
シーンによっては写真に文字を入れたいことも有ると思います。
私も整備手帳などで、より解説を分かり易くするために文字の埋め込みは良く使います。
写真の合成は、整備手帳では写真の枚数が制限されているため、4枚の写真を1枚に収めるなど、工夫する手段の1つとして用いることが多いです。
<文字の配置>
文字を配置するのは意外に簡単ですので、もう少しレベルの高い方法を解説したいと思います。
斜めから撮影されたナンバープレートに普通に文字を載せると、違和感が当然出てしまいます。
これを遠近法を使って、違和感無く表現してみます。
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前回に「ナンバープレート隠し」を行ったやり方と同じように、作業領域を分けたいと思います。
レイヤーウインドウの右下にあるアイコンをクリックして、新しいレイヤーを追加します。
前回に色調整とナンバー隠しを行ったレイヤーは、誤って触ってしまわないように、右にある鍵マークをクリックしてロックしておきます。
新たに追加したレイヤーが選択状態になっていることを確認し、ツールバーの「テキスト(Tのアイコン)」ツールをクリックします。
大よそ文字を入れたい場所をクリックして文字を入力します。
右側に「テキスト」ウインドウが表示されていますので、書体・文字のサイズ・揃え方向などを設定します。
「標準」と書かれてる項目は、フォント自体が太字や斜体を持っていれば変更することが可能です。
【Tips】書体は、キーボードの上下方向キーを操作することで、プレビューを行いながら書体の変更が可能です。
更に詳細な設定が必要な場合は、テキストウインドウの下に小さな矢印があるので、それをクリックします。
〈先頭〉行間
〈トラッキング〉字間
〈横の倍率〉平体処理
〈ベースラインオフセット〉
1行の文字の中でもドラッグしてなぞった部分だけを上下に移動
〈スクリプト〉指数や添え字
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文字の配置が完了したら、メニューバーの[オブジェクト]→[エンベロープ歪曲]→[ワープ グループの作成]を選択します。
すると文字に升目状の分割線が現れ、各ポイントを移動することで、文字が連動して変形されます。
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この状態では、升目が細かすぎて遠近感を表現するには難しいので、升目を更に荒くしてゆきます。
メニューバーの[オブジェクト]→[エンベロープ歪曲]→[解像度を低く]を選択します。
もう一度同じ作業を繰り返し、表示の変化がなくなるまでこの作業を行います。
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ツールバーの「個別選択」ツールを使って、各ポイントを移動してゆきます。
違和感が無く配置できれば完成です。
<写真の合成>
今まで加工してきた写真と別の写真を使って、上下に分けて1つに合成したいと思います。
今まで制作してきた画像は部品数が3つで構成されていて、加工が少し複雑になるので、後ほど解説したいと思います。
まずはその画像を誤って触ってしまわないように、レイヤーをロックして目隠しします。
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別の写真用にレイヤーを追加し、ドラッグして一番上に移動します。
次に「写真の切り抜き編」で説明した方法と同じ方法で、追加したレイヤーに写真をインポートします。
写真は大きく枠よりはみ出ていると思いますので、写真の角を[Shift]キーを押しながらドラッグして、枠の幅に入るように縮小します。
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ツールバーの「四角形」ツールをクリックし、画像の全体枠の下半分あたりに四角い枠線を描きます。
プレビューウインドウの一番下にある数値を設定しますが、最初に鎖マーク(∽)をクリックして縦横比維持を解除してから、画像全体の下半分の大きさになるように座標と縦横の数値を入力します。
【Tips】四角形を描いてから、画像の別の場所をクリックしてしまうと、枠が一時的に非表示になってしまいます。
そんな時は、編集を行っているレイヤーの「目」のマークの左横に四角いアイコンが有りますので、それをクリックすると再び表示されます。また、ツールバーの「選択内容(黒い矢印)」ツールを使って、画像の上の大よそ線があるであろう場所を無作為にクリックしていくと表示されます。
レイヤーの表示が水色になっていますが、通常はダークレッドで観辛かったので変更しました。変更方法はレイヤーウインドウの左下にある歯車マークをクリックして、[レイヤーオプション]→[レイヤーの色]で変更できます。
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編集中のレイヤーの四角アイコンをクリックして、画像と枠を選択状態にします。
メニューバーの[オブジェクト]→[クリッピングパス]→[上のパスで作成]を選ぶと、枠で画像が切り取られます。
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思った位置で切り取られていない場合は、ツールバーの「個別選択」ツールを選び、画像の外側で一度クリックして、選択状態を解除します。
次に枠内の画像をドラッグして、思う場所に移動します。
位置が決定したら、レイヤーの目隠しをし、鍵マークをクリックしてロックします。
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下の写真が完成したので、今度は前回までに制作した加工画像を上の空いたスペースに配置します。
最初に目隠しとロックをしたレイヤー1~3をロック解除し、目のアイコンをクリックして表示させます。
次に3つの部品を同時に縮小するわけですが、このままではレイヤーが分かれているために、同比率で縮小できないので1つにまとめる作業をします。
レイヤー3の四角アイコンをドラッグし、レイヤー2の四角アイコンに重ねます。
重ねるとアイコンが塗りつぶし状態(■)から線のみ(□)になると思いますので、レイヤー2の四角アイコンをクリックして、塗りつぶし状態にします。
今度はレイヤー2の四角アイコンをレイヤー1にドラッグし、上記と同じようにレイヤー1の四角アイコンをクリックして、塗りつぶし状態にします。
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この状態でファイルメニューの[整列]→[グループ化]を選ぶと3つの部品が1つに固められます。
【Tips】グループ化を解除したい場合は、解除したい画像を選択し[整列]→[グループ化解除]を選びます。
グループ化した画像のまま、部品を編集するには、ツールバーの「個別選択」で選択したパーツのみ編集することが可能です。
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ツールバーの「選択内容」を選び、グーループ化した画像の角を[Shift]キーを押しながらドラッグして縮小し、だいたい画像枠の半分上ぐらいに収まるようにします。
次にレイヤー4の目のアイコンをクリックして下の画像を表示してみます。
メニューバーの[表示]→[ピクセルプレビュー]を選択すると合成された写真の完成です。
【Tips】位置を調整する場合は、「選択内容(黒矢印)」で行ってください。下側の画像のように「個別選択(白矢印)」で移動してしまうと、グループ化していても1つの部品しか移動できず、他の部品と位置がずれてしまいます。
上側の写真が、下側の写真の下に潜り込んで隠れている部分がありますが、これはレイヤーの順位を利用して、「クリッピングパス」を使わずに不要な部分を隠しています。
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以上で文字の配置と写真の合成は終わりです。
今まで解説してきた内容で、最低限写真の加工はできると思いますので、興味のある方はチャレンジしてみて下さい。
今回で解説は打ち切ろうと思いますが、更に凝った使い方を望まれる方はヘルプ機能もありますし、ネットで「extention designer 使い方」で検索すれば色々ヒットしますので、参考にしてみて下さい。
また、面白い加工方法を見つけましたら報告したいと思います。
長文に渡り拝読頂き有難うございました。
誤字脱字や説明不足など有るかと思いますがご了承下さい。