戻ってきたよイラレ号!
うるせいヤツらが仲良く3台。。。
岡山関西ラウンドからの小ネタ・・・
いや、それ以前の
『西浦』『YZ』の練習テスト走行も含み減衰変更後から、数字的に体感的に分かってきたことが【3つ】ほどあるのでご報告します。Sタイヤユーザーはもとより、場合によってはハイグリップラジアルでも何かヒントがあるかもしれません・・・?
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【1つ目】タイヤ消耗度
↑まずはコレ。
ボロボロです。普通【Sタイヤ】という黒いドーナツは“美味しい所を一口食べたら捨てる”というのが正しい賞味方法。でも私の常識では『かれこれ12回目の走行です♪』という具合にこれまで“完食”を当然としていました。が・・・これはヒドイでしょ。信じられないけど
『走行3回目』でコレなんですよ!!
まったくあり得ない話。
実際、フラットスポット(10円玉禿げ)まで、こさえてしまった直接的な原因は『YZサーキット』の荒い路面を60周にも渡り走行してしまったことが致命傷だったと思います。でもこれまで
その程度では何ら問題ありませんでした。つまり減衰変更がトラクションの大幅な向上をもたらし、
タイヤの消耗を飛躍的に高めてしまったことが伺えます。結局この『050』ではとても走れないので、今回の岡山はやむなくBSの『55S』をフロント2本だけ新調するに至りました。まったくカナワン。。。借金だべホントに。その55Sの減りも1回の走行時で比べればちょっと早い感じ。もう無駄走りができなくなってしまいました。(YZのLF出たくなくなった主原因・・・)
【2つ目】タイヤ温度の変化
『温度の変化』といっても、この場合『高・低』ではなく
【内】【外】に目を向けるとします。写真はただの例なのでどうでも良いのですが、左が『7月の岡山』、右が『10月の岡山』で記録した走行直後のタイヤ温度です。気温の違いから70度台と60度台の差こそあれ、注目すべきは
内側と外側の温まり方が逆転していること。これをマシンの動きで考えると一目瞭然。今回の岡山では
“マシンがコーナーの外側に縒(よ)れなかった”ことを示唆しています。条件の違いとしては少しフロントの車高を上げたことがありますが、むしろそれは縒れる原因にもなりそうだから関係なさそう。やはりロールの収まりが良く、力を外に逃がさない効果がとても高いことの裏付けだと思います。
【3つ目】ブレーキング時の姿勢・効き
これは残念ながら数字で表せるものではありませんが、体感的にやはり確実な差を感じます。図で見ればこちらも当然なんだけど、ブレーキングで
前荷重になった車体が再び持ち上がることをしっかり制御しているので安定するのは当たり前です(タイヤにしっかり荷重が掛かる。減りにも関係)。
しかし新たな問題はこれまでより奥までブレーキを踏めるようになったにも関わらず、手前で踏むクセがなかなか直らず、どうしても浅めのクリップで走ってしまったこと。岡山などは特に
奥にクリップを取らなくてはいけないようなので要修正課題です。これは人間の問題なんだけどね。
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もう一度まとめますと・・・
【効能】タイヤが大幅に消耗する(グリップアップ?)
◎考え方 ライバルと同じタイヤを使っていて、自分だけ減りが著しく遅いケースなどは、減衰を上げていけば解消するのかも。また固めのコンパウンドや発熱を早めたい時も同じく減衰を上げると有効かもしれません。しかしラジアルの場合は微妙です。減衰とバネレートをしっかりバランスさせれば『Sタイヤ並のグリップ』を引き出せるかもしれませんが、逆にタイヤが負ければズルズルと悪化を招くこともあるでしょうね。
【効能】クルマが縒れなくなる
◎考え方 走行直後のタイヤ温度で情報のほとんどが掴めるので、イン側が熱いなら減衰を弱め、逆なら強めれば、タイヤのトレッド全体を使えることになります。これは減衰を上げる、下げるの前に“現在の状態を把握”することが先になりますが・・・。
私の車の場合、OZ監督が走行データをすべて記録しているので、こうした変化を確実な情報として理解することができます。まったく凄まじい人だ。。。ちなみにカントクはレースの本格的な経験はなく、言ってしまえば『一介の整備士』・・・。それでいてこのマニアックさ。。。どんだけ理系なんだよ。
【効能】ブレーキが効くようになる
◎考え方 私はこれまでブレーキパッドの違いによる、制動の差を感じたことがありませんでしたが、それは
タイヤのグリップを引き出す限界が低すぎたからだと今になって思います。これからはしっかりタイヤが踏ん張るのですから、もっと限界まで攻めることができます。でもその場合、シビアなブレーキングと効きの良いレーシングパッドが必要になってくるのかもしれません。
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等々、あんじゃこんじゃと理屈を並べてみましたが、効能の反面、今回の岡山で思ったことはフロントのしっかり感とは逆に
『リアの軽さ』もずっと感じたこと。
『ストリート仕様』でそれなりにバランスが取れていたものを『フロントのみ強化』してしまったのだから、ある意味当然なのですが、“リアを中心に旋回できる”自分の考える理想の足廻りからは逆に遠ざかってしまいました。あっ、これはあくまで自分だけの考えですけどね・・・ と、いうことで・・・
統一戦までにリアも仕様変更
するべきかなと画策しております!
このまま統一戦に出ても『ある程度恥ずかしくない』タイムを残せるでしょうが、どっちにしてもトップは遥か遥か上で今は姿すら見えません。ならばたとえ博打に外れタイムを落としたって、なにか策を打った(変化した)方が得策かと・・・。
F1の弱小チームが「ウェットでも(雨あがるだろうと読んで)ドライタイヤ履く」とか思い切った作戦をやるのと似てます・・・。
う~む弱小チームにヘタレドライバー・・・勝負すべきか。否か?。。。
夢を追うべきでしょう! ^^;
Posted at 2008/11/04 01:34:35 | |
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