
始めに断っておきます😅
次回のための記録兼息子への報告日記ですから、事細かなかつてない長文です。
さらっと流してください🙏
名古屋に越して来た年の想い出がたっぷり詰まった乗鞍ですが、今回は諦めざるを得なく残念です。
新穂高ロープウェイの時間を調べるついでに、次回のために改めてシャトルバスの時刻表を調べたところ、なんと見ている箇所が違っていました。
6時台と7時台の二本は通行するではないですか!
計画を元に戻し乗鞍行き決行です\(^o^)/

にゃんこたちの夜中の安眠妨害もなく熟睡できたおかげで、目覚ましに頼ることなく5時に起床し6時には出発です。
高山からですと「ほうのき平」のバスターミナルからシャトルバスに乗車するのでしょうが、ほおのき平を通り過ぎ、秋の山登りの拠点にもなるであろう平湯温泉の「あかんだな駐車場」を目指し、平湯バスターミナルからシャトルバスに乗り込みました。

流石に始発だけあって4,5組しか乗車しませんでしたが、ほうのき平バスターミナルでは満席になり、乗り切れずに臨時のバスが出るような有様でした。
バスは50分ほどかけて山頂の畳平に到着しましたが、途中の景色をたっぷり堪能できるバスならではですね。

バスから降りると半袖ではちょっと肌寒かったです。
長袖シャツを羽織り、今の私には無くてはならない膝用サポーターをしっかりと装着し、気合を入れるためにも靴紐を締め直し、いざ出発!
ガイドブックによると、肩の小屋までは40分ほどとありましたが、途中でコマクサを発見しカメラを向けたりしていたこともあり一時間近くかかってしまいました。

関係者の車も通れる広い砂利道です。緩やかな坂道ですから先を急ぎついつい早足になってしまいそうでしたが、なんせ2700mの高地ですから身体を慣らす上でも周りの景色に目をやりゆっくりゆっくり歩きました。

途中、私より年配の方に10分くらい捕まっていたでしょうか?
「肩の小屋でトイレ使っといた方がいいよ。山頂にはないから。」
とか
「途中、雪渓を横断する箇所があるけど、人の足跡をゆっくり行けばアイゼン無くとも大丈夫だから。」
等々、いろいろご指導いただきました(笑)
さて、ご老人の言いつけに従い、肩の小屋のトイレ(有料100円)を借用し、これからの本格的な登りに備えて休憩です。
下から見上げると簡単そうに見えるし、実はそうでもないように見えます。

途中の雪渓では登山客がつながっているように見えます。やはり難所なんでしょうか?
ガイドブックでは50分とありますが、私にはもっとかかりそうですね。
そろそろ出発しようかと思ったら、なんか足の指先がちょっと痺れています。
頭痛も吐き気もありませんがこれって高山病の罹り初め?それとも足の疲労?
この先不安になってきましたが、ここまで来れただけでも充分満足でしたから調子が悪くなれば直ぐに撤退するぞ!と自分に言い聞かせ急な登りに足を踏み出しました。
再開して直ぐは知らず知らずにペースが上がってしまい「いかん、いかんペースを落とさなきゃ持たないぞ
(^^ゞ
200mも歩いたでしょうか、もう息が上がってきました。まだまだ先は長いのに....
小さな岩はゴロゴロ転がっているし、自然の岩が階段代わりだし、歩きにくいこともありますが、やはり酸素が薄いんでしょうね。木曽駒に登った時とは違う苦しさがあります。
途中でどれだけ撤退しようと思ったことか。
登っては立ち止まって息を整えこの繰り返し.....
そんな苦しい思いをしつつもいつの間にか雪渓ポイントまでたどり着きました。

たまたまでしょうが雪渓ではちょっとした渋滞が発生していましたね。
雪を見たら、なんか急に元気が湧いてきて疲れがどっかに飛んでいってしまったようです。
雪国生まれの血が騒いだのでしょうか?(笑)
雪質は、そうですねぇ、粗目のかき氷をぎゅーっと締め固めたような雪質で凍っていることは無さそうでした。
これならアイゼン無しでも大丈夫でしょう。ご老人の教えに従い、人の足跡を辿って数歩あるきましたが、これは逆に滑りそうと判断し、いや正しくは判断してないですね。
「足跡の無い場所(勿論コース内の範囲で)を選んで身体が勝手に進んでいました」ですね。
キックステップと言うんでしたかね? つま先を蹴り込み突き刺して登る方法です。
トレッキングポールも持っていましたし、こちらで滑ることも無くぐいぐい登っていくことができました。
何十年経っても故郷の生活の中で染み込んだ行動は、こういう時に自然と出るものですね。
ご老人、ごめんなさいねご指導に沿わなくって。
そうそう、そう言えば下ってきた若いカップルのお兄さん曰く
「まったくもう、除雪しとけよな😤」
ですって。もう耳を疑いましたよ(笑)

雪渓を乗り越え再び岩ゴロゴロを登ってゆくとようやっと稜線に出ることができました。

ほっと一息、稜線を少し行けばいよいよ最後のひと頑張りです。
稜線を抜けるとても冷たい風に耐え再び急な岩場を、よっこらしょ、どっこらしょと登ると頂上小屋前に到着しました。
ここから残り僅か、手の届くところが頂上なのですが、最後の一歩もう足が前に出ません(^^ゞ。
急いては事を仕損じるということわざもありますから、最後の最後の上りに備えここはベンチに座ってゆっくり休憩しましょう。
休憩所程度の小さな小屋でしたが、こんなところまでFree Wi-Fiスポットがあるなんてびっくりです。
充分休憩できたところで最後の最後のひと踏ん張り、畳平を後にし二時間かけてやっとこさ剣ヶ峰3026mに到着です。

まずは山頂にある乗鞍本宮神社に無事に登りきることができたお礼をし、記念のバッチを購入し360度のパノラを堪能します。

少し雲が出ていたのは残念でしたけれど、天候に恵まれ空気が澄んでいればそれはそれは素晴らしい景色だった事でしょう。
自撮りも恥ずかしいので、下山前に証明写真代わりに若者グループをモデルに隠し撮りパチリww

下りは足場が悪いために十分な注意は必要でしたが、雪渓も含めて楽々でした。

急な坂を下り終えた肩の小屋で一服休憩はしましたが、それ以外は休憩も必要なく1時間少々でで畳平に到着してしまいました。
シャトルバスは出たばかりで一時間近くありましたので、昼食に温かいうどんと食後のコーヒーをいただき過ごしましたが、

このようなゆったりした時間をまったりと過ごすのは大切ですね。
往復6kmほどを3時間ほどのらくちん登山でしたが、充実した週末でした。
織姫様に遭えなかったのは残念でしたけれどww
9月末には二泊三日の「秋の涸沢」チャレンジが待っています。
息子は16,17で富士山に登るそうで一緒にと誘われましたが、私にはまだハードルが高い富士山。
らくちん登山をもう一、二回出かけて9月末に備えるとしましょう🤗

<出典:
ヤマケイオンライン>
行程:
畳平(09:00)・・・県境ゲートバス停・・・富士見岳分岐・・・肩ノ小屋(09:45)[休憩 10分]・・・乗鞍岳(10:40)[休憩 15分]・・・肩ノ小屋(11:25)[休憩 5分]・・・富士見岳分岐・・・県境ゲートバス停・・・畳平(12:05)