3年から5年で要交換
・・・と叫ばれて久しい156のロアアーム。
交換しなくてはならない理由として考えられるのは・・・
●乗り心地がばたつきだす
●クイック感がなくなる
●ハンドルを取られる
●異音がする
等々です。どれもこれも不快なものではありますが、走行上
“致命的”なものではありません。事実、劣化が認められる状態であっても『棚上げ』にして乗り続けているオーナーも多数いるでしょう。とは言え理想的には156が持つ本来の乗り味は消えている訳だし、自分のようにサーキットを走っているクルマにとっては、タイムにも影響すると考えるのが妥当。
そして
8年・90000キロ走行であるボクチンの156は、とっくに寿命が来ていたようでした。。。 事が発覚したのは別の理由で尾崎カントクにちょっと乗ってもらった時「オイオイ。この車なんか左にハンドルが取られるゾ!」と気づかれました。 私は「ん~~~轍か何かじゃないすか~~?」とノンキに返しましたが、「イヤ・・・これは違う。ロアアームかもしれん・・・というより間違いない。」とバッサリ斬られた次第です。(今、思えばヤルなぁこの親父は・・・)
とりあえず写真をご覧アレ。
※注意 実際は上下逆さに付いています。
左端の尖った所(いちおうピロになっている)に、フロントナックルが付き、その少し右側にある穴にサスブラケットが装着され、右端がボディ(フロントメンバー)に固定されます。 このサスアーム自体はとても重く頑丈な鉄製。だからコイツ自体が劣化することなどは無く当然『ブッシュ』が先にダメになります。
※車体中央側(後側)が劣化しやすいらしい。
自分の156の場合、○の箇所のブッシュが激しく傷み、すでにゴム自体『風化』しつつあり分裂状態。完全に引きちぎれていました。(風化といえばちょっと前、桜井風花なんてAV女優がいましたネ・・・ジュルジュル^^;)
○の箇所以外は多少の劣化は認められても即交換までの状態ではありませんでした。どちらにしろタイヤを持って振りまわすと・・・
ブルンブルンと左右に動きます。。。
ハンドル固定してるのに・・・
写真ではガタの大きさなんかは全然分からないんだけど、ブッシュ内で1ミリ、アーム末端では1センチ近い揺れが確認できました。というより発見してしまった・・・。
こうなってしまえば対処する以外ないのですが、新品ロアアームはとても高い。左右で工賃入れて
10万円オーバーが相場です。もちろん中古パーツならもっと安いのですが、ブッシュ関連ですから当然意味はない。
そしてケチな私が最終的に選択したのがコレ↓
ヤフオク価格で18,800円也。結構するね。
ロアアーム関連で悩んだことがある方なら知ってる人もいるのでは?「パワーフレックス社」の強化ブッシュ。化学チックなその紫色がやる気と下品さを同時に醸し出しています。このメーカーはイギリスらしいけど、スポーツカーにウルサイかの地のパーツらしく、なかなかの精度。この写真では片側アームの半分しか写っておりませんが、実際は4セット分あります。(形状やパーツ構成は前後で違う)さらに専用のグリスも付属されていました。
交換していないアームの前側写真。ゴムと鉄がへばりついており外すのが大変。
しかし問題なのは交換する手間が膨大なこと。私は鈴鹿SPの直前に、痛みが激しかった2箇所のみ交換しましたが、DIYではとても無理。アームのASSY交換ならまだしも、ブッシュと鉄枠を外すのはプレス機が必要なので、カントクに泣く泣く言ってお願いした次第です。(ところがカントクはあっさり1~2時間でやってしまった・・・やっぱスゴイわ。)作業進行写真を撮らなかったのがとても残念。
どちらにしても、この強化ブッシュは理論的に考えて素晴らしい。純正ブッシュというのは鉄とゴムは完全に固定されており、アームが動く仕組みとしては、ゴムのしなりだけを利用しているのです。分かりやすく言うと『腕の皮と肉を手でひねった』感じ(足でもいいけど)です。つまり肉や皮が弾力のあるうちはまだしも、歳取って固くなればアームの動きが悪くなるのですが、コイツはブッシュと鉄の間はグリスなので、路面からの入力をダイレクトでサスに伝えることができるのです。
(長文ゴメン^^;)
とにかくイイんですよこれ!!!
アライメントをとっても真っ直ぐ走らない車はロアアームを疑って良いのでは? 今はキッチリ矢のように走るし、アームがスムーズに動いている感じが伝わってきます。個人的な意見だけど・・・
新品のロアアーム買うより絶対いいと思う。。。
それが言いたかっただけでした・・・。
Posted at 2008/04/10 00:34:54 | |
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