2017.09.10 8:15 am
集団にくらいついて行こうと思っていたが、心拍数の急上昇により自己防衛機能が作動。
数分前まで震えるほど体が冷えていたおじさんには、とてもとても辛い急な運動であり、最初の登り坂で急ブレーキ気味に速度が落ちました。
心拍数の急上昇が緊張からなのか、単なる練習不足か考える余裕もなく、永遠と脚をくるくる回す事に。
心の中で「なんだろう?なにやってんだろう?なぜここに居るんだろう?」なんて現実逃避をする間もなく、スピードが落ちると後ろにいる人たちにあっという間に抜かれてしまうので、必死にただただ前に進みます。
残念ながら、この時点で自転車師匠は確認できないほど前へ行ってしまいました。
今回のコースは、前半に最大標高200m程の山が登りがあるのですが、前日の下見の感じでは、最初に50m登り一気に0mへ下り再度200m登ると言うイヤなコース。登り好きな人達にしてみれば、200mなんて登っているうちに入らないでしょ、程度でしょうが、あたしにとっちゃ、しんどい話。しかも頑張って50m登っても一旦0mになるなんて。。。
最初の50mまで登る行程で、あまり力を使わない様にペースを上げずに走っていると、どんどん追い抜かれて、最終的にはチームメイトの一人に軽快に抜かれました。
ここで奮起して無理やり追付いても、後半に響くのでマイペースで走ります。
その後、登りでチームメイトに追いつき追い越され、を繰り返し、200mの山に差し掛かった頃は、「ここを登らないと帰れないんだ!」と言い聞かせひたすらクルクル脚を回します。
KOM地点直前、死にかけているおじさんにギャラリーさんが「もう少しだ!頑張れー!」と声をかけてくれます。見ず知らずのおじさんに、しかもKOMを競っているわけでもないただのおじさんに。でも、これは元気をもらいました。くじけそうな心に鞭を打たれて、一気に登ることができました。
ここまで来ればこの後暫くは、山を下るだけ。漕ぎ足す作戦もありますが、重力に任せて休むこと選択します。途中、転倒者がいたらしく、スピードダウンの指示が出ていました。スポーツとは言え、危険もあるということを再認識しました。
このレース出る時、練習不足を自覚していたので山を越え平坦地点まで行く事が出てれば合格点、と自分の目標を決めていました。
山を結構なスピードで下りながら、目標を達成できる事、そしてこのレースの後に生まれる予定の子供と嫁さんへの感謝などなど考えたら、号泣していました(苦笑)。よほど疲れて、心が弱っていたのでしょうね(滝汗)。
平坦地点まで下ると、そこにギャラリーの方がいらっしゃって、「がんばれー」の声援。応えようと、右脚を踏み込んだ瞬間、右脹脛が攣りました。。。ガビーン。BCAAのドリンク飲んでたのに~。。。とそのままトンネルに突入。トンネルは足を使わず惰性で乗り切りつつ回復を待っていると、「脚攣ったの~?」と言いながら、一瞬でチームメイトが通り過ぎていきました。
その後も、攣っている痛みに耐えながらペースが落ちつつ走っていると、もう一人のチームメイトが「おい、こじか。おなか痛いのか?」と言いながら通過していく始末。戦闘意欲を失った私は、スローペースを維持するので精一杯に。。。この後、左の脹脛も攣りました(滝汗)。あはは。
最後に通過されたチームメイトには、その後も何回か追いつき、そして常連?の参加者さんに「前を引くからついておいで~」と優しい声を頂き、スローペースながら走り続けることができました。感謝。
そして何より、沿道にいらっしゃるギャラリーさんの声援が、どれだけ励みになったか。見ず知らずのおじさんに、温かい声を沢山頂きました。可能な限り、「ありがとうございます!」とお礼を言いながら走り続けました。
おそらくコース上で最後の登坂に差し掛かった時、最後の力を振り絞ってペダルを踏み込んだ瞬間、右太ももが攣りました。アハハ、もう笑うしかありません。攣った方の脚は伸びきってしまい、膝が言うことを聞きません。そして、ペダルは脚(正確にはシューズ)に固定されていて、外側に捻らないと外れません。攣った脚ではその行為ができず、ペダルから脚を下すこともできません。こんな時、おじさんがやるべきことは、本来簡単に曲がる膝を身体の反応は無視して必死に曲げることです。はたから見るとかなりぎくしゃくした滑稽な格好でしょうが、気合で脚を回す事数回。さらなる悲劇が・・・。そうです。左太ももも・・・、チ~ン。でもでも、こんな時、おじさんがやるべきとは、そう!歯を食いしばって膝の曲げ伸ばしをする事!なのです。
この時、前を走るバスが停留所に差し掛かり、予測不能の動きを見せ、前進することがやっとの私に追い打ちを掛けます。
チキショー!と心でつぶやきながら、おじさんに出来ることは、それでも前に進むこと。
体力とか、BCAAとか、カロリー摂取とか、そんな事ではもうどうでもよくなり、自転車に乗るときに主に必要であると思われる両太もも&両脹脛が攣ったことにより、ランナーズハイならぬ攣り過ぎーズハイ状態。
やっとのことでバスをかわし、登坂も越え、下りがやってきました。脚の痛みで漕ぎ足すことはできませんが、下りなので無問題。平坦になる頃、レース関係者の方が道路上にいらっしゃって、「間に合うぞー、がんばれー」と教えてくれました。この言葉で、攣り過ぎーズハイから復活することができました。
気合で脚を回し続けて、何とかゴールできました。
私を置いて行ったチームメイト達に迎えられ感動のゴール!と思いきや、誰もいず。ポツーン(涙)。数分後合流できました。
このレースで、良い経験をすることが出来ました。
完走できた要因は、自分の力というより、地元の皆さんの声援のおかげで力をもらい、走り切る事が出来た、と言うのが本音です。感謝、感謝です。
~両足攣りまくりおじさんの結果~(レース開催日:平成29年9月10日(日))
タイム2:32:28 トップとの差42:42 平均時速26.75km 初級者55歳未満78位
※恥ずかしい記録ですが、備忘録のため残します。

※チームメイトとの記念撮影。
この記事を書き上げている今は、レースの日から早3年弱が経過しています。
レースの後、10月には子供が生まれ、嫁さんとの子育て二人三脚が始まり、あっという間に流れた日々でした。子育て真っただ中で体力もぎりぎりで、運動もできない日々が続いている今現在ですが、またいつかに備えてトレーニングをしたいな、と最近思えるようになってきました。
この備忘録を、完結する必要はなかったのかもしれませんが、今回車両入替により久しぶりにみんカラに触れ色々な思いを思い出し、仕上げることにしました。
ほぼ文章で読みにくくて、すみません。。。
おじさんの冒険は、続く・・・。のか?ちゃんちゃん。
Posted at 2020/05/25 13:37:06 | |
トラックバック(0) |
2輪 | 日記