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ファンタパワーのブログ一覧

2009年05月10日 イイね!

プジョー206試乗記

さて、久しぶりの試乗記です。
かねてから乗せてもらおうと思いつつ、タイミングが合わずになかなか乗れなかったKOBA-U氏のプジョー206。
やっと乗る機会がありました。

さて、プジョーといえば猫足。猫足と言えばプジョー。さらに、WRカーでは華々しい活躍をしていた車のベース車両ですからね。
本気でワクワクしながらの試乗です。
ちなみにこの日の比較対象車は、我がDYデミオ。
日本の規格で作られた、マツダ製の欧州車対、輸入代理店販売のホンマモンの欧州車の比較です。
まあぶっちゃけ、車格が全然違うんですが、デミオは自分が最高のハンドリングだと思う日本車のFF代表ちゅうことで。

まず、エンジンは2000ccと1300ccなので、さすがに加速は比較になりませんね。車重もプジョーが10Kg重いだけですから。
ちなみにプジョーのエンジンパワーは、カタログ値よりもずっと有る気がしました。
まあ、ピークパワーは2000ccにしては低いのかもしれませんが、欧州車のカタログ値はあまり当てになりません(笑)。
この車は、トルクバンドが半端なく広く、完全にフラットトルクですね。トルク変動がなく、非常に扱いやすいです。
そのために、わざわざピークパワーを抑えたセッティングになっているんじゃないか?と思う程です。
この辺は、エンジンパワーの抑揚を好む日本人とは考え方が違うのかな??

またペダルのストロークが全てデミオと比べると深く、高級感を感じますかね。
ただシフトのストロークは、ちょっとロング過ぎる気がして、もうちょっとショートでもいいかなって感じかな。ゲートもかなり広い感じです。
それと、純正で水温計と油温計が付いているのに感動。ここはさすが欧州規格。
がんばれ日本車!!

それと驚いたのが、エンジンをブン回しても、水温も油温も全く上がらないんですよねぇー。これにはびっくりしました。
日本車でこの温度にしようとしたら、要ラジエター交換、オイルクーラー装着ですね。

少しオーバースペックに作ってある辺り、さすがに欧州車ってか?

さて、それでは肝心の足とハンドリングです。
ちなみに昔から思ってたんですけど、、、猫足って良く言いますけど、実際に猫に乗ったことがある人っているんですかねぇ??(笑)
まあ、しなやかっていう意味なんでしょうけど。
それでは軽くハンドルを振ってみると、うーん。全体的に思っていたよりも硬いかな。
まずボディー剛性も高いし、デミオと比べて10Kgしか重くないのに、重厚感を感じます。
足も思っていたよりも硬く、猫足って言うよりも、正にライオン足?(笑)
しかしこれ又不思議な足です。なんつーか、硬いんだけど接地感がすごく高い硬さなんですよねー。
形容するのが難しいですけど、硬いけどストロークするし、減速帯でもそれほど跳ねないし、ネチッコさを持っています。まあ一般に言う、コシが有る感じですね。
ダンパーが、ピストンスピードが微低速時でも、少ないストローク時でも、常にキッチリとダンピングしている感じで、一時たりともこのダンピング感がなくなる時がありません。
非常にソリッドなイメージです。
ソリッドだけど、硬過ぎず、硬い割には跳ねず、乗り心地も良く、エンジントルクがフラットなようにダンパーの減衰力もフラットなイメージですね。
ダンパーのオイルは日本車用とは恐らく違っていて、日本車が水っぽいオイルなら、こっちはジェルといったイメージです。
頭の中で、ダンパーのオイルがシムをジワッと通り抜けているのが思い浮かぶほどです(笑)。

さて、次にハンドリングですが、まずハンドルの遊びが多いですね。こぶし一個以上有る感じです。
なので一瞬、初期が効かないのかな?と思いました。
ハンドルは一般的な日本車と比べてかなり重く、舵感が良く伝わってきます。この辺は、欧州車特有ですね。
ハンドルのインフォメーションの伝え具合と言えば、昔友人の重ステのハチロクを運転したときに、「まるで手の平で路面をなぞっているようだ」と思いましたが、プジョーのハンドルは、重ステのインフォメーションの伝え具合はそのままに、パワステにしたって感じです。
ここは、デミオも勝てません。デミオには、と言うか殆どの日本車には、路面とハンドルの間に何か有る感じです(笑)。
でもこのインフォメーションというのは、あまり伝え過ぎると今度は疲れるので、まあ難しい所なんでしょうけどね。
あそうそう、後プジョーのすごいと思った所が、インフォメーションは伝えるのに、トルクステアやキックバックを殆ど感じないんですよね。日本車は、逆が多いですけど…。
この辺は、欧州車は全般的にそうですね。うむ。

そして次にハンドリング特性ですが、ハンドルの遊びを過ぎて舵が効き始めると、結構初期からよく効き、微小舵角で良く曲がります。また切り足すと、加速度的にびっくりする位良く曲がります。
まるで、ビスカスやヘリカルのLSDが付いているのではないか?って思った程です。(付いてないですよね?)
どんな運転の仕方をしても、この車でアンダーステアだと感じる人は余りいないでしょう。
ぶっちゃけ、コジリ回しても曲がる感じですね。
個人的には、ちょっと曲がり過ぎて怖い感じです。

この怖さは、フロントの剛性感は抜群で、舵感も良く判りますが、それに対してリアの剛性感が今一感じられず、リアタイヤの限界が相対的に掴み難いのが原因ですかね。
リアタイヤが滑ってから、その先のコントロール領域も有りそうですけど(実際にオーナーのドライブでは有った(笑))、フォーカスSTやアルファロメオ、デミオと比べると、その領域のコントロール幅が狭く、若干シビアな感じは有ります。
リアタイヤがスライドしている状態を長く保つのが難しく、すぐ止めてあげないとスピン挙動に行く感じですかね。
このアクセルオンで良く曲がる感じ、リアオーバーハングが無く、リアが滑ると一気に行きそうな感じは、何となくCR-Xを思い出したかな。
もちろん、CR-Xと比べるとずっとマイルドですが。
アクセルオンで曲がる、CR-XやインテRのハンドリングが好きな人は、好みのハンドリングかもしれませんね。

よってこの車は、余りブレーキで横向けて入って振り回すタイプの車ではないかな。
グリップで走ってちょっとフロントタイヤが鳴く位の時が、一番気持ちがいい車ですね。
リアタイヤが鳴くと、その先は余り有りません(笑)。

ちなみに今回は、ドラポジが私に全く合わなかったので(ローポジ過ぎて背中を浮かせないと前が見えない(笑))、ちょっと大きく振り回すのは止めときました。

ちなみにその後、デミオに乗った感想を一言で言うと「あー、ラクー」って感じでした(笑)。
ハンドルは軽いし、アイポイントは高いし、足は柔らくて跳ねないし、動きはシビアじゃないし。
特にリアタイヤのインフォメーションは、デミオの方が掴みやすく楽ですかね。
ハンドルは、軽すぎる上に、遊びが無く初期が効き過ぎてビックリしましたが。
あと、何故か車重がすごく軽く感じました。エンジンもトルク感はないけど、軽く吹ける感じですかね。
うーん。やっぱり、デミオはデミオでいいなぁー。

総評して、グリップの限界の高さでいえば、圧倒的にプジョー。限界を超えてからの、コントロール性でいえばデミオって感じですね。
プジョーは限界の超え方がクッキリしているのに対し、デミオは超える時も戻る時も連続的です。
でー、速く走らせようと思ったら、プジョーはグリップから少しタイヤを滑らす位がベストだと思いました。逆にデミオは、滑ってからが勝負って感じです(笑)。

まあどちらも良くできていて、後は好みの問題ですかねぇ。
アクセルオンで姿勢が出来ていなくても曲がってほしい人や、オーバーステアな車をアンダーっぽく運転するタイプの人には、プジョーはお勧めです。
ハンドリングは味が有るし、質感も抜群にいいですしね。

逆に自分のように、FF車でもリアのグリップ感を重視する人は、デミオがお勧めかな。当然限界は全然低いですが、ハンドリングはもう好みの世界で、全く負けてはいないと思います。
ただどちらかと言うとデミオは、初期の舵の効きを利用して、滑らせて走るタイプの車ですかね。

ついでに書いておくと、プジョーはパワーが有るので、乗る人が乗ると激烈に速いですよ。特にテクニカルな山道なんかは、さすがにラリーカーのベース車両って感じです。

プジョーとデミオ。違うアプローチながら、「どっちも良くできている車」と言うのが、私の感想です。
Posted at 2009/05/10 21:57:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年03月24日 イイね!

結果を出す男達

いやはや、勝ちましたねー。WBC。
勿論絶対に勝つと思っていましたけど、ちょっと冷や冷やした場面もありましたね。

ぶっちゃけー、北京五輪の時はあまりの不甲斐なさに、「お前らプロか?負けるなら、出場を全部アマチュアに譲ってやれ!!」と思った物です。
自分は昔から、日本の野球はオールスターでの短期決戦ならメジャーリーグにも勝てる、世界一強いチームだと思っていたので、「出るからには、本気で調整して死ぬ気で勝て。中途半端な気持ちで出る位なら、出るな。」と思っていました。

やはり、自分の様な意見が多かったみたいで、今回は本気も本気でしたね。
北京の時とは、顔つきからして違いましたから。

そして言い訳をせずに結果を出す男たちは、やはり結果を出してくれましたね!!
正に、侍です。

やはり彼らは、日本が誇るプロ野球選手。他の口ばっかりの(失礼!)チームプレースポーツとは違い、本物ですね。
どんなプレッシャーの中でも、結果を出すプロです。

しかし、最後のイチローの決勝タイムリーにはしびれた…。
今までの不調は今日のこの瞬間のために有ったのかってくらい。
やはり彼は、何かを持っていますね。

今宵は日本の侍たちに、賞賛を送りましょう。
Posted at 2009/03/24 17:17:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2009年03月10日 イイね!

スランプ脱出なるか?(カートネタ)

スランプ脱出なるか?(カートネタ)久しぶりのカートネタです。
先日カートに行って、久しぶりに自己ベストを更新しました。

実は最近、今までの走り方ではタイムの伸びに限界を感じ、走り方を少し変えました。
それから、とってもスランプにハマっていたのですが、先日知り合いの人達と一緒に走って、少しだけスランプから抜け出るきっかけが掴めた気がします。

まあ、写真のタイムは調子のいいカートだったちゅうのも有りますが、6周目は追い抜いた周なので、実質1,2周以外は31秒台で揃ってきました。
まだまだバラけていますけどね…。

どうでもいいけど、最近は見事に最終周にベストタイムが出ます。笑っちゃうくらい、決まって最後にですね。
上手い人は、タイヤが冷えている一発目から速いタイムを出して来るんですけどねぇ。

実は、ちょっと前にタイヤが冷えてる時に全開で行って激しくクラッシュして、尾てい骨をシートにシコタマぶつけて、ひじょーーに痛い思いをしたので(今でも痛む)、タイヤが暖まる始めの2周くらいまでは、かなり抑えて行っちゃうんですよね。

そういやあ、あれ以来スピンもタイヤバリアとの接触も一度も無いなぁ。
やっぱり、無意識的にタイヤ一本分くらいマージン取っちゃってるんですよね。

早く正確な操作が出来るようになりたいものです…。
Posted at 2009/03/10 23:09:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2009年02月17日 イイね!

隠れた名車…続き

隠れた名車…続きさて、前回の続きです(笑)。

営:「どうでしたか?マーチは。」
俺:「今ちょうど試乗して、契約しようかってところです。」
営:「まあ、せっかく何でデミオのマニュアル車に乗ってから決めて下さいよ。」

うーん、しょうがないなー。まあ、何度も行ったし試乗もしたからなぁ。断るにしても、一回乗っとくか。
と思って、日産の営業マンに「ちょっとマニュアルのデミオが入ったんで、返事今日じゃなくていいですかねぇ?」
と言ったのが今から思えば運のつき(笑)。

価格やディーラー保障が3年付いているなど、ディーラーの対応で日産の圧勝だったので、デミオのオートマのハンドリングに心残りが有りながらも、断りに行くつもりでマツダディーラーへ。
営業担当の人がちょっと出てて、戻るまで若い代わりの人が相手してくれました。
そこから、夜遅かったけどマニュアル車が置いてある他の店までドライブ。
ちょっと遠かったけど、走り好きな人で話がはずむし、助手席で楽チン楽チン。

俺:「この車(現行のデミオで移動です)、どう思います?」
営:「凄くいいですよ!」
俺:「あー…。」
俺の心の声:「この人大丈夫かなあ?」
俺:「ちなみに、一個前のってどうですかねぇ?」
営:「うーん。僕FD(RX-7)に乗ってるんですけど、友達が前に同じFDでサーキット走ってたら、デミオに抜かれたらしいんですよ。」
俺:「へぇー。」
営:「で、そんなのウソだろうと思ったら、僕も同じサーキット行って、ブーストアップ仕様のFDで同じデミオに抜かれたんですよー。ショックでしたよ。普通、有り得なくないですか?(笑)」
俺:「うーん(笑)。まあまあ、色んなドライバーいますからねぇ…。」
営:「ジムカーナでも結構活躍してるデミオいるらしいし、結構いいんじゃないんですか?」
俺:「へぇー、知らんかった。」

更にカートの話で盛り上がったりしてたら、到着。
車は、1300ccの14インチタイヤのベースモデルです。

おっ、これねー。じゃあ時間ないし、とりあえず乗ってみますか。
と言って、全く知らない国道に向けスタート。どうでもいいけど、結構クラッチがシビアで2回もエンスト。
軽量フライホイールと強化クラッチを入れた初期型S2000(スタートがシビアなので有名)を操る俺に、2回もエンストさせるとはナカナカの強敵です(笑)。
エンジンの下のトルクも少ない感じかな。

そんなこんなで、広い国道を走っていたら直線でも判るこの予感…。凄いハンドリングの臭いがプンプン。軽くハンドルを振ってみると、何じゃこりゃ? すげー気持ちいいー!

俺:「ちょっと、こんな車に乗せないで下さいよー。せっかくマーチに決めてたのに迷いだすじゃないですかー」
営:「はは。やっぱりハンドリングはデミオいいですよね。」
俺:「とりあえず、こんな真っ直ぐな道走っててもしょうがないんで、どっか行きましょうよ。」
営:「お客さんこの辺の地理詳しいですか?僕は全然分からないんですけど。」
俺:「俺も全然(笑)。まあ、何とかなるでしょ。とりあえず山の方に行きましょう。」
てな訳で、脇道に入り山の方向へ。
まあ、山って程の山は無かったんですが、そこそこの狭いワインディングロードみたいな所に入って行きました。
一発目に、高低差の激しい下りの右のヘアピン。
俺:「お、これ面白そう。いっちょ行くかー。」

初めての道ながら、助走を付けてブレーキをドーン、ABSがガガガッ、ガ?
営業マン硬直。正直チョイ突っ込み過ぎた(笑)。スタッドレスタイヤだったの思いっきり忘れてた。
止まらないから横向けちゃって、下りのヘアピンをガーーって流したら…、

「何じゃこりゃーー!!!!!」
ちょっ、マジで、
「何じゃこりゃーー!!!!!」

と、とんでもない、驚きのハンドリング性能!! し、しびれます。

俺:「あ、大丈夫ですか??」
営:「(ゼイゼイ)。僕はドリフト屋だから大丈夫ですけど、事故らないで下さいね!」
俺:「オッケー♪ まあ、ぶつける事は有りませんから。(タイヤは減るけど)」
更に道を走り続けると面白いコースを発見。
早速、軽く攻め込んでみると、

「何じゃこりゃーー!!!!!」
ちょっ、マジで、
「何じゃこりゃーー!!!!!」

もう完全に、松田優作 状態です(笑)。ほかに言葉が出てきません。

俺:「これヤバイですよ。マニュアル車は全然違うわ。フロントが軽いからかなぁ?」
と理性的なコメントをしてたのはこの辺まで。
マツダは、こんな車を隠し持ってやがったのか(笑)。
俺は完全にトランス状態に突入。同じコースを何周も、全コーナー4輪流しっぱなしで走行。
周回を重ねるごとに、
俺:「もっと手前から行けるなぁ…。ブツブツ。」
営:「え??」
これは、俺用語で「コーナーに入るもっと手前の直線から横向けて入って行ける」と言う意味です(笑)。
始めは硬直していた営業マンもしまいには、「いやあ、速いけど滑っても全く怖くないですねぇ。」と言い出す始末。

営:「つか、僕ドリ屋なんでFRではこんな運転いっぱい見てきましたけど、FFでこんな運転初体験ですよ。FF車がこんな動き出来るって知りませんでした。これなら、FDで抜かれたのも納得行っちゃいますよ。一個前のデミオってこんなに性能が高かったんですねー。全然知らなかった…。」
俺:「お兄さん♪ 一つ忘れてませんかい?」
営:「はい?」
俺:「これ、スタッドレスタイヤですよー!」
「ガーーーーーッ」(スキール音です)
営:「あ、有り得ねー!!」

いつもの通り、この話はフィクションです。

まあ、漫才形式はこの辺にしておいて(笑)、、
こんなにコントロールしやすい車に出会ったのは、フォーカスST以来です。
日本車では、ストリームを超えて断トツの一位ですね。

初期は曲がる、奥でも曲がる、深舵も効く、それでいてリアの接地感が一時たりと無くならない。
グリップからスライド状態へ移る時の引っ掛かり感が皆無で、更にリアがスライド状態からグリップ状態に戻る時にも、お約束のロールのお釣り、「ボヨン感」が皆無。
「フッ」とフェードアウトするようにグリップ状態に戻る。
まるで、地声と裏声の境が判らない、上手い歌手の歌の如し!

アンダーステアも、スピン挙動もこの車には無い!!
電子制御なしで、一体どんなマジック使ってるんだ?? サスペンションなんて、リアはトーションビームですよ。
それでこんなセッテングを出すことが、可能なのか??
マツダにこんなFF車を作る技術が有ったのかー??
っと大興奮。

ヨーの立ち上がり方は最高だし、最高に味のある気持ちのいいハンドリング。
ストロークはするが、ロールは少ないサスペンション。
このまま永久に乗っていたい!!

正にこれですよ、これ。俺がずっと探し求めていたのは。
フォーカスSTのハンドリングをそのままに、車体を軽量、コンパクトにして、NAエンジンにワイヤーのアクセルスロットル!!
そして、何故かこのクラスで高回転型のエンジン!!
まるで、俺のために作ってくれたのか?っていう程ツボにハマっちまいました。

「きーっとそーなんだ。めぐりあーったんだ。ずぅーとさがしてーたーひーとーに!」と頭の中にドリカムの曲が…。

この車は俺の心を打つどころか、俺、半分ラリッてる感じ?(笑)
完全にトランス状態で走ってると、営業マンの携帯に着信が…。
「コリャー、お前らどこまで走りにいっとるんじゃーい!!早く帰ってこんかーい!!」
と言う事で、仕方なく戻る事に(笑)。気づいたら、夜も10時。

俺:「あれ?ここは何処?」
営:「わかりませんって(笑)。」
俺:「知らんうちに、結構山奥に来た気が…。」
営:「とりあえず、戻らないと(笑)」
俺:「じゃあ、戻りますか。聞きゃーいいんですよ、道に迷った時は(笑)。」

そんな訳で近くのコンビニにゴー。
俺:「スミマセン。ここどこですか?」
店員:「はい?」
大分遠くまで来たみたいです。
俺:「○号線にとりあえず行きたいんですけど…。」
営業マンが、コンビニに置いて有る地図持って来て、親切な店員さんに教えてもらいました。

そんな訳で、まだトランス状態が続きながら、無事ディーラーに到着。
試乗しに来ただけのディーラーなので、そこのディーラーの人は半切れ状態(笑)。
急いで、元のディーラーに戻りました。
気づいたら、マーチの事なんぞ忘れて無意識のうちに、即契約していたのは言うまでも有りません。ハッキリ言って衝動買いです。
完全に、心を打たれました。価格やディーラー保障の事なんてすっ飛んじまいましたよ。
デミオのハンドリングに負けましたよ。他の事なんて、もうどうでもいいと思っちまいました。
日産さんゴメンね。マーチにはマーチの良さが有りますよん。
ただ、「デミオ」と言う、禁断の果実をかじってしまっただけです。


さて、それでは少しまともなインプレを(笑)。
ネタばらしすると、マツダにこんなFF車を作る技術は有りません。
この車は、マツダが傘下に入ったフォードと共同開発した物です。欧州フォードのフォーカスSTにそっくりなハンドリングもそのためでしょう。
この車のプラットフォームはフォードのフィエスタで、恐らくハンドリングに影響を与える部分の殆どは、フォードが作ったんだと思います。エンジンとかはマツダ製かもしれませんが。
実際にこの車は発売された時に、「欧州テイストの車」というキャッチフレーズだったらしいですが、私に言わせれば完全に欧州車ですかね。
「欧州テイストの日本車」と言う表現よりも、「OEMでマツダが販売している欧州車」と言ったイメージです。
前に書いた通り、日本車と言えば安くて壊れないのが売り。逆に欧州車はその懐の深いハンドリングや味が売り。
つまり、この日本車と欧州車のオイシイとこ取りをしたのが、DYデミオでしょう。
実際にと言っちゃあ悪いですが、現行のデミオはマツダが自社の技術力を上げるために、フォードに頼らずに独自で開発したらしいですが、欧州的なのは見た目だけ。
その走りは、出来の悪いFF車です(失礼again!)。前モデルがあまりに凄かっただけに、余計にその落差が目立ちます。
もちろん真面目に一生懸命作ったんでしょうが、言わばまだ、FF設計のインターンが作ったような車ですかね。
運転していると、何かこう、設計者の迷いが感じられるんですよ。
ビシッとした芯が通っておらず、探り探り作った感じで、色んな事がバラバラな感じですかねぇ。いわゆる、完成度が低い感じです。
走りは、ちょっと前のFF車って感じですかね。

ハッキリ言ってこれならば、ホンダ車やトヨタ車、日産車のFFの方が上ですかね。
これらはメーカーごとのキャラの違いはあれど、ハンドリングコンセプトに一貫性が有り、芯が通っています。
まあ、デザインやパッケージがいいためか、現行車は結構売れているようですが。
また、現行車は100Kg近く軽くなっているようですが、車としての性能を見ると、室内は狭くなったし、荷物の収納スペースも狭くなったし、それでいて優先したはずの走りも悪くなったし、と前モデルを全体的にデチューンしたようなイメージですかねぇ。
まあ、軽くなったので燃費や直線の単純加速などは若干上がったのかもしれませんが、それも日本車的な発想ですかね。
マツダ自社製のFFは、これからに期待って感じです。

話は戻りますが、私は今までに自分が見ているスポーツ走行系の雑誌やビデオなどで、(DY)デミオの「デ」の字も見た事が有りません。だから走りの車と言うイメージが、全く無かったんですよ。
同クラスだと、フィットやマーチやスイフトは、チューニングの話なども良く見るんですけどねぇ。

DYデミオは正に、知る人ぞ知る「隠れた名車」。走りが抜群にいい車です。

「このクラスにしては」とか、「ステーションワゴンにしては」ではないですよん。
全ての日本車のFFの中で、最高のハンドリングだと思います。
スピードを出せば勿論ですが、渋滞の道をゆっくり走っていても、楽しい車なんてそう滅多に有りません。
次のコーナーが来るのが、楽しみで仕方がありません(笑)。
スピードレンジを問わず、ドライビングプレジャーを与えてくれる車です。
(ちなみに、S2000は有る程度エンジン回してスピード出さないと、フラストレーションがたまってきます(笑)。)

勿論全てが優れている訳ではありませんので、一応、悪いところも書いておくと、シフトフィールはマーチの方が上かな?っていうか、マーチが凄くいいんですよね。DC5(インテR)と比較しても見劣りしないほどでした。
それと比べると、ストロークが長く、ゲートも広めですね。ギアが入った時のカッチリ感も少なく、これも欧州車的だけど(アルファロメオ156に似ている)、個人的にはもうちょっとクイックでカッチリしてた方が好きかな。
後は、クラッチペダルがペッタンペッタンと言った感じで、ストロークが少ない上に軽くて、安っぽい感じは否めないかな。
それと、女性向けに作ってあるのか、クラッチペダルの位置が低いと言うか、ペダルが長いと言うか、足が大きい人はつま先近くでちゃんと踏まないと、かかとが先に床に当たっちゃうんですよね。まあ、これはアフターパーツ出てるのかな?
まあ、最悪ペンチで曲げちまえばいいんですけどね。或いは単なるペダルなので、多車種の流用も出来るかな?
ちなみに、アクセルペダルとブレーキペダルは問題ありません。

総評して、、、この車が、3年落ちの中古価格で160万円だと言われれば、「あ、やっぱり」と思うでしょうが、この価格は性能を考えるとバーゲンプライスですね。
正直、倍の価格でも買っちまいそうです(笑)。

以上、乱文失礼!!


*今回現行車について結構厳しい事を書きましたが、ハンドリングには好みがあるので、現行車がいいと思う人は勿論それがいい車です。今回の話は、すべて私の個人的な感想ですから、現行車のオーナーの方は気を悪くしないでくださいねっ。

*ついでに、唐突ですが車の原稿の、ゴーストライターを募集している人を募集しています(笑)。興味のある方は、メッセージを下さい。
Posted at 2009/02/18 00:20:27 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2009年02月16日 イイね!

隠れた名車

隠れた名車さて、それではそんな訳で、2世代目のDYデミオの試乗インプレです。
現行車があまりに今一なので(失礼!)、正直言ってあまり期待していませんでしたが、まあ食わず嫌いもいかんと思って試乗です。
残念ながら、ディーラーにはオートマしかないと言ういつものオチでしたが、エアロアクティブというスポーツ走行に振ったモデルです。
エンジンは1500ccで、タイヤは15インチと大きく、それに合わせ足は硬めにしてあり、エアロが付いていたりします。
ほとんど、スポルトと言うスポーツモデルと同じ仕様になっているらしいです。

本当は標準車が良かったのですが、店にはこれしかないと言う事。
ちなみに私は試乗する時には、必ず一番下のグレード、標準車と言うかベースモデルに乗るのですが、それはベースモデルにこそ車の素性が宿ると考えているからです。
この手の車のスポーツモデルと言うのは、大体ホールをインチアップして、足固めて、エアロ付けて、、、と言った具合に町のチューニング屋の発想の様な事をするからです。
これらは、メーカーの基本設計から見れば、付け焼刃的なモノで、ベースモデルの素性が悪い物は、小細工では厳密には隠すことが出来ないし、ごまかしも効かないと考えているからです。

まあしかし、中古車だし、店に無いものはしょうがないです。早速、エアロアクティブに試乗。
いつも言いますが、車の性能は大体乗って動き出した瞬間に判る物。一度ハンドルを切れば大体分かりますね。

この車は、、、何と言うか外見からは想像できないほど重心が低い感じです。腰高感が無く、どっしり下半身が安定している感じです。
実際には重心は決して低くは無いでしょうから、上手い具合にロールセンターを上げてあるのでしょう。
走行フィールは、まるで下半身デブ、いや、下半身マッチョな、スピードスケートの選手におんぶされているようなフィーリングです。
下半身の安定感が抜群です。
ロールは少なく、足も結構硬めですね。ただ、何となく同クラスの車の中では、車体が重い感じも否めません(実際に1080Kgは重い)。
特に車体の下の方が重い感じかな?
ただ、ハンドリングは中々味が有り、いい感じです。ステアリングは初期が強く、操作に対して非常に素直に曲がります。
このフィーリングは、あまり日本車では感じた事が無いかな?
これは期待が出来そうです。

それでは、恒例の振り回しインプレです。またまたお山へゴー!!

営業マンは年配の方ですが、まあ元々バリバリに走ってた人らしいし、息子さんもFDでバリバリに走っているらしいし、自分の走り方の話も沢山したので、まあそこそこ攻めてもオッケーでしょう、と勝手に解釈。
ただこの日は真冬で、夜も遅かったので路面は冷え冷え、更に何となく湿っているような路面だったので、ちょっといつもより控えめに行きました。
とりあえず、一発目のS字へ向かってブレーキをドーン。いつもよりは、少なめの角度で横向けて入って行きました。
「こ、これわぁ…。」

他の車のように、滑ってスキール音がするのは同じですが、ロールが殆ど無くアメンボウの様にスイスイと曲がって行きます。
FFでこんな動きって有るの?って感じです。
営業マンが力んで息を止めていましたが(笑)、ストップ掛からないのでもう一発振りっ返し気味にドーン。
うーーん。全く限界が見えません!

こうなったら止められない(笑)。さらに続けて冷えたセミウエットの怪しい路面を攻め込んで行きました。
タイヤは鳴きっぱなしで、タイヤの溶ける臭いがしてきたので、タイヤは暖まってきたようです。
しかしながら結論から言うと、正直最後までこいつの限界を掴む事は出来ませんでした。
路面が怪しいのもありますが、殆どロールしないので、何つーか、ある所を超えるとリアがピーキーに滑るような気がして、今一攻めきれません。
売り物の車だし…。営業マンにいい加減怒られそうだし(笑)。
てな訳で、この辺で終了。

しかしこの車の感覚はどこかで味わったような…。あそうだ、初期の頃のレガシーTS-R(ステーションワゴンのNAエンジンモデル)だ。
これは昔友達が乗っていたんですが、私が今まで乗った4駆の中では、今までに最高のハンドリングだと思った車です。
フラットライドで、アメンボウの様にロールしないで頭がクイクイと入って行く感じ、アンダー知らずで且つスタビリティーが高く、限界が高過ぎて、どこまで滑らせていいのか掴みにくい感じがそっくりです。

うーん、デミオ。これは忘れられずに、夢に出てきそうな車だわ…(笑)。

ただもちろん、いい所ばかりではありません。オートマミッションの出来はお世辞にも良いとは言えず、一昔前のオートマって感じですかね。
一応Sモードとか言うのが付いていましたが、勝手にキックダウンするし、シフトアップもするし、今一中途半端で意味不明です。
後は、もう少し足を柔らかくして、ロールさせても良いのでわ?と言った感じかな。
ストロークが少なく、ちょっと「しなやか」とは言いにくい足ですね。というか、個人的にこのクラスの車に15インチタイヤは完全にオーバースペック。
更にテッチンホイールなので、ホイールの重さと、タイヤの扁平率(55)の薄さのせいかもしれません。
また、現行のデミオや同じクラスの他社の車と比べると、エンジンや足から伝わる震動も大きく、ロードノイズも大きめです。
自分の中で今一評価が定まらぬまま(こんな経験は初めて)、ディーラーに戻りました。

ちなみにディーラーに戻ると、何やら営業マンがしゃがんでタイヤをジーっと見ていました。
それから、ずーっと首をかしげながら店に入って行き、「おかしーなー…」っとブツブツ。

営:「何でこんなグリップの低いタイヤで、しかも減っているタイヤであんな走りが出来るんだろうなぁ…」
俺:「ああ、喰わないタイヤだったんですか。まあ、FFの運転ではタイヤの銘柄なんてあんまり関係ないと思いますけど。山が無いのは別として…。」
営:「いやあ、僕も久しぶりにこういう運転の横に乗ったけど、、、うーん、長年デミオを売って来たけど、限界がこんなに高くて速いとは、正直知らなかったですよ…。ちょっとびっくりしました…。」
俺:「確かに、いいハンドリングですねー。現行モデルから予想していたのとは全然違いますよ。でも限界は、もっと先に有ると思いますよ。振り回す所まで行けば、かなりな物だと思います。」
営:「え?あれで振り回してないんですか??」
俺:「路面が路面だったんで、今日はちょっと程々の所で止めときました。正直、普段の試乗ではもっと行っちまってますよ(笑)。」
営:「お客さん、一体どんな運転してるんですか(笑)?」
俺:「うーーん。見てみます?」
営:「はぁ?」
俺:「昔、友人の軽自動車を運転した時に、携帯電話でオンボードビデオ撮ったんですよ。NAのフルノーマルの車ですよ。」

って見せる俺も俺(笑)。

早速携帯を取り出し、見せたら始めはサラッと見ていたのが、しまいには俺の手からふんだくる勢いで取り上げて(笑)、ジーーーと凝視していました(笑)。
営:「こ、これわ…。ちょっとこれ、外から見てみたいなー。どんな動きしてるんだろう…。」
俺の心の声:「あんたも好きねー(笑)。」
俺:「あー、携帯のバッテリー無くなるのでこの辺で(笑)」
営:「お、お客さん…。正直このレベルになっちゃうと、僕に出来る仕事は無いですよ。車の性能や特徴の説明してもしょうがないので、もう用意した車に実際に乗ってもらうしかないですね。」
俺:「ええ、だからいつも試乗しまくっているんですよ(笑)。試乗しないで買う人の神経が分からないタイプなもんで(笑)。」

ってな感じで、ハンドリングは非常に良いので、これでマニュアル車ならかなり良さそうな予感。
私の興味は完全に20Kg軽く足の柔らかいマニュアル車のベースモデル、つまり14インチタイヤのモデルへ行きました。

まあその後にマーチを試乗して、実はいろんな条件を考えてマーチに決めようと思いました。
何故って、マツダの最大の欠点は、ディーラーで買ってもディーラー保障が付かないこと。
自分が知る限り、トヨタも日産もホンダもスバルも、3年は保障を付けてくれます。
つうか、それが無ければディーラー系の中古車屋で買うメリットが無いので。(マツダさん、車はいいのにその辺の詰めが甘いですよ(笑))

前に書いたようにマーチもかなり良かったので、せっかくマニュアル車持ってきてもらったし、契約しかけたんですが、判子を押す寸前に携帯に着信が…。
マツダからでした。

長くなったので、次回へ続く…(笑)。
Posted at 2009/02/16 19:56:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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