
これは再訪時の為の記録と相棒への報告日記です。
山頂台地は少し風があるから身体を冷やさないよう、濡れたTシャツから天日干ししていた長袖に着替える。
ドライレイヤーのスキンメッシュは着たままだけれども、着替えた長袖に汗が染み出ないってことは優れもの。
山頂に数軒ある山小屋は今月頭の三連休で小屋終いしたことを承知していたから、お昼ご飯は山頂駐車場の何ちゃらテラスのつもりだったけれど、車で登ってこられた方が多く見受けられ待たされるのも嫌だから取りやめた。
(なんちゃらテラスや山頂台地の公衆トイレは11月いっぱいで冬ごもり)
念のためにと登山口のみことやさんで買っておいたパンを齧って昼食にする。
バーナーで調理しているグループが多く居たけど、山頂って火気厳禁じゃ無いの?
タバコも駄目ってなんかに書いてあったと思うけど.....
小屋が閉まっていれば買い求めることができない山バッチはみことやさんで買えるのは調査済みだったから、パンを買うついでに買っておいた。

どちらがついでなのかよく分からないけれども。
それから山頂台地には愛犬連れも何組かいらっしゃったけど、ペット連れはNGと登山口に書いてあったぞ。
車で訪れた場合はいいのか? そんなことはないと思うんだけどなあ.....
もっとも車に残してきたら熱中症になってしまうから車中に置き去りにはできないだろうけど。
パンを齧ってから久し振りに山頂台地をウロウロしてみる。
北に目を向ければ、雪を抱いた白山

西には、微かに靄った琵琶湖

南はというと、鈴鹿山脈

最後に東は、撮ってない.....
代わりに東を向いて三角点

山頂台地には30分ほど滞在し、いよいよ下山開始。。
七合目まではところどころ岩に手を添えたくなる箇所があるから、岩場を過ぎるまでポールを仕舞ったままで下る。
時々ズルッと来るから慎重に慎重に下っていると、若者達はどんどんと追い抜いてゆく。ズルッ、ドシンと尻餅をつく若者もいたけれど気にしていないようだった。
足場の良いところまで来てポールを出していると、後方から走り下る足音が聞こえてくる。
振り返ると飛び跳ねるように5人の若者達が走り下ってくる。
トレイルランナーの格好では無く、登山靴にザックと普通の山登りの格好をしてよく走り下れるものだ。
この若者は登りも何度か抜かれたり追い付いたりしていたから覚えているグループ。
特に女性はよく覚えている。何故なら美貌の持ち主だったから.....
避難小屋まで下ると、まだ下って来ていない仲間を待っているようで彼らは上を見上げて休憩していた。
彼らを追い越し、もうちょっとで五合目というところまで下ってくるとまたもや走り下ってくる足音。
お兄さん3名が追い抜いて行った。
続いて女性も駆け下ってきたが、後続者が気になったのか私の横でストップする。
唐突に「ここを走り下れるなんてかなり鍛錬されてるんですね」と声をかけると、よく山に行かれるんだとか。
「転んだりしたら大怪我でしょうし、美貌にキズを付けたら.....」
と言葉に出かかったがここはグッと飲み込み、
「私なんかやっとの思いで登っているのに凄いですね。気を付けてくださいね」
と言葉をかえると、女性から「山にはよく登られるんですか?」
「今年は多い方でも今日で7回目」と答えると何処へ行ったのか尋ねて来た。
地元の山を言っても分からないだろうから、立山、燕岳、北八ヶ岳と答えると、なんと美貌の持ち主も同時期に立山と燕岳に日帰りピストンで行ってきたんだそうだ。
立山、燕岳でも駆け下りて来たんだろうか?
確かに両方ともトレイルランナーは見かけたけど.....
その後も会話が弾み、燕岳で買ってきた熊鈴とバッチ、これは立山で買ってきたバッチ(バッチは両方とも私が購入したものと同じものだった)と見せてくれたり、数分間ではあったけれど会話しながら五合目まで一緒に下ってきた。
仕事以外で若い女性と会話することは無いから、ちょっと嬉しい時間だった。
五合目でリンゴジュースを一気飲みしただけで先を急ぐ。

傾いた陽に照らされる美しいススキを横目に三合目の休憩ポイントに到着する。
15分ほど休憩し、残すは楽な登山道を40分も下れば登山口に到着するであろう。
ところが、東屋を後にすると直ぐに左脚に違和感を感じ始めた。
股関節と言うか、腰骨の少し下外側に痛みを感じたのだった。
左脚をかばっていたのだろうか? 今度は右膝に痛みが.....
ここまで順調に下って来れたのに、息子と猿投山に登った時の下りで出た痛みと一緒。これはマズイ。
大幅にペースダウンしやっとの思いで二合目まで下ってこられたけど、このまま動けなくなるんじゃないかと不安になる。
座ると立てなくなりそうで立ったまま休憩し、意を決して歩を進める。
暫くは歩けるけれど又もや痛みが襲ってくる。
痛み止めを飲んでも直ぐには効かないだろうし、激痛に耐えながら脚を引きずるようにやっとの思いで一合目まで下ってきた。
ここまでならタクシーは来てくれるだろうか? 救難信号出そうかしら? と思いつつも、ストレッチしたりマッサージしたりしたら、痛みが去り歩けそうな感じがしたから歩くことにした。
それもひとときの事、100mも歩くと再び激痛が.....
痛みに耐えながら、

こんな彩で気を紛らせながらやっとの思いで登山口へ到着。
信仰の山ということで苦行は覚悟していたけれど、こんな苦痛を味わうとは...
美貌の持ち主と会話を楽しんだりしたから妻の逆鱗に触れてしまったのだろうか?
帰り道の事でいくつか書き残したいことがあるけれど、それらは雑記帳に残すとして自力でなんとか帰宅できたのだった。
最寄駅前のラーメン屋で呑んだビールの美味かったこと。
<本日の行程>
※ ヤマレコのGPSログをヤマケイオンラインに取り込んだ結果から

九合目、八合目、七合目で立ち止まる必要もないのに、それぞれで5分ほど留まっているけど何してたんだろう? まったく記憶にない.....
特に下りは写真も撮っていないのだから、行き違いで立ち止まる以外なかったと思うのだが。