けっこう涼しかった
今年も某タイヤ屋さん主催で行われた
スパ西浦MPの走行会。
『2万円=7時間フリーパス』だった昨年のご満悦プランと比べますと、ややボリューム感に欠けましたが、天気も良く適度に涼しい絶好のサーキット日和でした。
参加台数は国産車を中心に50台ほど。
ランエボ、インプ、GT-R、FDらのヘビー級から、
シルビア、S2000などミドル級、さらには
マーチ、トゥインゴの可愛い系など千差万別、百花繚乱! 見ているだけでも楽しかったですね~
(メンバー表)
さてさてアタスはというと、減衰をレーシング仕様に変更してから、そこそこの速さはあるものの
イマイチ伸び悩み傾向。それは一にも二にもレースばかりでセッティングをしていなかったことが原因の一つではないかと。そこで今回の走行会では完全なセッティングは出ないまでも、
少なくともその方向性だけは掴みたい。それを狙っての参加でした。
結果は・・・
予想以上の大収穫!
セッティングの方向性どころか
現在の足をほぼ詰めることに成功したのかも?!
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【1本目】 と・・・その前にどうしても前置き・・・
以前ストリート仕様の足を使っていた頃、ワタシは減衰に対して
『F固く・R柔らかく』がアルファ156(FF)の基本だと思っていました。実際昨年のスパ西浦テストではそれを確認できたので、人がどう言おうと自分の中の【方程式】でした。ところが仕様変更後はどうもそれが当てはまりません。細かい理由はいつか独り言みたくつぶやきたいのですが、とにかく今後は
『F柔らかく・R固く』と逆の発想で考えなければならないようです。
実はコレ、久しぶりに走った
鈴鹿SPの1本目1周目謎の好タイムで不思議に思い、
SP2本目のトレッド剥がれで疑いだし、関東第2Rの予選終了後に確信しました。
具体的には、その関東第2R予選までひたすら『F・12 R・8』固定で走っていましたが、決勝前に
『F・9 R・9』と少し方向性を変えたことが始まりです。(12が最強)
【1本目】 なにも変更なし。
関東第2R決勝後のまま。例によって1周目から鬼のようにタイヤが食いまくります。しかしこれまた例のようにアもスもなくタイヤが激ダレ。あの“オバカ映像”で私が遅れていく様はこの三河湾でも再現されました。ベストタイムは当然序盤のもの。
後半には2秒後半から3秒台が普通となってしまいました。でもとりあえずこれも基準。自己ベストには及びませんが決して悪いタイムではなく、序盤鬼食いの恩恵はそれなりにあります。
●ベストタイム 1分1秒04
【2本目】 極端にF減衰大幅ダウン。Rは少しアップ
『F・5 R・11』まで調整。フロントタイヤの負担がかなり少なくなると予想しながらスタートします。しかし赤旗連発で満足に周回できず・・・たった5周程度で終わってしまいました。それでも最終周には久しぶりの1分0秒台。コース別ベストで最も古かった記録をやっと更新できました。最近西浦では定番となっていた『ダメダメ・・・』タイトルを避けることができたのでまずは助かりです^^; 挙動としてはどちらかというとアンダー傾向。ただフロントは少し素直になりましたね~ リアはナゼか跳ねまくる。。。
●ベストタイム 1分0秒75
☆2本目が5周だったので、実感はできませんでしたが、それでもF減衰を大幅に下げたことでFタイヤの負担軽減には繋がっているようです。しかしその程度では『あの激ダレ』ぶりを解消するには至らないと思い、当初から予定していた
『リアの車高ダウン』も行うことにしました。
ちなみにリアの車高を下げると、合わせてトー角とキャンバーも少し変化してしまいますが、残念ながら現地では正確に調整できませんから、ここでは不問ということで・・・

やりだした・・・
全長で詰めずスプリングシートで5回転回し。1センチほど落としました。

終わり。
写真ではリアが“それほど低く”見えませんが、実際は『指1本』といったところ。ちなみにフロントは『指2本』程度です。
【3本目】 リア車高ダウン。リア減衰をMAXまで上げる。
リアの車高を下げたことでフロントの負担(トラクション)はさらに減り、完全なるアンダー傾向。しかし曲がらないわけではなく、必要最低限のグリップはちゃんとあります。なにより
コーナリング中にフロントから“引っ掛かる”ような感触はまったくなくなりとても素直。
前を走っていたとんでもなく速いロータス2イレブンに「あんまり離されないな・・・」と思っていたら、いつのまにかベストタイムを
大幅に更新していました。気になるタイヤのタレも後半ズルズルいってましたが、タイムはほとんど落ちません。コレですよコレ! ボクが望んでいたのは! かれこれ終盤まで0秒台前半をマークしながら、1周だけ念願の1分切りも達成! 当日、分切りマシンは2台だけでこれはロータスに続く2番時計でした。
●ベストタイム 59秒89
↓こちらが一覧表
昨年の西浦や直前の関東ラウンドも混じっているので、いかんせん見づらいのですが、比べてみると冒頭で意味不明な発言をしていたワケがわかっていただけるかと。
以前の定番だった『F固く・R柔らかく』は見事に逆方向へと移行しました。
そのワケはあまりにも複雑かつ推理も混じっているので省略しますが、少なくともこんな真逆な結果が出ると「○○さんがF固くしたら調子いいらしいよ!」といったウワサがいかにアテにならないか。。。もちろんアタシも一緒。。。誰だってウソを言うつもりは無くとも結果的にそうなってしまうから怖いもんです。さすがに同じクルマで同じ足、一緒のバネを使っていれば、指針にはなると思いますが、それでも運転スタイルが違うのですから参考程度にしたほうが無難のようです。。。
ひつこいようですがセッティングは奥が深く、ワタシなんぞがつべこべ言っても見る人が見れば初心者まるだし。ただコツコツと重ねてきたことが少しずつ実を結んできているみたい。最近はレースでも練習でも微調整の確率が丁半博打から天気予報なみに上がってきました!?
さて・・・ヤバイぐらいの自慢長文ですし
「まぁ熱くなるな!」とお声を掛けられそうですが
それぐらい手応えのある結果なのよね~! ^^;
足も決まった所で
7月は「関東戦」「関西戦」どっちでもいいからレース出たいもんです!
けど無理っぽいよなぁ・・・
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ラテンフェスタ派遣組の2台。トゥインゴの丹羽さんは驚きの1分12秒フラット!
それでも国産軍団にいじめられてヒーヒー言ってました!?

ブッチギリの速さで「ベスト58秒台」をマークしたロータス2イレブン。745キロの車体に255馬力、デフォでSタイヤ・・・。そう思えば健闘した方なのかも。。。
こんなんですし

中部では有名な“あの155”も走っておりました! 一見するとレーシングカーですが、れっきとした(?)ロードカーです。総モディファイ費用は・・・ン百万だとか。。。DTMファン垂涎の出来栄えです。

「どう俺のクルマ!似合ってるでしょ!」とおどけるカドッチ。。。
残念ながらこれ以上の不釣り合いを探すのが難しいぐらいです。
赤の色からして違う。。。しかも☆とか。 軽すぎ^^;

コラコラ! 貧乏人が触れるでないの!
手つきがイヤラシイからなコイツは。
ちなみにすえお選手のタイムは1分6秒8。もし150-3クラスで西浦を走られる方は参考にしてみては。
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【メモ】
●タイヤ
(F)アドバンA048
(R)アドバンA050
●サイズ
(F)225-45-17
(R)215-45-17
●ホイール
(F)CE28 17-8J
(R)フォージアータ 17-7.5J
●バネレート (F)20kg・(R)8kg
●減衰力 (F)5/12(R)12/12 ※12が最強
●エンジンオイル ルブロスRスペック 5W-40
●AFC設定 全域-5%
●リアスタビあり
●相変わらずタワーバー系はなし
●空気圧 冷間1.6→2.0
●リア車高1センチ落とし
↑これ残しておくと後から便利。マジで。
人間の記憶なんかまったくアテにならんもん。