【これまでの経緯】
ブログエントリ: 「
【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)閉角時間(ドエルタイム)調整」
ブログエントリ: 「
【ビート】【Vプロ】閉角時間、ドエルタイム、ドエル角の考え方の整理」
ブログエントリ: 「
【ビート】【Vプロ】コイルの磁気飽和の計測箇所について」
・・・で、
GRIDのイグニッションプローブとオシロスコープを用いて、点火電圧波形を見ながら、HKS VPROで閉角時間(=ドエルタイム)の調整を行った・・・
・・・・ものの、
イグニッションプローブ+オシロスコープで確認している波形は点火波形であって、コイルの磁気飽和は確認できないということを、ワンオフもぇ~♪さん、C.A.Mさんから御指摘、御指導頂いた。
ありがとうございますm(u_u)m
※折角購入した高価なイグニッションプローブなので、何かセッティングに際しての有効活用の方法をご存知の方、御教示くださいm(u_u)m
↑で、
イグニッションコイル一次側電流波形をオシロスコープで確認するのに、アトセンスの
「1次線ピックアップ CLP-10」
を使ってみることに。
で、CLP-10をクランプする場所を、調査、整理する。
まず、ビートのコイルの回路図。
次に、WEBで見つけた、解像度の低いビートのE07Aの点火系の回路図を見ながら、自分で回路図を模写してみる。
さらに、コイル回路図を重ねあわせ、A、B、C、D端子の位置と、ピックアップのクランプ位置を書き込んでみた。
(合ってますか?)
このA端子への配線(
黄/黒)にクランプすれば良いと思う。
(合ってますか?)
↑実際に1次線ピックアップ CLP-10 をイグニッションコイルのA端子送りの
黄/黒 ケーブルにクランプした写真。
で、会社のオシロスコープ「テクトロニクス TDS 2001C」にCLP-10を接続。
アイドリング時波形。
アイドリング時波形をY軸方向にスケーリング。
うーむ。。。
参考ソース: ワンオフもぇ~♪さんのコイル電流波形のマンガ
参考ソース: アトセンスCLP-10のコイル電流波形のオシロ画
とは根本的に何かが異なる。。。
参考ソース: 紙ヒコーキ「適正ドエルタイム(通電時間)の割り出しかたは?」
の波形マンガとは酷似しているのだが・・・。
ピックアップをクランプする場所が違う??
※整備手帳にワンオフもぇ~♪さんからコメントを頂きました↓
"1次線ピックアップCLP-10 のリンク先の波形の説明をよく読むと、下の緑の電圧波形が検出されるとありますね。(;´Д`)
今回測定された波形は、極性が逆なだけで、タコ信号への分岐も乗った波形が計測されているので、
(中略)
てっきり上の、黄色い 1次電流ズバリが測定できると勘違いしてしまいました。
(後略)"
ワンオフもぇ~♪さん、御教示ありがとうございます。
私もCLP-10で計測できるのはコイルの1次電流ズバリだと思っていた。
イグニッションプローブに引き続き、また失敗か!?
i!|i ○| ̄|_....
・・・計測している波形がそもそも正しいか、全く自信がなかったのだが、Vプロで閉角時間(ドエルタイム)を変更して、波形の違いを目視したものを以下に。
まず、コレはアイドリング回転数、ドエルタイム2710μsec。
アイドリング回転数のドエルタイムを200μsec増量して、2910μsecとしてみた。
うーん・・・。
スロープが途中で若干折れ曲がってるのが磁気飽和?
・・・じゃなさそう。
もっとドエルタイムを長くとってみようかとも思ったケド、コイルが焼けて、雪の中、帰宅難民になっても困るのでやめといた。
ちなみにアイドリング回転数のドエルタイムは元々の2710μsecに戻した。
(
サーキットでのタイムアタックに使用しない回転数帯は無闇にドエルタイムを長くせず、コイルを休めてやるべき・・・というアドバイスを頂いたので)
5400rpm付近、ドエルタイム2230μsec設定(編集前)。
アイドリング回転数のドエルタイムより短いのは、時間軸方向の波形長さで確認できる。
同じ5400rpm付近のドエルタイムを2330μsecまで伸ばしてみた。
波形が時間軸方向に長くなるのは確認できるが、磁気飽和はやっぱり良くわからない。。。
6600rpm付近、ドエルタイム2130μsec設定(編集後)。
7900rpm付近、ドエルタイム1950μsec設定(編集後)。
■閉角時間(ドエルタイム)、ドエルアングル設定の変遷
●ビート純正ECUのドエル角
※ビート純正ECUはドエル角の値は合っていると思うのだが、各行に対応する回転数がわからない。
例えば、x00~xFFをxとして、
回転数= ax + b
のような式で補正したり、x00~xFFをポインタと見なして、例えば &H00FFの値 x0C=d192 を用い、
2500000÷192
などの処理を行うのがビート純正ECUの内部処理なのだが、いろいろ試してみたけどわからなかった。
↑変遷をグラフに重ねあわせ。
ビート純正のドエル角値はわかるのだが、それに相当する回転数がわからないので、適当にプロットしている・・・・
・・・ので、純正ECUに対してどうか?はわからないのだケド、
高回転域はまだまだ閉角時間を増やしても問題なさそう。
■実走
雪降ってたし、それによって渋滞も発生したので、実走での確認や調整は十分にはできなかったケド、
WOTで、6000rpm~6300rpm付近だけで、やたらとA/Fがリーン方向に移行(12.9→13.4付近)して、閉角時間の編集前は存在しなかったノッキングが発生した。
うーん・・・。
特に6000~6300rpm周辺のドエルタイムの増量は100μsec程度で、他の回転数域のドエルタイム変更と較べるとかなり控えめな領域なのだが・・・。
・・・ナゾ。
↑燃調のメイン補正(スロットル開度制御)をA/Fフィードバックで学習させてみたところ、ちゃんと6016rpm、6323rpmあたりのWOT領域が多めに+補正された(=燃料噴射量を増やす補正)。
A/Fが適切になったら、ノッキングは収まったので、点火時期を遅角する必要は生じなかった。
6000~8000rpm以外の領域で、全般に-0.1~-0.3ぐらいのマイナス補正が多いのは、ドエルタイムの変更が関係しているというよりは、今日は雪がチラついて、キンキンに冷えていたので、吸気温度補正の低温時の補正値が若干、大き過ぎなんだろう。
(学習させないと、いつもより全般に若干リッチだった)
==
う~ん、このテーマ、本当に難しいなあ・・・。
近いうちにDI化してしまうつもり(場合によってはエンジン本体チューンに先行して、2/23REV鈴鹿フルと4月の烈ビートの間に、DI化だけやってしまうかも)なので、何をイジになってるんだろうか?
・・・とも思うケド、
「排気系と制御以外、フルノーマルのE07Aでドコまでイケるのか?」
も、残り少ない時間で試しておきたいんだよね。。
●ホンダ・ビート(PP1) ECU関連目次はこちら
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Posted at
2016/01/24 22:59:01