もうやだよ・・・
外したり付けたり
減衰力がどうにも固く(渋く)不満だったリアダンパー2本。
我慢できなくなったワタシは販売元である
アルファスポルトにオーバーホール依頼していたのですが、事情が重なり断念しました。どうしても直しておきたかった部分なのでスゴク残念・・・。
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事の発端はTメ156TSと私のV6を交換して、峠道を乗り比べた時から始まります。減衰力は2台とも最も弱い設定。バネレートは以下の通りです。
(Tメ156の車高調はビルシュタインのBPS)
【Tメ・156TS】 F14kg/R9kg
【イラレ・156V6】 F18kg/R10kg
普通に考えれば、この2台の特性は似通っていても不思議じゃありません。現にフロントの固さ・動きはほとんど同じ。回頭性に優れるTSの利点をさすがに感じますが、それでもそれは許容範囲と受け止めれます。しかしリアから襲いかかる突き上げ感や路面の追従性は雲泥の差。TメのTSと比べると
私のクルマはトラック以下。ただただ跳ねてるだけです。
「これじゃタイムウンヌンじゃなく雨降りゃ危険ですって」
ヤツの足はいい感じなんだよなぁ
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そして後日、前後ともダンパーを外し確認してみると、フロントは普通に片手で持って片手で押せば動くレベルでした。しかしリアは予想通り手の力ぐらいでは微動だにしません。その固さは全体重を掛けても2ミリ程度しか動かないほど。“テコでも動かん”というコトワザはこういうときのためにあるのかと思うぐらい。これでは『激しい突き上げ感』もなるほど納得。
リアの減衰力が固いことを実は以前から知っていたのですが、あらためて前後の差などを確認すればするほど『ありえない』レベルでした。だいいちフロントがこの固さならまだしも
バネレートも荷重もはるかに小さいリアがこれほど固いのは少々変だと思います。2年ほど使ったし消耗品が劣化してしまったのかな? なんて予想をとりあえず立てつつ・・・
疑問を製造元の
戸田レーシングにぶつけることにしました。
すると・・・
『リア左右2本が同じように固いのならトラブルではなく、恐らくそれはセッティングだと思います。当社はスポルトさんの要望通り作っただけですから、詳しい事はわかりません。どちらにしても現物を見て確認しないとシール類のヘタリなのか最初からそうなのかを答えることは出来ません」 との返答。
どうやら消耗した訳ではなく、元からこんなモノだったらしい。しかしそれもあくまで推測。結局現物を送って確認してもらうことにしました。
すると今度はこの様な答えが返ってきました。
「多少、グリスなど減ったりしていますが、測定器で数値を確認した所、ヘタった感じはありません。この状態でオーバーホールしてもほとんど減衰力は変わらないでしょう。もっと柔らかくしたいのであれば仕様変更しないと無理です。しかし仕様変更は時間がかかるので15日(統一戦)に間に合わせるのはちょっと・・・」
へぇ~測定することも出来るんですか。すごいなぁ・・・。
それはともかく、やはりオーバーホールの意味はないとのことです。そして仕様変更が間に合わないのであれば返却願うしかありません。
そのまま電話切ってもよかったけど、高いノウハウを持っていそうな方だし、それとなくFFのセッティングについて聞いてみました。
「あくまで常識論で構いませんが、インテグラやシビックなどレース車輌の前後の減衰力はどんな感じですか?」ホンダ車はフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンの車が多いので数値に差(レバー比の関係)こそあります。しかし基本特性は同じではないかと伺うと・・・
「普通レース車輌であってもストリート向けであっても、荷重・バネレートと減衰力は比例するのが一般的です。しかしスポルトさんはこの足をじっくり煮詰められていたので、タイム的にこちらが良いと判断されたのかもしれません。レース車輌は一般常識よりタイムを重視して当然ですから・・・どうなんでしょうねその辺り・・・」
と、技術屋らしからぬ饒舌でまとめてくれました。
やっぱりFFなら基本は同じだと思うんですよね。
今回、ショックのオーバーホール(しかもリアだけ)などという儲からずメンドクサイ仕事をお願いをしたのですが、アルファスポルトも戸田レーシングも親切かつ対応がとても良く感謝にたえません。しかしその反面、スポルトが決めたセッティングにはやっぱり疑問。レース車輌の足を数多く制作された戸田さんの常識からしても、自分の思いこみからもちょっとかけ離れています。
本当に速い車は乗り心地も良い
(前後バランスが良い)
の言葉を信じるならば・・・ネ。
しかし・・・
たいがいワシもオタクだわ。。。
たかが『足』にこれだけ悩むのだから。
Posted at 2007/12/05 02:44:59 | |
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