
ついに乗ってしまいました!「シビック タイプR」!
今日は仕事が休みだったので、試乗するなら平日のほうが良いと思い、最寄のディーラーに行ってきました。今回試乗するに当たり、変な先入観を極力持たないようにするため関連する雑誌・ネット等の記事はなるべく読まないようにしてきました。念願の試乗だったのでもう乗る前からちょっと興奮気味です。以下インプレします。
営業の方からキーを受け取る。1人で試乗OKとのこと。ずいぶん気前がいい。まあ、これで気兼ねなく乗ることができるので助かるが。さっそく運転席に乗り込みキーを差し込む。エンジンを掛ける前にとりあえずシートポジションの調整。随分アイポイントが高い。下げようと思い、シートサイドのレバーを押し付ける。「?!」何回かトライするがこれ以上下がらない。どうやら今の状態で最も下のようだ…。S2000に初めて乗ったときも随分高いと思ったが、こいつはそれの比じゃない。気を取り直してキーをひねり、クラッチを踏みスタータースイッチを押す。この辺はS2000で体が覚えているのか考えるより先に手が動いていた。(ガオンッ)威勢のいい音でエンジンが目覚めるが、すぐにその音色は落ち着いた。1速に入れ、クラッチをつなぐ。なんてショートストローク!我がGTIの半分くらいしかない。クラッチも短いストロークで特にナーバスな面を見せることなくあっけなく繋がった。やや拍子抜けである。S2000と比べたら遥かにイージーだ。これならマニュアル初心者でも難なく発進できるだろう。ディーラーを出て公道にでる。1速→2速→3速とリズミカルにつないでいく。なんて爽快なシフトフィーリング。ホンダのMTはホントに気持ちいい。クラッチにしてもシフトにしてもフリクションが本当に少ない。少なくとも国産でこれほどのフィーリングを出せるメーカーを他に知らない。足は以外にも当たりが柔らかい。硬いのは確かだが初期入力の角が取れている。ただ、段差等ではリアがかなり跳ねる。とにかくリアが締め上げられている印象。リアのスタビリティを極限まで高めた結果だろう。ステアリングは中立付近がズッシリと重く、しかし切れ込んでいくと素早くノーズはインに切れ込んで行く。レーシングライクなセッティングだ。装着されるRE070は強大なグリップを誇るが反面パターンノイズも盛大だ。ステアリングの重さもタイヤによる影響が大きいだろう。ブレーキも強力。3速・フルスロットルから踏み込むと強大な制動力とグリップ力であっという間に減速。エンジンの加速感はGTIの方が上。ただハイカムに切り替わってからはどこまでも伸びていく。ゼロ発進からの加速感ではGTIが勝るが、伸びでは圧倒的にタイプRの方が上だろう。言うまでもなくスロットルレスポンスは非常に鋭い。シフトダウンの際のブリッピングでもGTIと同じ感覚でやるとあまりのレスポンスに吹かし過ぎてしまうほどだ。ホンダのエンジンは別格だな、と改めて実感。
それにしても乗り心地は硬い。特にリアが。だがこの全てにおいてダイレクトなフィールはGTIでは決して辿り着くことのできない境地に達している。本気のメーカーチューンの凄まじさを痛感。所詮GTライクなGTIとピュアスポーツのタイプRでは速さに対するスタンスも次元も違うということか。ただ、これを乗りこなすには相当な腕が必要なのは明白。アマチュアorセミプロレベルでは良くてせいぜい80パーセントくらいだろう。自分の腕では確実に乗らされている感が強い。そのくらい秘めたポテンシャルの高さはひしひしと伝わってくる。乗って癒されるクルマじゃないわな。長距離もキツイだろう。
キーを営業さんに返し、お礼を言って自分のGTIに乗り込むと強烈な違和感が身を包みました。なんか何もかもが1枚オブラートに包まれている感じです。まず、クラッチが重い!それにストロークも長すぎる。シフトもなんかモッサリとしています。S2000からGTIに初めて乗り換えた時のあの感覚が蘇ってきます。足回りにひととおり手を入れてノーマルに比べたら遥かにダイレクトなフィ-リングなのは間違いないのに、それでもこれだもんなぁ。ちょっと落ち込みますね。やっぱり自分の求めているのはリアルスポーツなのかなぁ、っていまさらながら思います。まあ、GTIでいくら頑張ってもリアルスポーツにはなれないのは分かってるし、クルマにはそれぞれのキャラクターってものがあるので今のノーマル+αってスタンスは変えるつもりはないです。ってか無駄だし。やりすぎておかしなクルマになるのだけは最悪ですしね。クルマはもう完成してるんで後は腕を磨いていきます、つーことでその後ソッコーお宮参り行っちゃいました。ぜーんぜんクルマいなくて思う存分練習できましたよ!タイヤがヤバイ。特にリアが…。
Posted at 2007/05/14 20:35:30 | |
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