まずに、先のコメント投稿しましたが、中の人は、私ですwwww
コメントへの返答
2016年1月17日 23:44
「中の人」、とても納得行きました 笑


このテーマは情報が少なめで難しいので、今後ともいろいろ御教示ください。


今、「整理ブログ」を書いているところ(今夜ポストします)なので、またコメントください
m(u_u)m
2016年1月18日 0:47
Vプロの取説の

>「他の気筒の信号と重なり」

>ではなく「飛火」なのでしょうか?

>あるいは、「飛火」=「他の気筒のミリギャップに依存」なので、Vプロの取説で言うところの

>「他の気筒の信号と重なり」

>なのでしょうか?

3気筒だと、他の気筒の影響は、基本的にありません。


>「波形内に飛火が確認されるのは気にしなくてもOKか否か」

アップされたオシロ画像のどれを指しておられますか?

最初のコメントにも書いたように、最初のオシロ波形の画像が 1回の放電の全てを示しています。

その”波形の飛火”と思われている部分を拡大して、同様の波形になっていれば、それは”飛火”です。


ノックセンサは、専門ではないので、コメントできません。

回転センサの信号は、微弱信号をECU内で増幅し、矩形波形へ整形処理していますので、センサのワイヤにノイズが乗ると、矩形波形がうまく整形されず、連続的な変化にならないため、うまく機能しないのだと思われます。

信号を取った部分から、制御部分までのワイヤをキッチンで使用するアルミホイル(アルミ箔)を細く切った物で覆い、そのアルミ箔を確実に接地すると、ノイズを抑えることが出来るかもしれません。

実験等で、ノイズで困ったときには、よく使う手法です。

うまくいく保証はありませんが、一般知識として。
コメントへの返答
2016年1月18日 0:59
御回答ありがとうございますm(u_u)m


> 3気筒だと、他の気筒の影響は、基本的にありません。

おお、ありがとうございます。


> アップされたオシロ画像のどれを指しておられますか?

・5000rpm付近、編集前
・5000rpm付近、編集後
・7850rpm付近、編集後

のスロープ途中のインパルスのことを指しています。


> その”波形の飛火”と思われている部分を拡大して、同様の波形になっていれば、それは”飛火”です

なるほど、次回、イグニッションプローブ使用時は、時間方向の拡大もちょっと、突っ込んでやってみます。

==


シールド処理の件、ありがとうございます。

現状、使っているBOSCH製ノックセンサのケーブルは被覆内がどうなっているのかわからないのですが、シールド線じゃないことは間違いありません。

また、回転パルスの取得に使っているモノも、シールドでもなければ、芯線も同軸でもなければ、ツイストペアでもありません。

(なんで自動車の車載ケーブル類ってこんなにズサンなんだろう??)

現状、ノックアンプの回転パルス取得部のGNDはVプロのGND端子に落としてみたり、浮かせてみたり、車両のボディに落としてみたりしているのですが、エンジンに直接落として、より、一点接地に近づけてやろう、とも考えています。

アルミホイルや、内側シールドのホックチューブなんかも試してみようと思います。

ありがとうございます!
2016年1月18日 10:21
コイルの磁気飽和って一次側の電流値で見るのかと思っていました。
コメントへの返答
2016年1月18日 12:59
ご指摘ありがとうございます。

確かに当たり前の話で、一次側と考えるべきですよね。

http://www.mlabo.com/support-coil.html

↑のオシロ波形を見ると、一次側(青)は一定電圧に見えるので、二次側で見てたんですが、これはX軸(時間)のスケーリングの問題ですよね。


http://www.cokky.ne.jp/kamihikoki/comments.asp?cd=13

↑あたりを見ると、一次側っぽいです。

うーん、うまくコイルの一次側にプローブ当てるところがあるかなあ・・・?


ご指摘ありがとうございます。
仕事に戻るので、もう一方のブログのコメントはまた夜に返信させて頂きます!

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