ディレッツァZ2のフロント175/60R14新品を1本キズ物にして、ドン凹みしてから一夜が明けました(笑)
先日のブログエントリ「
【PP1】【技術】フロントタイヤのサイズ変更に伴うバネ下重量、イナーシャ検討」
では、たくさんのコメント、誠にありがとうございました。
・・・で、その続きのような、内容。
横浜ゴムからは、アドバン・ネオバAD07のイナーシャ(回転慣性モーメント)については「データがない」とご教示頂けなかったことは、「
【PP1】【技術】フロントタイヤのサイズ変更に伴うバネ下重量、イナーシャ検討」に書いたが、改めて、重量について質問したところ、ご回答頂きました。
●165/55R14
AD07: 約 6.5kg
Z2: 約 6.9kg
●175/60R14
AD07: 約 7.1kg
Z2: 約 7.7kg
ディレッツァZ2って、ネオバAD07よりも重量だけで見ると劣るスペックなんだな。
ブログエントリ「
【PP1】リアブレーキパッド WINMAX AP3、ディレッツァZ2 慣らし・短評」に、
フロントを
AD07 165/55R14 = 約6.5kg
↓
Z2 175/60R14 = 約7.7kg
に変更して乗ってみた所感として
「フロントが重たく感じる」と書いている。
バネ下重量の違い→慣性の違いによる凹凸への応答性の違い
バネ下重量の違い→固有振動数の違いによる運動性能の違い
について、定量的な話ができるだけの材料が揃っていない(全体マスなど)が、左右タイヤ合計で
0.9 × 2 = 1.8[kg]
差があるのは体感にも影響するのかもなあ。
AD07のイナーシャが不明なので、前回のようにイナーシャで語ることはできないが、一番素朴な加速能力の計算をしてみる。
これも、例によって
↑のサーキットでのログのように、サーキットランにおいては一定速度区間がなく、加減速だけで構成されている・・・という前提条件での考え方。
(バランス・スロットルでの定速コーナリングなんかは無視)
加速抵抗F[N] = (車重m[kg]+等価慣性重量[kg]) × 加速度a[m/s2]
として、転がり抵抗だとか空気抵抗だとかは考えず、等価慣性重量もここでは無視して、
F = ma
まで単純化して考える(イイのか?)。
【1】AD07 165/55R14 vs Z2 175/60R14
m1: ビート車両重量(※AD07 165/55R14 × フロント2輪の場合)
m2: ビート車両重量(※Z2 175/60R14 × フロント2輪の場合)
として考える。
ノーマルビートの車両重量は760[kg]で、私のは、あちこち軽量化しているが、ロールケージも積んでいるので、実重量がわからない(計測したい)。
なので、とりあえず760[kg]を基準に考える。
m1(AD07、165) =
760[kg]
と仮定すると
m2(Z2、175) = 760 + 1.8 =
761.8[kg]
F = constと仮定すると(実際にはグリップとか転がり抵抗とか、外径差による影響とかもろもろな条件が絡むが、ここでは一定とみなす)
加速度 a2/a1 = 761.8 ÷ 760 = 1.002368421
これが加減速性能として、岡山国際サーキット1LAPフルに影響すると考えると、
2'20"000 = 140sec
140 × 1.002368421 = 140.3315
0.332秒のタイムダウン。
※以上、コメント欄ツッコミより訂正
距離x = v0・t + 1/2・a・t^2
v0: 初速
だが、1ラップ内には減速状態も含められるので・・・・、えーと、タイム換算にはどうすれば良いのかな?
ちょっと調べてまた修正します。
(追記)
うーん。
加速度が変わると、実際にはトップスピードが変わるので、その伸びた最高速領域でのvtによるタイム短縮の効果が大きいケド、最高速度からコーナリングスピードまでの減速幅も大きくなる(※減速における加速度は短縮されるが)。
コーナリングでは回れる車速に限界があるので、そこまでの減速時間は短縮できてもコーナリング中は定速区間になる・・・
・・・と考えると、車重差による加速度の比率だけでタイム差を算出するのは結構困難だが・・・

↓

・・・と単純にそれぞれの区間でのトップスピードとボトムスピードは変わらないと強引に仮定して、ギュッと時間軸方向だけに短縮するという考え方だと、
2'20"000 = 140sec
140 × 1.002368421 = 140.3315
→0.332秒のタイムダウン。
という考え方でもイケるのか?
どなたか、よりベターな算出について、ご存知の方がいらっしゃればご教示くださいm(u_u)m
これに、m2ではバネ下やらイナーシャやらのデメリットが加わる。
もっとも、そんなこんなのデメリット以上にZ2 175幅の方がハイグリップ・・・という噂・・・のメリットがデカいと思ってのタイヤ交換だったワケだが・・・・
・・・175/60R14をビートのフロント収納に失敗したので、165/55R14どうしの銘柄比較をしてみよう。
【2】AD07 165/55R14 vs Z2 165/55R14
m1: ビート車両重量(※AD07 165/55R14 × フロント2輪の場合)
m2: ビート車両重量(※Z2 165/55R14 × フロント2輪の場合)
として考える。
これも私のビートの実重量ではないが、760[kg]を基準に考える。
m1(AD07、165) =
760[kg]
と仮定すると
m2(Z2、175) = 760 + 0.8 =
760.8[kg]
F = constと仮定すると(実際にはグリップとか転がり抵抗とか、外径差による影響とかもろもろな条件が絡むが、ここでは一定とみなす)
加速度 a2/a1 = 760.8 ÷ 760 = 1.001052631
これが加減速性能として、岡山国際サーキット1LAPフルに影響すると考えると、
2'20"000 = 140sec
140 × 1.001052631 = 140.1473
0.147秒のタイムダウン。
※以上、コメントツッコミより一旦、打ち消し線。
上述の考察参照くださいまし。
トップスピード、ボトムスピードが変わらない・・・という上述の強引な仮定では、0.147秒のタイムダウンとなるが・・・?
これも、Z2がAD07に対し、バネ下重量増とかイナーシャ増?とかのデメリットがあるが、それでもきっとハイグリップによるメリットの方が支配的だろう・・・と期待している。
レガシィB4のとき、新品タイヤ(AD08)のときに自己ベストタイムを記録してから、
徹底して軽量化したり、車高調入れたり、機械式LSDを投入しても、タイムは全然上がらなかった。
この春の岡山国際サーキットでの走行会(ビートで参加)でも、タイヤコンディションがいかに支配的かを痛感した。
そもそもが軽量で、非力なビートにとって、ちょっとした軽量化も相対的には大きく効くので、今後も軽量化は頑張っていきたいが、タイヤのグリップ、コンディションって本当に支配的だと思うんだよなあ。
●ビート(PP1)関連目次はこちら
●自動車技術関連関連目次はこちら
Posted at 2013/09/09 23:09:47 | |
トラックバック(1) |
ビート | クルマ