
GTIのエクステリアで最大の欠点といえば、後ろ姿ではないでしょうか?フロントの迫力、サイドのシャープさに比べてリアがあまりにもボテッとしています。以前からなんとかそのボッテリ感を改善したくて色々考えているのですが、なかなかいい案が思い浮かびませんでした。そこで純正の雰囲気はそのままに、精悍さを出したくてCOXのマフラーを検討していました。NEUSPEEDのマフラーも考えましたが、下からタイコがのぞいているのが好みでなく、候補からは外しました。そんなわけで実物をもう一度確かめたいのと実際の排気音を確認するため、休日を利用してCOX本社に行ってきました。自宅からは裏道を使えば40分ほどで着くのであっという間です。その際マフラーの感触を確かめるため、「
SS-3 SUSPENSION KIT」を装着した新しい「C20T」に試乗しましたので以下インプレしたいと思います。
「キーをひねり、エンジンをスタートさせる。ボンッ!と威勢のいい音を出して立ち上がる。コールド・スタート時はけっこう音量があるようだ。アイドリングは静か。軽くレーシングさせると、バオンッ!バオンッ!と乾いた低音を響かせる。好きなタイプの音質だ。さっそく乗り込んで試乗を始める。2,3メートル走り出した時点で(ん?)と思う。さらに駐車場から出る手前で減速帯の突起を超えたとき(オッ!?)っと思わず言ってしまった。以前乗ったザックス車高調ベースのC20Tとはまるで足まわりが違う。ものすごく当たりがマイルドなのだ。かといってただ柔らかいのではなく、しっかりとした腰のある感触だ。正直、以前C20Tに乗ったときは、この最初の段差を越えた時点で幻滅していた。あまりにもゴツゴツしておりいかにも車高調といった乗り味だったのだ。「国産チューニングカーみたいですね。」開口一番のその言葉に社員の方はさぞムッとされたに違いない。(所詮コンプリートカーといっても公道じゃこのレベルか…。)そのときの印象が非常に強く残っていたので、驚きを通り越して唖然としてしまった。駐車場を出て右に曲がり、本格的に試乗をスタートさせる。車高はノーマルとほぼ同じくらいだろう。ハンドルを左右にすばやく何度も切ってみる。クイックかつダイレクト。軽いフィーリングだ。かといって軽薄なわけではなく、中立付近の安定感は変わらない。ルーズさもない。このフロントの軽快感は自分と同じGTIとは思えない。コーナーをいくつかゆっくり流すだけで、凄まじくレベルの高い足回りに圧倒されっぱなしで、ただただ(すごい!)を連発してしまう。路面の荒れた部分の追従性も見事で、トントンっといった感じでショックが伸び側の減衰を精密に制御しているのを感じる。(シュタッ)ではなく(トンッ)なのだ。押さえ込むのでもなく、突き上げられるのでもない。これは縮み側、伸び側の減衰が路面に応じて正確に立ち上がらなければ生まれてこない感覚だ。ただ、アスファルトがはがされマンホールの蓋がむき出しになっているようなところを越えたとき、ドン!と、ノーマルよりも激しい突き上げ感はあった。ある一定以上のストロークでは縮み側の減衰が強烈に立ち上がるようだ。しかし総じてレベルの高い足であり、公道においては相当の速さと気持ちよさを両立できることだろう。
純正形状のサスキットにおける最大の恩恵はサスペンションアームの動きを阻害しないことにある。それが自然なストロークと減衰に結びつく。あくまで自論だが、公道に車高調は必要ない。今回の試乗では改めて自分の中で証明される形となった。」
先日、
POMさんの
ギンタマ号に試乗していたので、
SS-3の完成度は充分心得ていました。にもかかわらず、心底驚きました!ギンタマ号をさらにスポーティに強烈に速くした感じです。しかし乗り心地は同等かそれ以上です。間違いなくノーマル足をはるかに凌駕しています。ショックとスタビの違いはありますが、C20Tとギンタマ号の2台は目指すスタンスが非常に近いともいえます。すべては絶妙なバランスの元に成り立っているのです。何かひとつが欠けてもフィーリングは大きく変わるでしょう。この足回りを獲得するときは是非コンプリート・パッケージをオススメします(ってCOXのまわし者か?)。
イヤ~、入れたくなって来ました、C20T!マジ、ヤバイっす!
Posted at 2007/02/27 19:17:06 | |
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試乗 | クルマ