今日は埼玉に用事があり、ついでに埼玉の土木遺産を巡ることに。
まずは名栗川橋。
秩父の手前にある名栗の渓谷に、大正13年にかけられたコンクリート橋です。
古さ、規模、保存状態、どれをとっても素晴らしく、埼玉県一のコンクリート橋といってもいいのでは。
コンクリート橋の評価って難しいと思うのですが、この橋に関して言えば、前述した要素のほかに……
「素晴らしい意匠」と「建設費の一部が町民の寄付によって賄われた」というのが大きいのではないかと思います。
なんにしても、いい橋でした。コンクリートもいいですね。
お次は都幾川にある七重川砂防堰堤群。
大正中期から造り始めた、ようは砂防ダムです。
ですが、この時期の砂防ダムの特筆すべき点は、天然石の空積みであるということでしょうか。
つまりは、モルタルやコンクリートを使わず、石と砂だけを用い、さらには人力で積み上げたものです。
石のひとつひとつが100キロ以上あり、それを成形させずうまい具合に積む技術は岐阜の職人によってもたらされたようです。
すご過ぎて想像もつきません。
積む技術もそうですが、この堰堤を築造する場所の選定もまた素晴らしい技術だと思います。
100年たってもまだまだ現役なんですから。
鉄橋以外もいいですねぇ。
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Posted at
2017/06/25 19:13:01