ドリルアウトって工具知ってますか?プロ・アマ問わず、車の整備をやっていると一度や二度はボルトを折ってしまった事があると思いますが、折れたボルトが簡単には取り出せなかったら皆さんならどうします?通常ならエキストラクターってことになるんでしょうが、あれは折れる事が有るので僕は嫌いです。ということで今回、このドリルアウトを使い、折れたボルトを比較的簡単に、失敗無く抜き取る事ができましたので御紹介いたします。さてこのドリルアウト、ドリルとエキストラクターが1本になったような工具なのですが、最大の特徴は折れたボルトのセンターに穴を開けられることなんです。その理由はこの特徴的なドリルの先端にあります。この刃先のおかげで、ドリル穴がセンターからずれても途中で修正できるんです。これは今回取り外した折れたボルト。太さはM6のスタッドボルトで、場所は964のアンダーカバー取り付けで1本だけスタッドボルトがブロックから出ているあの箇所です。アンダーカバーを外しているとこのボルトがニョキッと飛び出した状態になってしまうんですが、縁石にぶつけたのか少し曲がっていたので直そうと力を掛けたらポキッと折れてしまったんです。使い方は下記のインストラクションビデオをご覧になってください。(^-^;他にはクイックセンターという工具も有ります。こちらは使った事はないのですが、ボルトのセンターに穴が開け易いようになっています。これら特殊工具の出番はめったに有りませんが、有ると無しでは雲泥の差です。少々高い工具ですが、どちらかを持っていても損は無いと思います。※普通のエキストラクターはマジで止めておいた方が無難です。 ボルトに開けた穴の中でエキストラクターが折れると、その後が本当に大変ですから・・・。