2009年05月10日
なんとチョンボをして、第四話を先に見てしまいました。しかし、話はほとん
ど通じます。この作品、「話の進みが遅い」上、「物語中の出来事が、漫然と描
かれている」ことにより、作品に緊張感がありません。その点から、一話飛ばし
ても話が通じるのでしょうね。
今回の感想ですが、殺された子の姉が、「自分は親に大事にされていない」と
思っていたところ、「過去のアルバムを見て、実はそれは間違いだったことに気
づく」という、なかなか筋が良い回なのですが、ダラーっと描かれているため、
少しも感動がありませんでした。普通はもっと自暴自棄になったりとか、親が命
がけで自分のピンチを救うだとか、もっとドラマチックな展開で描くところな
のですが、淡々と描かれてしまいました。監督さん、ドキュメンタリーや再現フ
ィルムとドラマを、ごっちゃにしていませんか?見ているほうは、少しも感動し
ませんよ。
Posted at 2009/05/12 00:37:54 | |
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テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2009年05月06日
最近では全くなくなりましたが、テレ部番組改変期にはよく「オモシロCM大賞」なる題名の90分番組が放送されたものです。当時は、商品をさておき、CMそのもので見ている人を笑わせようとする手法がとられ、いくつもの「オモシロCM」が現れました。たぶん、禁煙パイポがその始まりだったと思います。それらのCMも、商品販売に結びつかないとか何とかいう理由や、小林製薬の様な実直なCMが効果があるとかでほとんど姿を消しましたが、最近はまた、エステーやキンチョーなどにその手法が見られます。
今回紹介する「クラフト 切れてるチーズ」のCMは、その過激な表現方法から、オモシロCMとされることもなく、わずか数日で姿を消した伝説の「オモシロCM」です。
本題に入る前に、「キレる」とう言葉について説明が必要になります。そもそもは、「頭の回転が速い、決断力がある、総じて頭が良い」として、「切れる」という表現がありました。転じて切れる人のことを「カミソリ」と言ったそうです。明治時代の首相、陸奥宗光は「カミソリ陸奥」の異名をとったそうです。
それが今では、「カッとなる、怒り狂う」様として、「キレる」と表現するようになりました。
ところが前者の「切れる」から後者の「キレる」になる、ほんの短い期間だけ、「頭が狂う、おかしくなる」という様を「(頭の血管が)切れる」と表現した時期がありました。1990年代のごく初めの2年くらいではなかったかなあ???
で、この「クラフト 切れてるチーズ」は、それまでのチーズが現在のバターと同様、「直方体の状態で売られているものを、食べる分だけ切る」スタイルだったものを、あらかじめパッケージは直方体のまま、中は定型に切れた状態で販売していることが画期的な商品でした。とすればCMは「切れている」ことに重点を置いて当然です。で、CMの進行は以下の通りです。
1.平和そうな家族の朝、たしかお父さんもお母さんも子供もまるでミュージカルのように歌いながら踊って朝の風景を表現しています。
2.場面が転換し、チーズがアップで移ります。直方体の一部が箱から出た様子で、端の部分が切れて倒れます。(ま、この辺はCM特有の表現。)
3.お母さんの、切れているから便利~♪とか言う歌声が聞こえます。
4.小さいテーブルに載った商品を、3人の顔が取り囲むようにカメラがアップします。そして3人の声がそろって「クラフト 切れてるチーズ!」と言います。
5.お母さんが、目玉だけを上に向けるようにし、怪しげな声で「切れてるわよ~~」と言います。
6.お母さん、どうしちゃったの?という顔で、子供とお父さんが顔を向け合います。
7.CM おわり
「切れてる」=「頭がおかしい」と結び付けたこのCM、あまりの表現の危険さに、私は「いくらなんでも公共の電波でこんな表現をして、、、このメーカー、大丈夫か?」と思ってしまいました。
20130602 追記
YOUTUBE上にありました。やや違うテイクのようですが、こんな感じです。1:00からご覧下さい
クラフトのCM自体がそれほど多いわけではないので、数日後には
5の部分でお母さんが普通の声で「切れてるチーズ」
と言うように変更されました。もちろん5を受けていた6のシーンもなくなります。CMとしてはこちらの方がうんと自然ですが、「おもしろCM」の影の部分が現れた、大変貴重なCMでした。
このCM、見たことある方いますか???
Posted at 2009/05/06 01:15:28 | |
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食物 | 音楽/映画/テレビ
2009年05月05日
就職活動といっても、新卒のときの就職活動のことです。「就職氷河期」2年目の出来事です。最近の就職困難な風景は、特に呼び名はないようですが、私の経験がもしかしたら役に立つかもしれません。今回は事実のみを列記することにし、私の思い出日記とさせていただきます。
・カップル(?)で受験
とある、今は合併で名前が消えた都市銀行の、関連会社で起こった風景です。カップルなのかどうかは当人に聞いてみないとわかりませんが、とにかく仲が良さそうでしゃべりっぱなしでね。休憩時間はもちろん、試験時間中もしゃべっていたかもしれません。カップルで受験するナとは会社は言っていませんが、もし二人で合格したとしたら、その後もカップルを続けるのでしょうかね???
・消しゴムの後片付けを監視
とある教育書出版社の風景です。その試験は結構文字を各試験でした。人数は20人程度かな?近くの銀行の二階会議室を借り切っての試験でした。文字を書く試験だったと思います。私は確か全然消さなかったと思います。私はその次の段階まで進めたのですが、その際担当の方がこのように言っていました。
「あのとき消しゴムのかすを床にはらっていた人は皆落としました。当社はあの会場を借りて皆さんに提供していたのですから、やはりきれいに使ってくれる人を採用したいのです。」
中には、丁寧に筆箱の中にかすをいれていった人もいたのだとか。私はたまたま消さずに答えを書いていたから良かったようなものの、危うく命拾いをしました。ま、その次の段階で落とされましたけどね。働くようになってからは、消しゴムのかすを床にはらわないことは、当然だと思っています。いまでも、この会社は良い会社だと思っています。一年前にはいった女性たちという方が採用試験補助をしていましたが、知的できれいで才色兼備といった感じでした。このとき以来、「才色兼備」という言葉は消え、頭が良い女性は見た目もきれい、と思うようになりました。(あ、感想を書いてしまった。。。)
・関係ない話で盛り上がっても無意味
良く学生同士では「面接を盛り上げれば合格できる」と言ったものですが、そんなことはありません。面接官は学生の緊張を和らげるために、その学生が乗ってきそうな話題を振りますが、その話題で盛り上がっても本質のところがダメそうなら落とします。
私の場合、ある金融機関系ソフトウエア会社で、その担当の人が乗っているレガシイについて、なぜ水平対抗エンジン車は走りが良いのか、という点について聞かれました。重心の低さから来る回答性のよさ、振動の少なさを説明し、同席したもう一人の学生に話す余裕を与えませんでしたが、結果として自分も彼も落とされました。
・「エントリーシートは後で見るから、ここではその説明を」
とある広告代理店でのやり取りです。そんなもの、後では絶対見ません。社会人の「受け流し」をまともに受けてしまい、面接での説明を全くおろそかにしてしまいました。
・「惜しい」人にはヒントを与える
結果は落とされていますので、想像でしかありません。とある広告代理店でのやりとりですが、私はこのブログにあるとおり、こだわりあるクルマ好きです。エントリーシートにはそのことを書きながら、面接ではまた別の会社の「悪」影響を受けてしまい、広告により消費者を制御するだの何だの、プロから見れば笑ってしまうようなことを言ってしまいました。面接官からすると、自動車について語れる学生がほしかったのか珍しかったのか、「広告代理店に入って自動車の広告作成に関わりたい」という答えを誘導するかのような質問が来ました。その場の私はそれに気づかず、的外れな答えをしてしまいました。
・「ユニーク」は嫌う会社もある
とある金融機関系ソフトウエア会社に、その他の業界で使っていたエントリーシートそのままの内容で受験したら、面接官に「君はユニークだね」と言われてしまいました。当然、その先には進めませんでした。
「ユニーク」は、表向きは「独創的な、個性的な」と言う意味で使われますが、実用上は「変な、ちょっと変わった」という意味で使われています。
・遅刻の常識を超えた遅刻
とある高級化粧品メーカーが、工場職を募集するということで都内私立理工系の学生にDMを送ったようでした。就職活動としては最後のほうの時期でしたので、応募する学生も少なめでした。会社としても予定外の採用活動だったようで、その日に説明から筆記試験におよび、最終面接以外のすべてを終わらせてしまおうとしていました。時間は午前9時から午後4時ごろまでと、大変長時間でした。そんな中、午後2時ごろふらっと二人の学生が当然のような顔をしてあわられました。出席した学生はもちろんのこと、採用担当者も「えっ!?」という顔をしていました。採用担当者は、「午前9時からのはずですが??」と、怒りを殺した(?)口調で言いましたが、二人は「あ、そうですか。」と、その意を汲み取っていませんでした。
その後交通費支給のときに採用担当者は、「お二人は遅刻されましたので。」と支給していませんでした。ま、私はその段階で落とされたので、彼らが次に進めたかわかりませんけどね。
・白い靴下
今でこそ紳士用品店が「就活フェア」と銘打ってセット商品を売っていますが、当時はそんなものありませんでした。そのためか、白い靴下の学生がたくさんいましたが、特にメーカーの試験会場には多かったと記憶しています。おまけにズボンの丈を短くしすぎて、歩いているときに白い靴下が見える人がけっこういました。
・「あなたらしい服装で」「平服で」
この案内状で、本当にジーンズやTシャツのような普段着で行ってしまう人がいたんですよね。まあ、服で仕事をするわけではありませんがね。そういう人は、つぼや印鑑や幸せになれるネックレスも買ってしまう人なのでしょうか?
次は、新卒から何年もたち、そろそろ一次面接をするような年代になりながら、新卒採用がない会社に勤めている「私」が、必勝法(?)を書いてみようと思います。
Posted at 2009/05/05 21:27:08 | |
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日記 | 日記
2009年05月04日
知人や友人ではなく、初対面との人の会話で返答に困ったことはありませんか?今回は、過去私が返答に困った会話の例を挙げます。そもそも会話とは、「ちょっとずつ話がずれていって、そのずれによってどんどん進む」ことで盛り上がりが得られます。国語を始めとした各種試験問題の「○○について説明せよ。」とは全く異なるものだと思います。試験問題は聞かれたことについてだけ答えることが基本ですが、会話は「ずれ」がないと進みません。
・寝るのが好き
その昔、学生だった頃の友人にこのようなことを言う人がいました。最近では、女性に増えているような気がします。そりゃ寝るのは本能なので誰しも気持ちが良いものですが、何をするのが楽しいかと聞いて返ってくる答えがこれだと、次の会話へつながりません。同義語に、「ごろ寝が趣味」もあります。
CO2削減にはつながりますが。。。
・それで何を答えればいいの?
当社を辞めた人が良く言っていた言葉です。普段の会話(世間話)で、とりとめもなく世間で起こっていることを話すことがあるかと思います。たとえば、
「フォレスターのCMって、お金が余っている新婚カップルっていう感じがしますよね~。(と同意を求める)」
と聞いたときに、かの人はこのように答えるわけです。私と感想が違えばそれを答えればよいことですし、吉瀬美智子が好きならそれを言えばよいし、ゴルフが好きならそのことを話せばよいのに、このような返答をされると、会話というものの必然性を感じなくなります。
・そうですね
一問一答の会話を会話だと思っている人が少なからずいらっしゃいます。上記フォレスターの問いかけをしたときに、こういう返答が来たら、次はどういうことを話すとよいのでしょうかね?
・マイナス志向思考指向
私も耳が痛いのですが、何もかも批判的(けなし方向)であると、会話が経る方向になりますね。何もかも肯定的でおめでたいのも、人生面という意味では良くないこともありそうですが、世間話の上ではプラス思考でありたいものです。
(でもなあ、やはりドラマには批判的。。。もちろん、会話の中では「こうしたら良くなる」「こうしてほしい」と、改善点も言いますよ。)
ただ、ある一定以上の年齢(?)になった、あるいはある一定年(昭和49年?昭和51年?)より前に生まれた女性は、「あれもつまらないこれもつまらない、○○(趣味などの言葉が入る)なんか、おもしろいですか?」と、もはや死亡以外この世に遣り残したことがない勢いで、否定的にものを見る人がいます。これはただの「性格悪子さん」なのでしょうか?
・そうですね(Ⅱ)、たのしそうですね、すごいですね(で会話を打ち切る)
相づちの一種です。「一見さん」を相手にするようなお仕事(店員さん、エンドユーザー対象営業)をしている人は絶対しない会話様式です。そういう人は、とにかく相手の口を緩ませて、自分の土俵に相手を持ってくるようにしますから、必ず相手が出した話題について聞き返しをします。ところが、内勤の人はそういう経験がないために、自分に関心がわかない内容の会話を、この相づちでさっさと切り上げるようにしてしまうようです。
就職活動中の学生は、よく「営業をやらされる」と、営業を嫌う傾向にあります。でも、営業や対面販売仕事をしないと、「大きな高校生」のまま年をとっちゃうよ。そういう大人、結構います。
Posted at 2009/05/05 20:43:27 | |
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日記 | 日記
2009年05月04日
「BOSS」は、明快でわかりやすいストーリー、そしてそこそこの作りこみであることは先日説明しました。しかし、第三話にもなるとそろそろ飽きを感じてきてしまいます。一般に3ヶ月ものドラマの場合は、一話で派手な演出を、二話でその背景となった説明を、そして第三話から展開を始めていくことが多いです。しかしこのシリーズは、そういった面倒な(?)描写なく、一話完結であることを良いことに、どんどん話を作っているような感じがします。おかげで登場人物の心の葛藤や悩み、怒りなどの深みが全く描かれず、淡々と事件模様を見せられるだけになってしまっています。こうなると、私が挫折する日も近いのではないかと思います。そこで、ざっと改善提案をあげます。
・脇役たちが主役になる回も作る
結構個性がある脇役たちがそろっています。その人たちが主役になる回を作り、ボスをそれを支える位置にたたせてはいかがでしょうか?天海さんがh巣役で主人公だと、そろそろくどいです。太陽にほえろのボスって知っている??
・変なカメラワークはやめる
言葉で説明するのが難しいのですが、移動速度(?)やアップや引き(?)の異動毒度が突然早くなるようなワークないしは加工があります。これは見づらいです。
・プレゼン手法はやめる
事件の背景を説明する捜査会議などに、「パワーポイント」的なとって付けたような説明シーンが多用されています。これをうまく物語中に収めることが監督の腕の見せ所ではなかったでしょうか?われわれ視聴者は、ドラマ説明のプレゼンテーションを見たいのではないのですよ。
・もっと深みを
ストーリーが単純明快どころか、ひねりがありませんよ。
ざっと思いついたのは、このくらいかな?
今回のあらすじ
女性暴行事件が多発する。被害者は、とある雑誌の読者モデルばかりであった。被害者の証言からバーテンダーが特定される。その男は何日か前から行方不明になっていた。捜査は振り出しに戻る。一回目の事件とそれ以降では、手口の違いがあることに気づくボス。再度の捜査で、バーテンダーの後輩が挙がる。証拠が少ないことから、第三の被害者と容疑者を近づける手法をとるボス。果たして容疑者は犯人であり、無事逮捕されるのであった。
ところが場面は突然第三の被害者の仕事場に移る。その不自然な行動から、第三の容疑者こそが容疑者を操っていた黒幕であることを看破する。モデル同士の争いから今回の件を計画したと、ケラケラ笑う彼女。
感想
ひねりが少ないことや心理描写が甘いこと以外は、おおむね良かったかな?第三の被害者が疑わしいことが、最後のシーン意外では全く描かれていないんですよね。まるでとって付けたような最後のシーンでした。
Posted at 2009/05/05 16:50:09 | |
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テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ