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2009年05月10日 イイね!

プジョー206試乗記

さて、久しぶりの試乗記です。
かねてから乗せてもらおうと思いつつ、タイミングが合わずになかなか乗れなかったKOBA-U氏のプジョー206。
やっと乗る機会がありました。

さて、プジョーといえば猫足。猫足と言えばプジョー。さらに、WRカーでは華々しい活躍をしていた車のベース車両ですからね。
本気でワクワクしながらの試乗です。
ちなみにこの日の比較対象車は、我がDYデミオ。
日本の規格で作られた、マツダ製の欧州車対、輸入代理店販売のホンマモンの欧州車の比較です。
まあぶっちゃけ、車格が全然違うんですが、デミオは自分が最高のハンドリングだと思う日本車のFF代表ちゅうことで。

まず、エンジンは2000ccと1300ccなので、さすがに加速は比較になりませんね。車重もプジョーが10Kg重いだけですから。
ちなみにプジョーのエンジンパワーは、カタログ値よりもずっと有る気がしました。
まあ、ピークパワーは2000ccにしては低いのかもしれませんが、欧州車のカタログ値はあまり当てになりません(笑)。
この車は、トルクバンドが半端なく広く、完全にフラットトルクですね。トルク変動がなく、非常に扱いやすいです。
そのために、わざわざピークパワーを抑えたセッティングになっているんじゃないか?と思う程です。
この辺は、エンジンパワーの抑揚を好む日本人とは考え方が違うのかな??

またペダルのストロークが全てデミオと比べると深く、高級感を感じますかね。
ただシフトのストロークは、ちょっとロング過ぎる気がして、もうちょっとショートでもいいかなって感じかな。ゲートもかなり広い感じです。
それと、純正で水温計と油温計が付いているのに感動。ここはさすが欧州規格。
がんばれ日本車!!

それと驚いたのが、エンジンをブン回しても、水温も油温も全く上がらないんですよねぇー。これにはびっくりしました。
日本車でこの温度にしようとしたら、要ラジエター交換、オイルクーラー装着ですね。

少しオーバースペックに作ってある辺り、さすがに欧州車ってか?

さて、それでは肝心の足とハンドリングです。
ちなみに昔から思ってたんですけど、、、猫足って良く言いますけど、実際に猫に乗ったことがある人っているんですかねぇ??(笑)
まあ、しなやかっていう意味なんでしょうけど。
それでは軽くハンドルを振ってみると、うーん。全体的に思っていたよりも硬いかな。
まずボディー剛性も高いし、デミオと比べて10Kgしか重くないのに、重厚感を感じます。
足も思っていたよりも硬く、猫足って言うよりも、正にライオン足?(笑)
しかしこれ又不思議な足です。なんつーか、硬いんだけど接地感がすごく高い硬さなんですよねー。
形容するのが難しいですけど、硬いけどストロークするし、減速帯でもそれほど跳ねないし、ネチッコさを持っています。まあ一般に言う、コシが有る感じですね。
ダンパーが、ピストンスピードが微低速時でも、少ないストローク時でも、常にキッチリとダンピングしている感じで、一時たりともこのダンピング感がなくなる時がありません。
非常にソリッドなイメージです。
ソリッドだけど、硬過ぎず、硬い割には跳ねず、乗り心地も良く、エンジントルクがフラットなようにダンパーの減衰力もフラットなイメージですね。
ダンパーのオイルは日本車用とは恐らく違っていて、日本車が水っぽいオイルなら、こっちはジェルといったイメージです。
頭の中で、ダンパーのオイルがシムをジワッと通り抜けているのが思い浮かぶほどです(笑)。

さて、次にハンドリングですが、まずハンドルの遊びが多いですね。こぶし一個以上有る感じです。
なので一瞬、初期が効かないのかな?と思いました。
ハンドルは一般的な日本車と比べてかなり重く、舵感が良く伝わってきます。この辺は、欧州車特有ですね。
ハンドルのインフォメーションの伝え具合と言えば、昔友人の重ステのハチロクを運転したときに、「まるで手の平で路面をなぞっているようだ」と思いましたが、プジョーのハンドルは、重ステのインフォメーションの伝え具合はそのままに、パワステにしたって感じです。
ここは、デミオも勝てません。デミオには、と言うか殆どの日本車には、路面とハンドルの間に何か有る感じです(笑)。
でもこのインフォメーションというのは、あまり伝え過ぎると今度は疲れるので、まあ難しい所なんでしょうけどね。
あそうそう、後プジョーのすごいと思った所が、インフォメーションは伝えるのに、トルクステアやキックバックを殆ど感じないんですよね。日本車は、逆が多いですけど…。
この辺は、欧州車は全般的にそうですね。うむ。

そして次にハンドリング特性ですが、ハンドルの遊びを過ぎて舵が効き始めると、結構初期からよく効き、微小舵角で良く曲がります。また切り足すと、加速度的にびっくりする位良く曲がります。
まるで、ビスカスやヘリカルのLSDが付いているのではないか?って思った程です。(付いてないですよね?)
どんな運転の仕方をしても、この車でアンダーステアだと感じる人は余りいないでしょう。
ぶっちゃけ、コジリ回しても曲がる感じですね。
個人的には、ちょっと曲がり過ぎて怖い感じです。

この怖さは、フロントの剛性感は抜群で、舵感も良く判りますが、それに対してリアの剛性感が今一感じられず、リアタイヤの限界が相対的に掴み難いのが原因ですかね。
リアタイヤが滑ってから、その先のコントロール領域も有りそうですけど(実際にオーナーのドライブでは有った(笑))、フォーカスSTやアルファロメオ、デミオと比べると、その領域のコントロール幅が狭く、若干シビアな感じは有ります。
リアタイヤがスライドしている状態を長く保つのが難しく、すぐ止めてあげないとスピン挙動に行く感じですかね。
このアクセルオンで良く曲がる感じ、リアオーバーハングが無く、リアが滑ると一気に行きそうな感じは、何となくCR-Xを思い出したかな。
もちろん、CR-Xと比べるとずっとマイルドですが。
アクセルオンで曲がる、CR-XやインテRのハンドリングが好きな人は、好みのハンドリングかもしれませんね。

よってこの車は、余りブレーキで横向けて入って振り回すタイプの車ではないかな。
グリップで走ってちょっとフロントタイヤが鳴く位の時が、一番気持ちがいい車ですね。
リアタイヤが鳴くと、その先は余り有りません(笑)。

ちなみに今回は、ドラポジが私に全く合わなかったので(ローポジ過ぎて背中を浮かせないと前が見えない(笑))、ちょっと大きく振り回すのは止めときました。

ちなみにその後、デミオに乗った感想を一言で言うと「あー、ラクー」って感じでした(笑)。
ハンドルは軽いし、アイポイントは高いし、足は柔らくて跳ねないし、動きはシビアじゃないし。
特にリアタイヤのインフォメーションは、デミオの方が掴みやすく楽ですかね。
ハンドルは、軽すぎる上に、遊びが無く初期が効き過ぎてビックリしましたが。
あと、何故か車重がすごく軽く感じました。エンジンもトルク感はないけど、軽く吹ける感じですかね。
うーん。やっぱり、デミオはデミオでいいなぁー。

総評して、グリップの限界の高さでいえば、圧倒的にプジョー。限界を超えてからの、コントロール性でいえばデミオって感じですね。
プジョーは限界の超え方がクッキリしているのに対し、デミオは超える時も戻る時も連続的です。
でー、速く走らせようと思ったら、プジョーはグリップから少しタイヤを滑らす位がベストだと思いました。逆にデミオは、滑ってからが勝負って感じです(笑)。

まあどちらも良くできていて、後は好みの問題ですかねぇ。
アクセルオンで姿勢が出来ていなくても曲がってほしい人や、オーバーステアな車をアンダーっぽく運転するタイプの人には、プジョーはお勧めです。
ハンドリングは味が有るし、質感も抜群にいいですしね。

逆に自分のように、FF車でもリアのグリップ感を重視する人は、デミオがお勧めかな。当然限界は全然低いですが、ハンドリングはもう好みの世界で、全く負けてはいないと思います。
ただどちらかと言うとデミオは、初期の舵の効きを利用して、滑らせて走るタイプの車ですかね。

ついでに書いておくと、プジョーはパワーが有るので、乗る人が乗ると激烈に速いですよ。特にテクニカルな山道なんかは、さすがにラリーカーのベース車両って感じです。

プジョーとデミオ。違うアプローチながら、「どっちも良くできている車」と言うのが、私の感想です。
Posted at 2009/05/10 21:57:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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