こんばんは。
ほたるです。
少し前の休日、今のカメラを買ったら行ってみたかった場所を夕飯の買い物ついでに散歩してきました。
と、その前に家の仕事で昼食を忘れていたので近所の古民家を移築したcafeで腹ごしらえ。
栗の産地らしい栗餡ののったトーストとアイスカプチーノを。
最近流行りのサードウェーブ系も良いですが、静かにゆっくり時が進む空間が最近のお気に入り。
そんなゆっくり時が進むカフェをあとにし向かったのは、時が止まった空間。
廃線になった路線のある駅を訪ねました。
廃線してから区間の多くは線路が剥がされてしまいましたが、この駅は古くなって現役を退いた電車が置いてあるため駅周辺だけ線路が残されています。
実はこの駅やここに置いてある電車は自分にとって大変思い出深いもの。
最近たまにブログに登場する自分が日常的に写真を撮り始める切っ掛けになった今は亡き祖母。
その祖母の生家がこの駅の近くにあるため、よく小さい頃に曾祖母に会いに祖母と来た駅なのです。
小さい頃でしたから電車に乗れることが嬉しかったしワクワクした記憶が微かに、でも根強く残っています。
当時は現役でよく乗った車輌が置いてあり、併せて懐かしかったりします。
この運転席の出入口ドアが僕の特等席。
祖母に支えてもらいながら運転手さんを食い入るように見たことは忘れません。
そう言えば小学校に上がったばかりの頃、この数個先の駅に住んでいた大好きな叔母の家に妹と初めて二人だけで電車に乗ってお泊まりに行ったのもこの路線でした。
リアル初めてのおつかい(笑)
駅舎も当時のまま時が止まっています。
夏の日差しも緩み始めたとはいいつつ鋭さはまだまだ健在。
駅を離れ、当時歩いた道を散歩してみました。
踏切なんてない畦道。
そんな道を春には蓮華でアクセサリーを編んでもらったり、夏は草笛や草舟をつくってもらったり虫を探したりと、祖母と遊びながら歩きました。
空と当時から変わらない車輌。
この写真の中に写るものはなにも変わっていないようです。
周辺は田んぼが多くこの季節の青々とした爽やかな田園風景は好きですし、風で波のように揺らめく稲を眺めるのも好きだったりします。
駅に戻ってくると夕暮れが近づく西陽が駅舎に差し込んでいました。
今日も誰も迎えることがない駅をあとにしました。
空気感を写せるカメラを手にしたからこそ、自分にとって大切な記憶を形在るうちに記録しておきたいと思い訪れた駅でしたが、懐かしさも勿論ですが中々撮りごたえがあり素敵な散歩になりました。
次は稲穂が黄金色になる頃にまた訪れてみようと思います(^^)
その日の夕焼けも美しかったです。
fin.
p.s.
後日また少し時間のあるときに立ち寄ってみたら草が綺麗に刈られて撮りやすくなっていました。
規制ロープとかないし、電車に近づいて良いと思うけどどうなんだろ?(^^;
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Posted at
2017/08/30 18:21:47