年末年始となると、突如ドラマスペシャルが放送されたり、私の時間が空いたりして、まとめて視聴を行うことがあります。中には連続ドラマをまとめ視聴する人もいるそうですね。私はそういう視聴はできないので、表題の三作品を視聴しました。目が疲れました。
「私に運命の恋なんてありえないって思ってた」
「レディダビンチの診断」が低視聴率の傾向が見えたため、1話短縮の上放送されたドラマスペシャルです。撮影もこの秋に行われたようで、突貫工事ぶりがうかがえる作品でした。
舞台はインターネットメディア会社で、ネット恋愛ゲーム製作を通じた恋愛模様が描かれています。社長と外部協力スタッフとして招聘された多部未華子演じる主人公の恋愛模様です。
社長は社員の一人のことが以前から好きであったが、恋愛経験が不足しているために、恋愛ゲームデザイナーの多部未華子演じる女性にいろいろ相談、立場を超えたやりとりをするうちに好きになってしまい、という、昔からよくある、「よく話す相手のことが好きになってしまう」展開です。
テレビ局の周囲では、このような「ストック作品」が多数用意してあり、「臨時ダイヤ」に即応可能になっているのでしょうね。
私は、社長が当初好きだった方の女性を演じる「大政絢」目当てで見ました。脚本にも展開にも全く練は見られませんでしたが、なかなか楽しめました。恋愛ものの「王道」そのままに描いたこと、2時間の時間設定にちょうど良い展開であったことなどが、その要因だと思います。
とはいえ、ほとんどの人は裏の「逃げるは恥」を見たのでしょうね。私は「逃げる」は視聴を終了しておりますので、迷うことなくこちらを選択した次第です。ただし、完成度の上でも内容の上でも、「逃げるは恥」には及ばないことでしょう。
ビリギャル
噂には聞いていながら結局見に行けなかった本映画を、やっと見ることができました。「成績が良くない子を褒めつつ心を開かせ、やる気にさせる。苦手な部分を見つけ、その子に合った学習方法を見つけ出す」など、最近の人材育成の方法が盛りだくさんです。(チビノリダー・電車男)演じる塾の先生が良い感じで、こちらを主人公にするとより味わい深い作品ができそうに感じました。有村架純の、その役になりきる演技がよく、安定感がありましたよ。
とはいえ、脚本の方は事実をもとにしているために自由度は薄く、あまり面白くありません。ビリギャル父は悪者に描かれすぎ、母親はむしろモンスターに見え、弟・妹は本当に脇役になってしまいました。これらの周囲の人にも焦点を当て、話を膨らませた上で連続ドラマにしても良さそうです。
そうそう、父親は愛知県か岐阜県付近で中古車販売・整備業を営んでいるように設定しています。どなたかご存知だったりして?
大の大人が満足できる作品ではありませんが、この映画を見てから食事を楽しむようなデートや家族の時間を過ごすのにはぴったりな映画だと思います。
余談ですが、この映画以降、親や上司などに対して「僕・わたしは、あなたが私の能力を引き出してもらうのを待っているだけで、何もしませんからね。」という態度を取る子供や若手社員が出てきたように感じます。質が良くない指導者は、この指導方法を真似てはなりません。
もう一つ余談ですが、当然ながら「カリカリカリ」と、勉強で競う作品ではないのですね。。。「とどろけ!一番」面白かったなあ。こういうキャラクターも見てみたいです。
「吉永誠一」
連続シリーズを捨て、ドラマスペシャルに戻っています。しかし、今回をもって吉永誠一は警察学校へ転任、これまでのドラマはなくなりそうです。相変わらずのテレビ東京品質で、全くお話になりません。テレビプロデューサーは地震で脚本を書いたり演出したりはしませんが、やはり能力がないと良い作品はできません。テレビ局の伝統だなあ、と思うばかりです。
Posted at 2016/12/30 23:07:56 | |
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