この日は、普段仕事の時に使用している腕時計の電池を交換してもらうために、帰りに家電量販店に立ち寄りました。どこでもそうですが、交換には約30分を要するとのことでした。帰りがその分遅くなるために翌日に受け取っても良かったのですが、まあ良いや、と思って待ったのでした。
時計売り場と同じ階には、おもちゃ売り場もありました。おもちゃ売り場を除くことなどほとんどないために、最近のおもちゃにはどんなものがあるのか見てみることにしました。
「カメラ付きドローン」や「プレイステーション4」などの最近らしいおもちゃもありましたが、ガンダムのプラモデルやフィギュアがたくさん置いてありました。ガンダムのプラモデルもフィギュアも、可動部分が多数あって、アニメーションの各シーンを再現出来る模様です。コストの点からなのか、このような玩具でも技術の進歩があるのか、すごいものだと感心するのでした。
そんな中、売り場にこの「ゾゴック」を発見することができました。このモデル、私が子供の頃に作ったことがあるのです。ご覧の通りのスタイルであるために自分で選択して購入したのではなく、当時森永製菓から発売されていた、「ガンダムチョコレート」のプレゼントによって手にしていたのでした。
このガンダムチョコレートは100円の板チョコレートです。パッケージ内には、1枚で応募出来る当たり券、3枚集めると応募出来る補助券、はずれ券が入っています。応募するともれなくガンダムの1/144モデルのプラモデルが貰えるようになっています。ただし、いただけるモデルは選択できません。
思えば、当時のガンダムの流行は1年程度だったのでした。私が流行に乗ったのは昭和56年末でした。小学館の学年別学習誌で知り、ジオラマの素晴らしさに感動したからでした。しかし、最も流行が盛り上がっていた時期のようで、全く手に入りません。その過熱ぶりは、大人向けの一般週刊誌すら話題にするほどでした。予約をしてもいつ買えるかわからなかったり、予約すら受け付けないおもちゃ屋がほとんどでした。
初めて手にしたのは、流行前の時期、しかも人気がない戦艦モデルで、ムサイかホワイトベースでした。ロボットモデルを初めて買ったのは、昭和57年の2月か3月のことでした。たまたま塾の模擬試験を受験した帰り、近くのスーパーのおもちゃに11時頃に行くと、いくつかのモデルが残っており、その中で「リックドム」を買ったのでした。まあ幼い時期でしたので、色を塗らずに組んでしまい、組みあがってから塗装する有様でした。足首は、スカートに邪魔されて見える所しか塗れませんでした。
その後は毎月1回の割合でそのスーパーへ連れて行ってもらい、購入していました。また、誕生日やクリスマスは、予約が出来るおもちゃ屋で大型モデルを買ってもらいました。
記憶をたどると、購入できたモデルは以下の通りです。
1/144ガンダム
1/144ジム
1/144旧ザク
1/144グフ
1/144ズゴック
1/144ゲルググ
1/144ジオング
1/100ギャン
1/72シャア専用ザクカットモデル
1/60シャア専用ザク
1/144ド・ダイYS
縮尺不明 ブラウ・ブロ
(順不同)
これに上に書いた「ゾゴック」が加わりますが、ガンダムチョコレートにより手にしたものは、もう一体あったような気がします。なお、最後に購入したのは昭和58年の2月か3月の、ジオングでした。ゾゴックを手にしたのは、昭和57年の10月か11月だったような気がします。
ちょうどこの頃、各モデルが多数投入されました。標準モデル以外にも、ミリタリーカラーの「リアルタイプ」、そして、ジオン軍の試作モデルであるとされた、「ゾゴック」「アッグガイ」などです。リアルタイプとは言ってもアニメーション中に登場したわけではありませんし、何となく「騙されている」感が感じられました。ガンダムチョコレートは尚更です。
さて、このガンダムプラモデルブームは、早い人は昭和57年秋には飽きていたようです。手に入りやすくなったこと、そういう人は早い時期から作っていた、などの理由もあることでしょう。何より、昭和58年の初めに「めぐり会い宇宙」編が公開され、何となく「これでガンダムも終わりだね。」と、いう雰囲気が漂ったのでした。また、宇宙戦艦ヤマトの完結編が公開され、一時的にヤマトが話題になったこともあるでしょう。
しかし、小学生の流行は夏休み、年末年始、学年末を境にして終わることが一番の理由でしょうね。私の学校では、翌年度からキン肉マンとプロレスがブームになりました。そのブームも半年程度で終了していたように思います。
そんな飽きっぽい小学生の中で1年以上もブームになったことは驚異的でした。そのブームが沈静化しつつも続き、1985年にはZガンダムとして、その後も息が長い作品群として続くのですから、ファンの人、ブームを一過性で終わらせないメーカーの方々には頭が下がります。
なおこの私、Zガンダムの第一話を友達と鑑賞、全く意味不明なストーリーとマクロスのように糸を引いて飛ぶミサイルや飛行機に変形するロボットなどに挫折、以後「オリジン」まで一切ガンダム作品を見ることがなかったのでした。
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Posted at
2016/10/31 23:34:15