見た目はいい感じ
なんだけどね・・・
夏のレースも一段落。
まずまずの成績を残した私と156なんですが
ここへきて課題も浮き彫りに・・・。
その課題とはズバリ
“トラクションのかかりにくいコーナー”
美浜のLFでもその傾向は見え隠れしていたのですが、鈴鹿ではそれが如実に(によぅじつね^^;)顔を出してしまいました!
「はいんける」さんの147に2コーナーからヘアピンまでずっと追いかけ回されましたし(実際ブロックしていただけで彼の方が遙かに速い!)、さらにレーシングマシンの
「アンダーレ156N1」ともなると逆バンクでアウトからあっさりかわされる始末です。
この時、なんとかしようと思いアクセルを踏んでみたもののズルズルとアウトに膨らんでしまうだけ。オンオフしたりしてモタモタしていたら、なんのことはない一気にいかれてしまいました! 向こうがベタ踏みなのにこちらが踏めない・・・つまりコーナリング中のトラクション不足を痛感したのです。
彼らが『超絶テクニシャン』であることも事実ですし、私のウデにも問題は多々あるのでしょう。さらにこの2台に共通する『TS(鼻先軽い)』『クロスミッション』というキーワードも何となくひっかかります(他車もV6勢は近い感じだったので)。しかしそれにしたって
「アウトからサックリ!」にはかなり驚きました。
どうやら私の156はせっかくのパワーをこの区間では全く有効に使えないようです。そもそも9年目の車をなんの補強もせずに、Sタイヤ履いてサーキット走りまくりでは“ボディが悲鳴”あげていても不思議じゃないことにイマサラ気づく私・・・
で情けない話、以前の考え方と
正反対になってしまうのですが・・・
やはり剛性不足で
グリップが逃げている? と思えてきました。
特にS字や逆バンクは、それこそバンクが無いに等しく
“力が逃げやすい”区間なので挙動が顕著に出るみたい。これを少しでも解消するため『最初の一歩』として考え出したのがブログタイトルの・・・ウレタン補強なんです。
ボディ補強ならロールケージが一番なのは分かっているのですが、金額的ちょっとツライものがありますし、重量増がそれなりにあるのでせっかくのパワーをスポイルすることになります。まぁそれを含めても効果があるからレーシングカー達はやっているのでしょうけどね・・・。
じゃあ簡単なバー補強から先に手をつけてはどうなの?ってことなんですが、どうも『車の前後』だけを固め『中央部』をおきざりにするのは、以前の尾崎氏のコメントを含め意味が無い気がします。となれば、まずは
車体中央部だけ、しかも「安く!」「軽い!」ってなら試してやろうじゃないの!っていう魂胆なのです。(ちなみにカントクはウレタンに対し微妙に否定的なのですが・・・)
コレ↓
だいたい2キロ(1+1キロ)で4000円ぐらい。右下の写真が発泡する様子です。
パクリ写真ですが赤矢印部分に穴を空けて注入
さて数年前に大流行したとも言われるこのウレタン補強チューン。写真の
『A液』と『B液』を混ぜ合わせて、頃合いを見ながら車のサイドシルに注入。10倍やら20倍やら拡大率に差こそあれムクムクと容積を増やし埋まっていくそうです。サイドシルとは下の写真でいう矢印部分。ここはボックスというか空間になっているのですが、これを一体モノの固形パーツにして剛性を上げようって考えです。
なお発泡ウレタンにも種類がいろいろあり、梱包用の緩衝材としても使われているようですが、剛性アップのため車に注入するタイプは最低
『硬質ウレタン』でなくては意味がありません。
ちょっと簡略もすぎますが、断面図だとこんな感じです。
さっそく3000円本を活用してみたり・・・。
とりあえずネットでいろいろ調べ
様々な意見を要約するとこんな感じらしい。。。
【メリット】
●100人中、90人が『剛性アップを確実に体感できる』と豪語している
●ウレタンの価格は高くてもせいぜい1万円と安価
●重量増は最低限で済む
●オーディオの音質向上に良い(防振効果)
●室内は狭くならないので快適性を保てる
【デメリット】
●親水するタイプを買うと錆などでヒドイ目に遭うらしい
●拡大率が高いウレタンでは(20倍など)剛性アップは小さい
●事故すると補修が困難になる
●施工が大変で業者に頼むと6万円~コース
こんな事を皆さんおっしゃっていました。
私は自分で体感するまでイマイチ信じない方なので、メリットもデメリットも話半分程度しか聞いちゃいないのですが、まぁ
『大失敗にはならんだろう』と考えています。まだ落札した訳じゃないのですが今日明日にでも落としそうな勢い。。。
この際やっちまうか・・・?
★このチューンの是非はともかく、レギュレーション的にはAR-150でも大丈夫でしょう。もしかするとやってる人もいるのかな?
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※9月5日更新
「おい!まさかウレタン注入してねぇだろうな!」(←電話)
と監督からのガナリ声。
「へ?なんで? やってないどころかまだ落札もしてないけど・・・」とボク。
「勝手に何したっていいけど、とにかくロールケージの後でやってちょうだい!」だって。
私は『はいんける』さんのコメントを思い出し「ウレタンを先にやったらロールケージやれなくなるの?」と聞き返したら
「当たり前ジャン!燃えます。すご~く燃えさかってオシマイです」と軽く諭されました。。。
なるほどね~~
ウレタンはとにかく
燃えやすいらしい。溶接で火花が飛び散るとか以前に、その際発生するボディに加わる熱でも耐えきれず燃えてしまうようです。そうなるとこの話はオサラバ。 現在すぐにケージ組むつもりはなくても、“いざその時”になって選択肢を無くしてしまっては実も蓋もありません。やはり最終目標は『総合優勝』なんですから・・・。
で、この発泡ウレタンについてカントクや見識者(ネットの中でも)と思われる方の見解をまとめるとコレ
剛性よりも
剛性感。
まるで何かの一句(?)みたいだけど、共振を抑えることや、防音に対する効果はかなりあるようです。それをほとんどの方が『剛性』アップと勘違してしまい、その正体が『剛性感』であることに気づかないのだと思います。じゃあ実際の剛性はどうかといえば、カントクの意見では「上がるよ!・・・ちょっとだけね」と加藤茶世代を感じさせるコメントでした。やっぱりこんなモンでコーナリングスピードが飛躍的に速くはずはなかったのです。私は何の幻を見たのだろう? インチキではありませんが【味付け程度】のモディファイだったようです。
Posted at 2008/09/04 03:23:52 | |
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