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2016年03月23日

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析2

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析2 10日ほど前のブログエントリ

【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)本体ログ機能による過渡解析

で、VPROの燃料カット~燃料カット復帰の設定パラメータの

「減速カット開始遅れ時間」
「減速カット復帰補正係数」


について、VPROの本体ログ機能を用いた過渡領域のログを見ながらの、現象の確認を紹介した。





先日の「世間で言うところの3連休」にビートで休日出勤(3連勤)したときに、解析+解釈が正しいかどうかを見極めるために、



減速カット開始遅れ時間: 元250msec → 今回500msec
減速カット復帰補正係数: 元50% → 今回0%


に変更して、過渡領域のロギングをしてみた。




【1】

WOT(スロットル全開)からスロットルをいっきに戻したとき。



前回はログ上も、燃料カットまで250msecだったところが、今回はちゃんと設定どうり500msecのWaitの後、燃料カットされている。

「減速カット開始遅れ時間」の設定は効いているし、解釈が正しかった。






【2】

スロットル開度0% → WOT(スロットル全開)。



「減速カット復帰補正係数」を0%に設定すると、スロットル開き始めの段付きはなくなる(スロットル開度に対してリニアになる)と・・・・

・・・解釈していたが、段付きは解消されなかった。。。



再度おさらいだが、F-CON Vプロの取説には

================

・減速時の燃料カットが終了して通常制御に戻る際、リーン状態から標準 A/F 値に素早く復帰するように燃料を増量させる補正値は、ここで設定した値とエンジン回転数の降下率によって算出されます。

・エンジン回転数の下降率が大きいというのは、一定時間の間にエンジン回転数が大きく下降するのをいいます。

●ここで設定する値が 1~ 500の場合
・エンジン回転数の下降率が同じでも、ここで設定する値が大きいと補正値は大きくなります。

・ここで設定する値が同じでも、エンジン回転数の下降率が大きいと補正値は大きくなります。

●ここで設定する値が-1~-500 の場合
・エンジン回転数の下降率が同じでも、ここで設定する値が『-1』に近いほど、減量させる補正値は小さくなります。

・ここで設定する値が同じでも、エンジン回転数の下降率が大きいほど、減量させる補正値は小さくなります。

●ここで設定する値が 0だと、補正値は0 になります。


================

と書いてある。


「エンジン回転数の降下率」がパラメータとなっているのだが、この解釈が良くわからない。

「エンブレが激しく効いて、減速中に、スロットル0%=燃料カット状態から復帰するとき」

という解釈なのだろうか?


スロットルオフであまり減速していないから、補正に違いがない?

もっと低イナーシャのフライホイールを採用したり・・・で、レスポンスが高くなると効くのだろうか?



いずれにしても、ログ中の燃料噴射の段付きの説明にはならない。

「非同期噴射時間」
「加速補正」

などのマップも見較べてみたが、ここの
 段付きの燃料噴射量=21.0
と比較すると、あまりに小さい値だ。


うーん。。。。



2016.03.23 7:36追記)

C.A.Mさんからコメント頂きました。

スロットル全閉
 ↓
(減速カット開始遅れ時間)
 ↓
燃料カット
 ↓
エンブレ(ポンピングロス)による減速
 ↓
「減速燃料カット」マップで設定したカット回転数に到達
 ↓
(ここで減速カット復帰補正係数が効く)
 ↓
燃料カットやめ=アイドリング状態


が正解のようです。

C.A.Mさん、ありがとうございます!





●ホンダ・ビート(PP1) ECU関連目次はこちら
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Posted at 2016/03/23 00:22:52

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【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO ... From [ mistbahn with PP1 ... ] 2016年4月6日 23:06
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この記事へのコメント

2016年3月23日 2:44
スマホアプリからだと図の文字読めないっすね(>_<)
コメントへの返答
2016年3月23日 6:44
御指摘ありがとうございます!

画像にリンク貼ってみました。

私のAndroidのみんカラアプリでは

画像クリック→画像単体表示→ズーム可能

となりました。

いかがでしょうか?
2016年3月23日 7:29
機種の違いはあるとは思いますが、、、

うちの機種だと
カット後復帰補正係数は、スロットルオフ後エンジン回転数が落ちていき、
復帰回転数(例えば1800rpm)を下回った時、燃料噴射が再開されますが、
その時の噴射増量補正といった意味と解釈していました。
シチュエーションとしては赤信号で止まってアイドリングへといったような時です。

スロットルオフ→オンのような時は加速増量補正が働くような気がします。
コメントへの返答
2016年3月23日 7:36
ありがとうございます。

おお、納得です!
たぶん、それですね!

VPRO v3.24には「減速カット」というマップがあり、水温別にカット回転数と、復帰回転数があります。

例えば水温80℃だと、
カット=2100rpm、復帰=1800rpm
です。


おっしゃるように、

燃料カット=減速(実際には減速は燃料カットによるものではなくポンピングロスだけど)
 ↓
アイドリング

への移行ですね。
2016年3月23日 11:19
なんだか楽しそうでイイナー
俺もS660のECU弄りたい(涙)
コメントへの返答
2016年3月23日 11:44
フルコンいっときましょ!!!!

S660×フルコンは先駆者になれるのでは?
2016年3月23日 14:21
iPhoneでもAndroidでもばっちりです!流石。

回転落ちのと復帰まわりの調整でずいぶんとフィーリングがかわります。
クラッチ踏んでレーシングしたところでエンジンOFFしたときの回転落ちの速さが最速として
あそこまでやっちゃうとなかなか乗りづらい・・とはいえカットオフ多めにし過ぎると落ちが悪いし。

回転落ちについてはここのパラメーターは軽量フライホイールより影響大きいと思います。
コメントへの返答
2016年3月23日 15:55
ギア固定で、

WOT→全閉
全閉→WOT

しか検証していませんでした。

確かに、シフトアップ時の針落ちとか、シフトダウン時のブリッピングはロギングも違いの検証もしていなかったです。

次回ロギング時は検証してみます!(今は栃木出張中です)

情報ありがとうございます!
2016年3月23日 16:28
6000rpmで秒間150回爆発ですから全閉全開もオンオフではなく数十ステップで遷移してると考えられます。
セナ足でも秒間6回ですから。

ECUによってもスロットルのセンシングから噴射までの遅延量も違いますし、根本的には電スロで協調制御が必要になりますね。

ってずいぶん脱線しましたスンマセン(>_<)
コメントへの返答
2016年3月23日 20:06
CPUの処理速度なんかはモロに影響しますよね。

スロットル開度とか、エンコーダのパルスを、高速カウンタユニットのように「数える」処理は基本的に遅いし、処理レートを上げると今度は1パルス多く拾う/拾わないの誤差が大きくなります。

パルス列の入力を、1パルスの波長で見るような処理だと、十分なレスポンスが必要になりますが、これはこれで、サンプリングレートも速い必要がありますし、分解能(ビット数)も高くあるべきですよね。


純正ECU→Vプロに変更することで、どの程度、レスポンスが改善されているのか(されていないのか)・・・・は定量化できていないのですが、同じような点火時期、同じような空燃比で制御しているのに、Vプロだと、

トルク:6%
出力:7%

向上している事実が、コンピュータ自体の能力差を示しています。


確かに、αN制御も、スロ開監視よりも、DBWでのアクセル開度からのスロ開演算値をパラメータにした方が、更にレスポンスは向上できますよね。
2016年3月24日 2:49
同じように制御して数パーセントも出力が変わることはありえませんから、根本的に異なることを何かしらやっているはずです。ノーマルもフルコンも触り尽くしたミストさんだからできる考察を楽しみにしてます。


協調制御は予想制御が入ったところで別の次元に入った感があります。
自分が操っているのか、自分の意思を機械が汲んでくれておもてなしされているのか…
多少ツメの余地があっても単純なマップ制御ぐらいが一番楽しいかもです
コメントへの返答
2016年3月24日 6:57
「根本的」がドエルタイムあたりなのかなあ?

・・・と、ちょっと前にウンウン唸りながら検証してました 笑

純正ECUのドエル角の傾向はわかるケド、絶対値がわからないので、なんとも言えないのですが・・・



協調制御は、ハイブリッド車なんかのメカブレーキと回生ブレーキの協調などがスゴいなあ・・・と思いますが、以前、Lexus GS450hで回生が効かないトラブルのとき、ブレーキングの制御がめちゃくちゃでとても怖い思いをしました 笑



ターボ車のDBWが複雑なことになってきていますね。

スロットルとウエイストゲートバルブの協調制御になるのですが、以前は

アクセルペダル開度→スロ開+ウエイストゲートDuty

だったのが、

アクセルペダル開度→Requested Torque → スロ開+ウエイストゲートDuty

となっています。

車両にはトルクセンサは入っていないので、もしトルクを簡易的に測るとすれば、加速からの逆算しかないので、トルクのフィードバックは行っていないと思うのですが(ブースト圧のフィードバックは行われている)、「Requested Torque」という概念はとてもややこしいです。


レガシィでDBWを触っていたときも、世間のサードパーティDBWでは「速くなったつもり」にさせるマップが中心でしたが、私はどちらかというと、

「わけわからんようになる(ペダルワークが下手になる)ので、アクセル開度に対してスロットル開度をよりリニアに」

という作業でした。


MoTeCの上位機種のトラクションコントロールなんかは興味があるケド、興味があるだけで終わりそうです 笑
フォーミュラSAEなんかでは昔から必須だと聞きました。

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「【CL7アコード】オールペン http://cvw.jp/b/242406/47336773/
何シテル?   11/11 17:57
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