Paradigm Shift…

今回のこの判決、
皆様各自色んなご意見がおありと思います。
林檎派の人もいれば、三星派の人もいると思います。
ここでは私が思う事を書きたいと思います。


結局のところこの訴訟の行方は、
SumsungがAppleに対して特許使用料を支払うと言う形で
和解すると言う結論しかないのではないでしょうか。

もしこれが日本企業であれば、
とっくの昔にそういう形で事態を収拾している筈です。
理由はもちろんその方が経済的だからです。

しかしながら、Sumsungは全面的対決と言う形を取りました。
今の所それは株価を始めとして、Appleにとって有利な展開となって、
Sumusungにとっては痛い経済的不利益をもたらしています。

もっともAppleも全面的にSumsungを追い込むと言う形での訴訟展開にはなっていないようです。
勝ちを確信しているからでしょうか？

私の考えではi Phoneにしろ、docomoのi-modeの延長線上に出来たものですし、
i Podにしろ　SONYのウォークマンからインスピレーションを得たものでしょう。

しかしながらどちらの製品もそれを形にして市場に送り出したのは、
他ならぬ　APPLE（Steeve Jobs）　でした。

日本のどの企業も世界に先駆けて製品化できませんでした。

i Phoneに関しては,
携帯電話市場を牛耳って、その方向性を決めていたのが　docomo であったという事。
これがやはり一番大きいでしょう。
仮に似たような製品が出来ていたとしても、世界的な製品にはなり得なかったでしょう。
それは未だにガラケー・ガラスマがワンセグや赤外線にこだわっている点からも
容易に推察できます。
つまり世界市場が求めている事と、日本市場が求めている事は同じではないのです。
コレは使う人間の側の感性が違うからです。

私は最近　SHARPのヘルシオという調理器具を買いました。
とても良い製品で電子レンジなのにゆで卵が作れたり、
揚げ物の再温めの衣が『パリッパリッ』に出来て美味しくて驚きました。
価格付加価値も高く、利幅も十分確保できる製品です。
しかしながら世界市場で普及するかと言えば…

『無理！』　と思います。

何故かと言うと、後片付けが大変だし、調理方法や操作方法がやたら面倒くさいからです。
これもある意味、

『ガラパゴス白物家電』

と言えると思います。

しかしながら、SHARPはヘルシオの（日本国内での）成功に味をしめて、
自動洗米機が付いた炊飯ジャーなどと言うものにヘルシオの名前を冠して、
高付加価値路線をまっしぐらです。

どうなんでしょうね～、これ？

お米くらい手で洗えますし、この機械結局洗った水は手で捨てるので、
そんなに便利とも思えません。
なにやら変なノズルが付いていて後片付けも相当面倒くさそうです。
なんか違うんですよね～　＝＝）


最近の日本ではせっかく新しい技術や素晴らしく高性能な製品が生まれてきても、
世界的競争力のあるものがどんどん減ってきているような気がします。


Samusungはパクリを承知で世界市場を席巻しましたが、
面子にこだわりすぎて、利を失いかけています。

Appleは今の所一人勝ちの様相ですが、コレとてSTEEVE亡き後、
いつまで続くかははなはだ疑問です…


もっとも、今一番時代に合致しているのはAPPLEです。

訴訟で不利とはいえ、ある意味Sumsungも時代に合致しています。

今現在、スマホで使えるのは　iPhone と　Galaxy くらいですし、
このことは世界市場での占有率や売り上げからも明らかです。

残念ながら日本製品（ガラケー・ガラスマ）は入っておりません。


ちょっと長くなって取りとめがなくなってきました。
要点がぼやけてしまいましたね。


要は何が言いたいかと言うと、

今は　ＰＡＲＡＤＩＧＵＭ　ＳＨＩＦＴ　の時代であり、
そこに少しでも乗り遅れたり、気付くのが遅いと、
致命的だ！
という事です。

ほんの数年前まで、ＳＨＡＲＰだって資本の借り入れをしなくても良いくらい
高収益で左団扇だったのです。

しかしながら時代の行く末を見誤ってしまった。

今、日本企業に求められているのは模倣でも引き締めでもないと思います。

要は一度壊してしまうことだと思います。

これまでの延長線上では何も生まれては来ないと思います。

少なくとも50代以上の役員は一度ヒラに降格して、
実力のある人間のみをもう一度ゼロから登用するくらいのことをしなければ、
時代の流れを読む製品を世に送り出すことは難しいのではないでしょうか？