
(文字化けの可能性を考慮し、エボⅩはエボXと記述します)
発売以来、乗りたい!乗らねば!と思っていた
ランサーエボリューションX。
大阪府下には、北摂や大阪市内には試乗車があるものの、泉州地区にはなかった。
どう考えても外車志向の強いセレブな北摂や、大阪市内よりも、泉州の方がランエボ需要は高いと思う(実際、過去のランエボは泉州の方がかなり多く目にする)のだが・・・・・。
西日本三菱自動車販売のマーケティングってイケてんのか?
で、年末からようやく泉州にもエボXの試乗車が入ってきた。
今日は休日出勤したが、早くに仕事が終わったので、帰り道に、泉南三菱自動車販売 岸和田東店へ!
・・・・・試乗車なかった。三菱自のWEBの試乗車検索ではヒットしたのに。。。
「そりゃ、あかんで」と営業さんにツッコミを入れつつも、とてもとても丁寧な対応の営業さんに感心。
仕方ないので、店内の展示車両のエボXを見せてもらった。
白っ!!!
写真やモーターショーでは赤や紺や黒などを見てきたが、白、カッコイイではないか!
歴代のエボは白か赤のイメージが強い・・・
(予断だが三菱の赤の色はとても良いと思う。B4の顎はホンダのミラノレッドで塗装しているが、ミラノレッドのスプレーを購入してから、三菱の赤にすればよかったと後悔した)
・・・が、エボXはあまり白色を前面に押していないので、白を見るのは初めて。
これが、カッコイイんだ!白!
なんでもっと白をアピールせんかなあ・・・・。
写真で見るよりも生で見るエボX、カッコイイ!
すっかり気に入ってしまった。
あえて言えば、以前から気になっていたんだけど、テールランプがダサイ。Alfa 159のバッタもんのようで、オリジナルよりもだいぶとカッコ悪い。エボXのボディにも合ってない気が・・・
さて、泉南三菱自動車販売 岸和田東店を後にし、やっぱりエボXの試乗したいので、すぐ近くの西日本三菱自動車販売 岸和田店へ!
試乗車あった!!!ツインクラッチSST仕様!!
ガンメタのエボXは、ガンメタオーナーには悪いが、個人的には全然パッとしなかった。やっぱり先程の白が良かった。
さて、インプレ。
まず、座ってみて。
ステアリングホイールは使いやすいが、ツルッとしたグリップは好きじゃない。
もっとも、およそのモモステなんかもそんなもんなんだけど。
私のB4のK2ギアのステアリングホイールのレザー部のグリップの質感はとても良いゾ。
インパネ、ダッシュボードまわりは硬派でシンプルにまとめられている。
なかなかセンス良いと思うが、横一文字の樹脂部のピアノブラックの仕上げはもう一歩。ピアノブラック仕上げという方向性は好きなのだが、樹脂っぽさをあと一歩のところで超越できていない。このあたりはマツダが上だなあ(スバルは論外)。
インパネの、タコ・スピードの二つのメータを強調したメータフードは、Alfa 156を真似たものと思われるが、なかなかカッコイイ。
シフトノブ周辺もなかなか良くデザインされているので、国産にしては内装は全体に頑張った方だと思うが、こうしてレベルの上がってきた国産車の内装を見ると、イタ車の内装デザインがいかに優れているかを実感してしまう(イタ車以外だとアウディが好き)。
レカロのホールド感、座り心地は、流石に最高。
ただし、座面が高く、アイポイントが思いのほか高い。
これはGDBインプレッサF型STIに乗ったときにも思った。
インプほどじゃないのだが、着座位置が高い。普段B4に乗っているからなんだろうなあ。
で、運転してみて。
一言で言うと、好みド真ん中!
ツインクラッチSSTは初出とは思えない完成度の高さで、DSGと肩を並べる出来栄え。他社の2ペダルMTをあざ笑うかの如く、シフトショックのない素早いシフトアップである。
緻密な機械感ではDSGに軍配が上がるけど、個人的にはツインクラッチSSTの方がフィーリングは好み。
パドルシフトも、ABペダルの右・左足操作も極めてしやすい。
もっとも、
先日のブログ「シフトアップ時のダブルクラッチ」でも触れたように、シフトアップには回転合わせの間、どうしても一瞬、駆動伝達を切り離した状態が必要なわけで、その状態が存在しないSST、DSGがどういう方法で解決しているのかは不気味。
有識者から「二つのクラッチを半クラにしてるのではないか」と聞いたが、その場合、クラッチは湿式といえどかなり消耗品扱いとされているわけで、DSGやSSTのクラッチメンテ費がどれくらいなのか、耐用走行距離はどの程度なのか気になる。
エンジン・フィールはターボということもあって、直4ぽさはない。
全域でトルクフルであるが、ゴルフGTIのターボや新型インプレッサSTIのターボのように、「シャープでレスポンスよく上まで突き抜ける」フィーリングとは対照的に、エボXのターボは「上まで重く回る」「上までトルク感が持続する」フィーリングである。
エボのそれも、GTIやSTIのそれも、共に素晴らしい方向性だと思うが、個人的にはその中間ぐらいが好みかなあ。
で、自分のB4。レゾネ外しとECUセッティングを繰り返した結果、エボXのエンジンフィールと極めて似ている。
ちょっと前まで本当に酷似した(上まで重く回る)フィーリングだったが、
12/29の「吸気バルタイ見直し」で、高回転域の抜けは改善されている(ただし、少し燃費悪くなった気がする)。
エボXに乗ってみて、自分のECUセッティングが極めて成功していることを実感して軽く悦に入ってしまった。
3000[rpm]に達するまではトルク感はないのだが、細くとも3000[rpm]までのレスポンスがよく一瞬でトルクの効く領域へ突入するので、ほとんどターボラグを感じることはない。
それもそのはず、
2速の減速比はレガシィが1.882に対し、エボXは2.368!
3速の減速比でレガシィが1.296に対し、エボXは1.754!
である。
・・・そんなの反則じゃねえか・・・と軽く悔しいが、レガシィもC型には6MTがあるので、今使っている5MTが壊れたら6MTに換装しよう。
せっかくエンジンチューニングをしているので、広い回転数範囲で回してやりたいので、5MTで十分・・・と思っていたが、こうなるとやはり6MT羨ましいな。
音は、直4特有のエンジン音は極めて小さいのだが、タービンなのか吸気なのか排気なのかわからない、様々な音が重なり合ってミックスされていた。
ヤル気の失せる音ではないし、音質も悪くないのだが、もうちょっと整理された方がよいのかなあ・・・と。ちょっと混沌とし過ぎな気が・・・。
やたらデカく見える外見も、乗ってみると案外ノーズが短いので、結構イイ感じだった。
さて、こっからが一番肝心・感心。
とにかくボディ剛性感アリ!!!!
ガチガチ・ゴツゴツではなく、ギューッと締まった感じはモロ好み。
今まで乗ったクルマではBMM3(E90)とポルシェ・ケイマンSの中間ぐらいのフィーリングかなあ。
RX-8にも通ずるものがある。
とにかく、ボディ・足回りはよく煮詰めてあり、低速の市街地走行でも、ややスピードを伴うコーナリングでもガッチリとした安心感がある。
そして、「トラクション感」!!である。
エボのトラクションは昔から定評があるが、過去のエボに乗ったことのない私は「これがランエボのトラクション感かあ・・・・」とひたすら感心。
4輪がしっかりと地面に喰いついている感じがする。
最大のライバルであるはずのスバルAWDは・・・・・?
エンジン、足回りともに、とにかく「しなやか~」に仕上げてきたインプレッサSTIとは正反対の方向性で仕上げてきたなあ、エボX。
どちらも優劣付けがたい素晴らしいクルマなんだけど、個人的な好みで言えば私はエボX。
とにかくシャシーが好みだったRX-8と較べると、
RX-8:座ったときの囲まれ感、アイポイントの低さ、回頭性に勝る
エボX:トラクション、エンジンフィール、SSTの出来
という優劣かなあ。
で、私のB4がどうかというと・・・・
エンジンに関しては、自分のECUチューンが本当に成功していることを再実感できて、帰り道もうれしかった。
車重はトミカイバンパーのB4は、エボXよりも100[kg]ぐらい軽いが、100[kg]以上軽く感じた。
ただ、ボディ剛性感不足、足回りのヤワさが目立った。
ヤワいから軽く感じるのか?
ヤワく感じるのは元々なのか、経年変化でヘタったのか・・・。
メタキャタ換装とブレーキ交換が最優先だが、その後のメニューとしてはやはり足回りの強化と、バケットシートへの交換だなあ。
ああ、物欲が強化されてしまったなあ。
負けないゾ、エボX!
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