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2009年02月17日 イイね!

隠れた名車…続き

隠れた名車…続きさて、前回の続きです(笑)。

営:「どうでしたか?マーチは。」
俺:「今ちょうど試乗して、契約しようかってところです。」
営:「まあ、せっかく何でデミオのマニュアル車に乗ってから決めて下さいよ。」

うーん、しょうがないなー。まあ、何度も行ったし試乗もしたからなぁ。断るにしても、一回乗っとくか。
と思って、日産の営業マンに「ちょっとマニュアルのデミオが入ったんで、返事今日じゃなくていいですかねぇ?」
と言ったのが今から思えば運のつき(笑)。

価格やディーラー保障が3年付いているなど、ディーラーの対応で日産の圧勝だったので、デミオのオートマのハンドリングに心残りが有りながらも、断りに行くつもりでマツダディーラーへ。
営業担当の人がちょっと出てて、戻るまで若い代わりの人が相手してくれました。
そこから、夜遅かったけどマニュアル車が置いてある他の店までドライブ。
ちょっと遠かったけど、走り好きな人で話がはずむし、助手席で楽チン楽チン。

俺:「この車(現行のデミオで移動です)、どう思います?」
営:「凄くいいですよ!」
俺:「あー…。」
俺の心の声:「この人大丈夫かなあ?」
俺:「ちなみに、一個前のってどうですかねぇ?」
営:「うーん。僕FD(RX-7)に乗ってるんですけど、友達が前に同じFDでサーキット走ってたら、デミオに抜かれたらしいんですよ。」
俺:「へぇー。」
営:「で、そんなのウソだろうと思ったら、僕も同じサーキット行って、ブーストアップ仕様のFDで同じデミオに抜かれたんですよー。ショックでしたよ。普通、有り得なくないですか?(笑)」
俺:「うーん(笑)。まあまあ、色んなドライバーいますからねぇ…。」
営:「ジムカーナでも結構活躍してるデミオいるらしいし、結構いいんじゃないんですか?」
俺:「へぇー、知らんかった。」

更にカートの話で盛り上がったりしてたら、到着。
車は、1300ccの14インチタイヤのベースモデルです。

おっ、これねー。じゃあ時間ないし、とりあえず乗ってみますか。
と言って、全く知らない国道に向けスタート。どうでもいいけど、結構クラッチがシビアで2回もエンスト。
軽量フライホイールと強化クラッチを入れた初期型S2000(スタートがシビアなので有名)を操る俺に、2回もエンストさせるとはナカナカの強敵です(笑)。
エンジンの下のトルクも少ない感じかな。

そんなこんなで、広い国道を走っていたら直線でも判るこの予感…。凄いハンドリングの臭いがプンプン。軽くハンドルを振ってみると、何じゃこりゃ? すげー気持ちいいー!

俺:「ちょっと、こんな車に乗せないで下さいよー。せっかくマーチに決めてたのに迷いだすじゃないですかー」
営:「はは。やっぱりハンドリングはデミオいいですよね。」
俺:「とりあえず、こんな真っ直ぐな道走っててもしょうがないんで、どっか行きましょうよ。」
営:「お客さんこの辺の地理詳しいですか?僕は全然分からないんですけど。」
俺:「俺も全然(笑)。まあ、何とかなるでしょ。とりあえず山の方に行きましょう。」
てな訳で、脇道に入り山の方向へ。
まあ、山って程の山は無かったんですが、そこそこの狭いワインディングロードみたいな所に入って行きました。
一発目に、高低差の激しい下りの右のヘアピン。
俺:「お、これ面白そう。いっちょ行くかー。」

初めての道ながら、助走を付けてブレーキをドーン、ABSがガガガッ、ガ?
営業マン硬直。正直チョイ突っ込み過ぎた(笑)。スタッドレスタイヤだったの思いっきり忘れてた。
止まらないから横向けちゃって、下りのヘアピンをガーーって流したら…、

「何じゃこりゃーー!!!!!」
ちょっ、マジで、
「何じゃこりゃーー!!!!!」

と、とんでもない、驚きのハンドリング性能!! し、しびれます。

俺:「あ、大丈夫ですか??」
営:「(ゼイゼイ)。僕はドリフト屋だから大丈夫ですけど、事故らないで下さいね!」
俺:「オッケー♪ まあ、ぶつける事は有りませんから。(タイヤは減るけど)」
更に道を走り続けると面白いコースを発見。
早速、軽く攻め込んでみると、

「何じゃこりゃーー!!!!!」
ちょっ、マジで、
「何じゃこりゃーー!!!!!」

もう完全に、松田優作 状態です(笑)。ほかに言葉が出てきません。

俺:「これヤバイですよ。マニュアル車は全然違うわ。フロントが軽いからかなぁ?」
と理性的なコメントをしてたのはこの辺まで。
マツダは、こんな車を隠し持ってやがったのか(笑)。
俺は完全にトランス状態に突入。同じコースを何周も、全コーナー4輪流しっぱなしで走行。
周回を重ねるごとに、
俺:「もっと手前から行けるなぁ…。ブツブツ。」
営:「え??」
これは、俺用語で「コーナーに入るもっと手前の直線から横向けて入って行ける」と言う意味です(笑)。
始めは硬直していた営業マンもしまいには、「いやあ、速いけど滑っても全く怖くないですねぇ。」と言い出す始末。

営:「つか、僕ドリ屋なんでFRではこんな運転いっぱい見てきましたけど、FFでこんな運転初体験ですよ。FF車がこんな動き出来るって知りませんでした。これなら、FDで抜かれたのも納得行っちゃいますよ。一個前のデミオってこんなに性能が高かったんですねー。全然知らなかった…。」
俺:「お兄さん♪ 一つ忘れてませんかい?」
営:「はい?」
俺:「これ、スタッドレスタイヤですよー!」
「ガーーーーーッ」(スキール音です)
営:「あ、有り得ねー!!」

いつもの通り、この話はフィクションです。

まあ、漫才形式はこの辺にしておいて(笑)、、
こんなにコントロールしやすい車に出会ったのは、フォーカスST以来です。
日本車では、ストリームを超えて断トツの一位ですね。

初期は曲がる、奥でも曲がる、深舵も効く、それでいてリアの接地感が一時たりと無くならない。
グリップからスライド状態へ移る時の引っ掛かり感が皆無で、更にリアがスライド状態からグリップ状態に戻る時にも、お約束のロールのお釣り、「ボヨン感」が皆無。
「フッ」とフェードアウトするようにグリップ状態に戻る。
まるで、地声と裏声の境が判らない、上手い歌手の歌の如し!

アンダーステアも、スピン挙動もこの車には無い!!
電子制御なしで、一体どんなマジック使ってるんだ?? サスペンションなんて、リアはトーションビームですよ。
それでこんなセッテングを出すことが、可能なのか??
マツダにこんなFF車を作る技術が有ったのかー??
っと大興奮。

ヨーの立ち上がり方は最高だし、最高に味のある気持ちのいいハンドリング。
ストロークはするが、ロールは少ないサスペンション。
このまま永久に乗っていたい!!

正にこれですよ、これ。俺がずっと探し求めていたのは。
フォーカスSTのハンドリングをそのままに、車体を軽量、コンパクトにして、NAエンジンにワイヤーのアクセルスロットル!!
そして、何故かこのクラスで高回転型のエンジン!!
まるで、俺のために作ってくれたのか?っていう程ツボにハマっちまいました。

「きーっとそーなんだ。めぐりあーったんだ。ずぅーとさがしてーたーひーとーに!」と頭の中にドリカムの曲が…。

この車は俺の心を打つどころか、俺、半分ラリッてる感じ?(笑)
完全にトランス状態で走ってると、営業マンの携帯に着信が…。
「コリャー、お前らどこまで走りにいっとるんじゃーい!!早く帰ってこんかーい!!」
と言う事で、仕方なく戻る事に(笑)。気づいたら、夜も10時。

俺:「あれ?ここは何処?」
営:「わかりませんって(笑)。」
俺:「知らんうちに、結構山奥に来た気が…。」
営:「とりあえず、戻らないと(笑)」
俺:「じゃあ、戻りますか。聞きゃーいいんですよ、道に迷った時は(笑)。」

そんな訳で近くのコンビニにゴー。
俺:「スミマセン。ここどこですか?」
店員:「はい?」
大分遠くまで来たみたいです。
俺:「○号線にとりあえず行きたいんですけど…。」
営業マンが、コンビニに置いて有る地図持って来て、親切な店員さんに教えてもらいました。

そんな訳で、まだトランス状態が続きながら、無事ディーラーに到着。
試乗しに来ただけのディーラーなので、そこのディーラーの人は半切れ状態(笑)。
急いで、元のディーラーに戻りました。
気づいたら、マーチの事なんぞ忘れて無意識のうちに、即契約していたのは言うまでも有りません。ハッキリ言って衝動買いです。
完全に、心を打たれました。価格やディーラー保障の事なんてすっ飛んじまいましたよ。
デミオのハンドリングに負けましたよ。他の事なんて、もうどうでもいいと思っちまいました。
日産さんゴメンね。マーチにはマーチの良さが有りますよん。
ただ、「デミオ」と言う、禁断の果実をかじってしまっただけです。


さて、それでは少しまともなインプレを(笑)。
ネタばらしすると、マツダにこんなFF車を作る技術は有りません。
この車は、マツダが傘下に入ったフォードと共同開発した物です。欧州フォードのフォーカスSTにそっくりなハンドリングもそのためでしょう。
この車のプラットフォームはフォードのフィエスタで、恐らくハンドリングに影響を与える部分の殆どは、フォードが作ったんだと思います。エンジンとかはマツダ製かもしれませんが。
実際にこの車は発売された時に、「欧州テイストの車」というキャッチフレーズだったらしいですが、私に言わせれば完全に欧州車ですかね。
「欧州テイストの日本車」と言う表現よりも、「OEMでマツダが販売している欧州車」と言ったイメージです。
前に書いた通り、日本車と言えば安くて壊れないのが売り。逆に欧州車はその懐の深いハンドリングや味が売り。
つまり、この日本車と欧州車のオイシイとこ取りをしたのが、DYデミオでしょう。
実際にと言っちゃあ悪いですが、現行のデミオはマツダが自社の技術力を上げるために、フォードに頼らずに独自で開発したらしいですが、欧州的なのは見た目だけ。
その走りは、出来の悪いFF車です(失礼again!)。前モデルがあまりに凄かっただけに、余計にその落差が目立ちます。
もちろん真面目に一生懸命作ったんでしょうが、言わばまだ、FF設計のインターンが作ったような車ですかね。
運転していると、何かこう、設計者の迷いが感じられるんですよ。
ビシッとした芯が通っておらず、探り探り作った感じで、色んな事がバラバラな感じですかねぇ。いわゆる、完成度が低い感じです。
走りは、ちょっと前のFF車って感じですかね。

ハッキリ言ってこれならば、ホンダ車やトヨタ車、日産車のFFの方が上ですかね。
これらはメーカーごとのキャラの違いはあれど、ハンドリングコンセプトに一貫性が有り、芯が通っています。
まあ、デザインやパッケージがいいためか、現行車は結構売れているようですが。
また、現行車は100Kg近く軽くなっているようですが、車としての性能を見ると、室内は狭くなったし、荷物の収納スペースも狭くなったし、それでいて優先したはずの走りも悪くなったし、と前モデルを全体的にデチューンしたようなイメージですかねぇ。
まあ、軽くなったので燃費や直線の単純加速などは若干上がったのかもしれませんが、それも日本車的な発想ですかね。
マツダ自社製のFFは、これからに期待って感じです。

話は戻りますが、私は今までに自分が見ているスポーツ走行系の雑誌やビデオなどで、(DY)デミオの「デ」の字も見た事が有りません。だから走りの車と言うイメージが、全く無かったんですよ。
同クラスだと、フィットやマーチやスイフトは、チューニングの話なども良く見るんですけどねぇ。

DYデミオは正に、知る人ぞ知る「隠れた名車」。走りが抜群にいい車です。

「このクラスにしては」とか、「ステーションワゴンにしては」ではないですよん。
全ての日本車のFFの中で、最高のハンドリングだと思います。
スピードを出せば勿論ですが、渋滞の道をゆっくり走っていても、楽しい車なんてそう滅多に有りません。
次のコーナーが来るのが、楽しみで仕方がありません(笑)。
スピードレンジを問わず、ドライビングプレジャーを与えてくれる車です。
(ちなみに、S2000は有る程度エンジン回してスピード出さないと、フラストレーションがたまってきます(笑)。)

勿論全てが優れている訳ではありませんので、一応、悪いところも書いておくと、シフトフィールはマーチの方が上かな?っていうか、マーチが凄くいいんですよね。DC5(インテR)と比較しても見劣りしないほどでした。
それと比べると、ストロークが長く、ゲートも広めですね。ギアが入った時のカッチリ感も少なく、これも欧州車的だけど(アルファロメオ156に似ている)、個人的にはもうちょっとクイックでカッチリしてた方が好きかな。
後は、クラッチペダルがペッタンペッタンと言った感じで、ストロークが少ない上に軽くて、安っぽい感じは否めないかな。
それと、女性向けに作ってあるのか、クラッチペダルの位置が低いと言うか、ペダルが長いと言うか、足が大きい人はつま先近くでちゃんと踏まないと、かかとが先に床に当たっちゃうんですよね。まあ、これはアフターパーツ出てるのかな?
まあ、最悪ペンチで曲げちまえばいいんですけどね。或いは単なるペダルなので、多車種の流用も出来るかな?
ちなみに、アクセルペダルとブレーキペダルは問題ありません。

総評して、、、この車が、3年落ちの中古価格で160万円だと言われれば、「あ、やっぱり」と思うでしょうが、この価格は性能を考えるとバーゲンプライスですね。
正直、倍の価格でも買っちまいそうです(笑)。

以上、乱文失礼!!


*今回現行車について結構厳しい事を書きましたが、ハンドリングには好みがあるので、現行車がいいと思う人は勿論それがいい車です。今回の話は、すべて私の個人的な感想ですから、現行車のオーナーの方は気を悪くしないでくださいねっ。

*ついでに、唐突ですが車の原稿の、ゴーストライターを募集している人を募集しています(笑)。興味のある方は、メッセージを下さい。
Posted at 2009/02/18 00:20:27 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2009年02月16日 イイね!

隠れた名車

隠れた名車さて、それではそんな訳で、2世代目のDYデミオの試乗インプレです。
現行車があまりに今一なので(失礼!)、正直言ってあまり期待していませんでしたが、まあ食わず嫌いもいかんと思って試乗です。
残念ながら、ディーラーにはオートマしかないと言ういつものオチでしたが、エアロアクティブというスポーツ走行に振ったモデルです。
エンジンは1500ccで、タイヤは15インチと大きく、それに合わせ足は硬めにしてあり、エアロが付いていたりします。
ほとんど、スポルトと言うスポーツモデルと同じ仕様になっているらしいです。

本当は標準車が良かったのですが、店にはこれしかないと言う事。
ちなみに私は試乗する時には、必ず一番下のグレード、標準車と言うかベースモデルに乗るのですが、それはベースモデルにこそ車の素性が宿ると考えているからです。
この手の車のスポーツモデルと言うのは、大体ホールをインチアップして、足固めて、エアロ付けて、、、と言った具合に町のチューニング屋の発想の様な事をするからです。
これらは、メーカーの基本設計から見れば、付け焼刃的なモノで、ベースモデルの素性が悪い物は、小細工では厳密には隠すことが出来ないし、ごまかしも効かないと考えているからです。

まあしかし、中古車だし、店に無いものはしょうがないです。早速、エアロアクティブに試乗。
いつも言いますが、車の性能は大体乗って動き出した瞬間に判る物。一度ハンドルを切れば大体分かりますね。

この車は、、、何と言うか外見からは想像できないほど重心が低い感じです。腰高感が無く、どっしり下半身が安定している感じです。
実際には重心は決して低くは無いでしょうから、上手い具合にロールセンターを上げてあるのでしょう。
走行フィールは、まるで下半身デブ、いや、下半身マッチョな、スピードスケートの選手におんぶされているようなフィーリングです。
下半身の安定感が抜群です。
ロールは少なく、足も結構硬めですね。ただ、何となく同クラスの車の中では、車体が重い感じも否めません(実際に1080Kgは重い)。
特に車体の下の方が重い感じかな?
ただ、ハンドリングは中々味が有り、いい感じです。ステアリングは初期が強く、操作に対して非常に素直に曲がります。
このフィーリングは、あまり日本車では感じた事が無いかな?
これは期待が出来そうです。

それでは、恒例の振り回しインプレです。またまたお山へゴー!!

営業マンは年配の方ですが、まあ元々バリバリに走ってた人らしいし、息子さんもFDでバリバリに走っているらしいし、自分の走り方の話も沢山したので、まあそこそこ攻めてもオッケーでしょう、と勝手に解釈。
ただこの日は真冬で、夜も遅かったので路面は冷え冷え、更に何となく湿っているような路面だったので、ちょっといつもより控えめに行きました。
とりあえず、一発目のS字へ向かってブレーキをドーン。いつもよりは、少なめの角度で横向けて入って行きました。
「こ、これわぁ…。」

他の車のように、滑ってスキール音がするのは同じですが、ロールが殆ど無くアメンボウの様にスイスイと曲がって行きます。
FFでこんな動きって有るの?って感じです。
営業マンが力んで息を止めていましたが(笑)、ストップ掛からないのでもう一発振りっ返し気味にドーン。
うーーん。全く限界が見えません!

こうなったら止められない(笑)。さらに続けて冷えたセミウエットの怪しい路面を攻め込んで行きました。
タイヤは鳴きっぱなしで、タイヤの溶ける臭いがしてきたので、タイヤは暖まってきたようです。
しかしながら結論から言うと、正直最後までこいつの限界を掴む事は出来ませんでした。
路面が怪しいのもありますが、殆どロールしないので、何つーか、ある所を超えるとリアがピーキーに滑るような気がして、今一攻めきれません。
売り物の車だし…。営業マンにいい加減怒られそうだし(笑)。
てな訳で、この辺で終了。

しかしこの車の感覚はどこかで味わったような…。あそうだ、初期の頃のレガシーTS-R(ステーションワゴンのNAエンジンモデル)だ。
これは昔友達が乗っていたんですが、私が今まで乗った4駆の中では、今までに最高のハンドリングだと思った車です。
フラットライドで、アメンボウの様にロールしないで頭がクイクイと入って行く感じ、アンダー知らずで且つスタビリティーが高く、限界が高過ぎて、どこまで滑らせていいのか掴みにくい感じがそっくりです。

うーん、デミオ。これは忘れられずに、夢に出てきそうな車だわ…(笑)。

ただもちろん、いい所ばかりではありません。オートマミッションの出来はお世辞にも良いとは言えず、一昔前のオートマって感じですかね。
一応Sモードとか言うのが付いていましたが、勝手にキックダウンするし、シフトアップもするし、今一中途半端で意味不明です。
後は、もう少し足を柔らかくして、ロールさせても良いのでわ?と言った感じかな。
ストロークが少なく、ちょっと「しなやか」とは言いにくい足ですね。というか、個人的にこのクラスの車に15インチタイヤは完全にオーバースペック。
更にテッチンホイールなので、ホイールの重さと、タイヤの扁平率(55)の薄さのせいかもしれません。
また、現行のデミオや同じクラスの他社の車と比べると、エンジンや足から伝わる震動も大きく、ロードノイズも大きめです。
自分の中で今一評価が定まらぬまま(こんな経験は初めて)、ディーラーに戻りました。

ちなみにディーラーに戻ると、何やら営業マンがしゃがんでタイヤをジーっと見ていました。
それから、ずーっと首をかしげながら店に入って行き、「おかしーなー…」っとブツブツ。

営:「何でこんなグリップの低いタイヤで、しかも減っているタイヤであんな走りが出来るんだろうなぁ…」
俺:「ああ、喰わないタイヤだったんですか。まあ、FFの運転ではタイヤの銘柄なんてあんまり関係ないと思いますけど。山が無いのは別として…。」
営:「いやあ、僕も久しぶりにこういう運転の横に乗ったけど、、、うーん、長年デミオを売って来たけど、限界がこんなに高くて速いとは、正直知らなかったですよ…。ちょっとびっくりしました…。」
俺:「確かに、いいハンドリングですねー。現行モデルから予想していたのとは全然違いますよ。でも限界は、もっと先に有ると思いますよ。振り回す所まで行けば、かなりな物だと思います。」
営:「え?あれで振り回してないんですか??」
俺:「路面が路面だったんで、今日はちょっと程々の所で止めときました。正直、普段の試乗ではもっと行っちまってますよ(笑)。」
営:「お客さん、一体どんな運転してるんですか(笑)?」
俺:「うーーん。見てみます?」
営:「はぁ?」
俺:「昔、友人の軽自動車を運転した時に、携帯電話でオンボードビデオ撮ったんですよ。NAのフルノーマルの車ですよ。」

って見せる俺も俺(笑)。

早速携帯を取り出し、見せたら始めはサラッと見ていたのが、しまいには俺の手からふんだくる勢いで取り上げて(笑)、ジーーーと凝視していました(笑)。
営:「こ、これわ…。ちょっとこれ、外から見てみたいなー。どんな動きしてるんだろう…。」
俺の心の声:「あんたも好きねー(笑)。」
俺:「あー、携帯のバッテリー無くなるのでこの辺で(笑)」
営:「お、お客さん…。正直このレベルになっちゃうと、僕に出来る仕事は無いですよ。車の性能や特徴の説明してもしょうがないので、もう用意した車に実際に乗ってもらうしかないですね。」
俺:「ええ、だからいつも試乗しまくっているんですよ(笑)。試乗しないで買う人の神経が分からないタイプなもんで(笑)。」

ってな感じで、ハンドリングは非常に良いので、これでマニュアル車ならかなり良さそうな予感。
私の興味は完全に20Kg軽く足の柔らかいマニュアル車のベースモデル、つまり14インチタイヤのモデルへ行きました。

まあその後にマーチを試乗して、実はいろんな条件を考えてマーチに決めようと思いました。
何故って、マツダの最大の欠点は、ディーラーで買ってもディーラー保障が付かないこと。
自分が知る限り、トヨタも日産もホンダもスバルも、3年は保障を付けてくれます。
つうか、それが無ければディーラー系の中古車屋で買うメリットが無いので。(マツダさん、車はいいのにその辺の詰めが甘いですよ(笑))

前に書いたようにマーチもかなり良かったので、せっかくマニュアル車持ってきてもらったし、契約しかけたんですが、判子を押す寸前に携帯に着信が…。
マツダからでした。

長くなったので、次回へ続く…(笑)。
Posted at 2009/02/16 19:56:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2009年02月11日 イイね!

心を打つ車

心を打つ車いやはや、最近は速い車やエンジンパワーのある車は沢山有りますが、何かこう、心を打つような、運転して一目惚れしてしまうようなハンドリングの車って、本当に無いなあって思っていました。
こう、運転していてトランス状態になるような、気持ちのいい車です。

まあ、欧州車や、高級なスポーツカーやスポーツグレードの車なら有るのかもしれませんが、日本車のエントリーモデルとなると中々無いと感じていました。
まず基本的に、非スポーツ系の大衆車にマニュアル車が少ない!!と言うか、ラインナップ自体に無い物が多い!
マニュアルはレスポンスが良かったり、好きなエンジンパワーを引き出せるだけでなく、シフトチェンジは、とても楽しい操作なのに…。
昔は、安い車ほどマニュアルって言うイメージでしたけどねぇ。

また、最近では気持ち悪い電子スロットルを始め、ヘタにコンピューターが進歩したために、機械としての素性が悪くても、電子制御で無理矢理性能を出している車が多いと感じます。
まあ、時代の流れ何でしょうが…。
せっかくハンドリングがいいと思ったら、マニュアルの設定が無いと言われてずっこける事が多々有ります。

しかしそんな私の考えを、根底から覆す車に最近出会っちまいました。
その車の名は、「デミオ」。
マツダの車です。ちなみに現行車ではなく、1個前のDY型と言われる物です。

正直言って、私はマツダに上手なFF車作りは無理だと勝手に思い込んでいました。
マツダはNA型のロードスターを乗れば分かる通り、FRを作らせれば天下逸品ですが、FF作りのノウハウはあまり無く、やはりホンダに一日の長が有ると思っていたし、実際に今まで乗ったホンダのFF車は良く出来ていました。
また、FFのヴィッツやマーチでワンメークレースをやっている、トヨタや日産にも劣るだろうと、正直思っていました。
実際に、最近のトヨタ車や日産車のFFは、キャラの違いはあれど、上手くまとまっている、と言うか、良く出来ていると思います。
例えば初期型イストなんぞハンドリングも走行性能も素晴らしく、マニュアル車の設定が有れば、ラリーでも戦えるほどの素質を持っていると思います。(トヨタさん、MT作りましょうよ(笑)。)

しかしまあ、良く出来ていると言っても正直言って、欧州車のFF車を知ってしまうと、日本車には完全に越えられない壁が有ると感じた事も間違いありません。
今でも、欧州仕様のフォーカスSTやアルファロメオを運転した時の衝撃は忘れられません。
欧州車を運転した後に日本車に乗るとオモチャみたいな感じで、車としての完成度が全く違うと思いました。
日本車は、「ハンドル切ったらちゃんと曲がりますが、なにか文句ありますか?」って言われている感じを受けました(笑)。
カタログの数値や、外見からだけじゃ分からない事が沢山有るんだと痛感した物です。

とにかく日本車は、安くて壊れない。そこそこ速い。でも、味が無い、つまらない、気持ち良くない、とまあ合理主義の権化みたいなイメージでしたかね。

ちなみに今までに最高に完成度が高いハンドリングと、気持ち良さを持っている日本車のFFは、ホンダのストリームでしたかねぇ。
初期型は抜群に良く、現行車は試乗中に営業マンにしばかれそうになったので(笑)あまり走れませんでしたが、良さそうでした。
そうです。インテRやシビックRでもなければ、アコードでもありません。
これらは、エンジンはたまらなく良く回るし、ハンドリングもパキンパキンで爽快で、メチャ速い車ですが、味が有るかと言われるとどうもオモチャっぽいんですよねー。
街乗りは何か疲れるし、ある程度スピードを出さないと面白くないんですよ。

それと比べて、ストリームは、街乗りも疲れないし低速域でも楽しいんですよね。もちろん攻め込んでもコントロール性が良く、期待にキッチリ答えてくれて気持ちいい車でした。
まあ、具体的にはヨーの立ち上がり方が気持ち良く、先が予測しやすいんですよね。
ヨー軸の位置も前過ぎず、リヤが常にしっかり接地していてコントロール性が高く、いい感じでした。
ドラポジも絶妙です(私はホンダ車でドラポジに不満を持ったことは有りません)。それが、疲れずに楽しく運転出来る一番の理由じゃないかと思っています。
同様に、同世代(一個前)のシビックの5ドアハッチバック車も良かったですね。
さすがに、こだわってFFなのに後輪にダブルウィシュボーンのサスペンションを採用しただけの事は有る感じです(昔は4輪に採用だったが)。
ここらは、ホンダのプライドなんですかね。

ただ、両車ともにマニュアルの設定が無いのはケンカ売ってるんですか?ホンダさんよー?(笑)
実質、マニュアルの1500ccクラスのコンパクトカーと言うと、フィットRSしか無いのが実状の様です(RS以外のモデルにはMTの設定が無い)。
現行車は、MT車に乗ったことが無いし、ワインディングの試乗が出来なかったので今一分かりませんが、初期型のフィットはまあ良く出来ているとは思いましたが、そのハンドリングは心を打つと言う物ではなかったですかねぇ。
「あ、やっぱダブルウィシュボーン止めるとこうなっちゃう?」と思ったのを覚えています。

どちらにせよ、マニュアル設定のあるRS等のグレードは価格がぐんと上がっちゃいますしね。
結局心を打つ以前に、コンパクトで小排気量の、安いマニュアル車と言うと、実質選択肢が無いのですよ…。
昔はこの辺のクラスは、ホンダの得意分野だったのに…。
何だか、走りを楽しめるマニュアル車は、「タイプR等のスポーツグレードを1種類だけ出しとけばいいんだろ?」って感じがして仕方が有りません。

「ホンダさんよー、あんた変わっちまったなぁ」ってか(笑)。

長年ホンダ党の私ですが、そろそろホンダと決別する日が来たのかもしれません。

そんな訳で、「心を打つ車」を探し求めて、メーカーを問わず試乗の旅を続けたのでした。
そこでついに出会っちまったんです。あの車に(笑)。

続く…。
Posted at 2009/02/11 20:09:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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