2011年01月10日
スバル フォレスター(FB20エンジン搭載車) 試乗
この日は理由があってスバルの販売店に行きました。前から気になっていた新エンジンFB20を搭載したフォレスターに試乗しました。
エンジン
EJエンジン登場が1989年です。かれこれ21年ですが、もうこの頃から私は新車情報や間違いだらけのクルマ選びを見て、整備や改造分野以外について車に関心を持っていました。感慨深いものです。
さて、FB20エンジンはロングストローク化され、部品も軽量化された後継エンジンです。少し前のレガシィのEJ25エンジンを試乗していますが、FBエンジンのほうが吹け上がりが滑らかで、振動も少なめです。かといって直列4気筒エンジンのような感じでもなく、旧来の水平対向4気筒エンジンの雰囲気が残っています。このほんの少しだけ聞こえる「ドロドロ」とも「デロデロ」とも例えられる音がこのエンジンの個性であり、他のメーカーの車にはない個性です。
このような音がするからといって吹け上がりが重いわけではなく、スムーズな回転の上がり方をします。低速トルクが大幅に向上しているようで、最大トルクの数字の上ではEJ20エンジンと大して変わらないのですが、数字以上にトルクの太さを感じます。やや大きなフォレスターのボデーとタイヤを、ごく普通の車のように走らせます。
トランスミッション
国沢光宏氏だったかな?「世界最高の4速AT」と言っていたのは??大げさな例えのように感じていましたが、いざ乗ってみると確かにそのとおりです。
トルクコンバーターのスリップが少なく、アクセル操作に対して加速の立ち上がりが早いです。
トルコンATのMTに対する欠点は、トルクコンバーターのスリップでした。一方で、トルクコンバーターがスリップすることでエンジントルクが増大されています。この設定が絶妙なので、加速が力強く滑らかに感じるのです。
マツダの有段ATもすばらしいですが、このATも負けず劣らずすばらしいです。このようなATが出てくると、CVTやDSGもがんばらないと追いつかれてしまいますよ。感覚にあわないCVTよりは、ATの方がずっと運転しやすいですよ!
ボデー
ボデー剛性の点では、若干ゆるいかな?と思えるような感じでした。路面の凹凸に対して若干ボデーが変形する感じがします。もっとも、この世に力をくわえて変形しないものはありませんがね。フロント回りはしっかりしているように感じますが、リヤまわりの剛性が若干弱いように感じました。
視界は良好で、後方、斜め後方とも十分です。フロント視界ももちろん良好です。この視界のよさが、この車の運転のしやすさにつながっています。
サスペンション これまでのSUVのように、路面の凹凸をしなやかに吸収し、うねりにはあおられるのではないかと感じましたが、そういう感じは全くありませんでした。ボデーはSUVになりましたが、性格はまだまだクロスオーバー的なもので、乗用車のような乗り心地です。ただし、タイヤが大きいためか、ばね下がブルブルする感じがありました。
まとめ
この車に乗るまでは、「フォレスターは3代目にしてSUVになった」と外見だけで判断をしていました。しかし、乗ると本格的SUVに比べるとかなり乗用車よりで、初代、二代目の正確はほぼそのまま残っているといえます。車としては、そのままエクストレイルとぶつかります。
ディーゼルで個性が出てきたエクストレイルに対し、新2000ccエンジンのフォレスターですが、エクストレイルよりも乗用車寄りにある、ということを考えながら試乗するとよいでしょう。
エクストレイルのガソリンエンジンと比較するならこちらをオススメします。が、車種問わずMTを選ぶというのならかなり悩ましいです。
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試乗 | クルマ
Posted at
2011/01/23 23:05:33
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