日々忙しい
めだま小僧です。きっと近々
過労死するでしょう
(大丈夫)

そんな中、前回中止になった
釣りに再度誘われました。誘ってくれたのは前回同様
K先生。とても良い先生で年も近く中学校以来したことが
ない釣りでしたが参加することに(新しい趣味を求めて)
海釣り初めて、いやそもそも釣りの経験は近くの川でハゼ釣ったくらい。
完全な初心者といっても過言ではない
(威張るところではない)
寒さが最大の敵だからスキー服でOKと聞き明らかに釣りに行くというより雪山に行く恰好でお迎えを待つ。船長さんには漁師上りがいて気性が荒い人がいると行きの車の中で聞いてはいましたが最初の言葉は
「あんたらバカじゃないの?こんなクソ寒い中真鯛釣りとか」

確かにその日は寒波で波も荒い予報だったが出航を決めたのは
船長のあなた(前回同様中止になると思っていた
めだま小僧)
「この中に初心者いる?うちは初心者うけてないんだよね」

そんなことHPに微塵も書いてません。HPにはすべてこっちで準備してるから身軽においで的な内容。
「あんたたち、はじめて?うちの釣りは漁師の釣りだから俺の言うとおりにやれば釣れるしできなきゃ坊主(釣れない)HPみたんだろ。一杯釣れてたのはうまい人だけ。あとはみんな坊主」
特に
初心者に見えたのか
めだま小僧に
(間違ってなはい)
「あんたは間違いなく坊主だ」
そんな嫌味を聞き、一通りのやり方を一気にまくしたてられ
「わかったな。もう教えないから。できなきゃ迷惑だからやめさせる」
もう楽しい気持ちなどなく恐怖しか感じません。

釣りって横の人と世間話しながらエサをたらして釣れるまでのんびりまって釣れたら一気にリールを巻いて釣りあげて喜び合う。それが釣りだとこの時まで思ってました。
では一時間以上船長と奥さんに怒られ続けて理解した(?)この船の釣り方を解説しよう(専門用語は無理)
まず船長開発(?)の仕掛けを竿の先の糸の輪にかける。そして竿は船の竿を固定する筒にいれる。しかけの先に重りをつける。しかけをほどきながら重りを海中に沈めていく。最後までおろしたら今度はしかけを左の船のフックにかけてからまないように約1.5m先の竿近くのフックにかけ、また左のフックへ。これを繰り返し何十メートルもあるしかけを巻き取りきったら重りを船の床に置き準備完了。
この地点で素人の自分はヘロヘロでしかけの針で血だらけ。配置は前後の釣れやすい場所には経験者でうまい人。右舷は経験者たち。左舷は連れて行ってくれた先生と僕と先生の知り合い。素人と言ってもK先生はこのやり方が初めてで鯛釣り経験者、知り合いの人も川釣りが趣味。すなわち真の素人はこの船で僕だけ・・・
群れをみつけると船長がブザーを鳴らす。ボーッとしていると「はやくしかけをおろせ!」と怒号が飛ぶ。海にすべてのしかけをおろして竿を持ち一気におろして下に当たったらすぐ三回リールを巻き、その後は竿を上げ下げする以外は何かすれば「アホか!巻くな!」「下についてるから巻け!」と怒号。釣れたら竿をまっすぐにしてゆっくりリールを巻く。知り合いの人は釣り経験のためにリールを巻く癖がありいつも「巻くな!」と怒られていた。まあそれ以上に何やっても怒られていためだま小僧。
もう一度ブザーが鳴るとまたはしかけを左の船のフックにかけてからまないように約1.5m先の竿近くのフックにかけ、また左のフックへの作業を開始。短気な船長はしかけを上げたかはお構いなしで次の漁場へ。海中のしかけが引っ張られ上げにくくなり糸で手切ったり、針が刺さったりで手はいつも血だらけ穴だらけ。
この工程を朝6時くらいから15時まで飯なし休みなし。釣り場の移動の時のみ休める。こんな工程をおそらく30回以上繰り返した。寒い、痛い、怖い。船酔いをしない体質のみ感謝しながらなぜ貴重な休日にお金を払ってこんな目に合わなくてはいけないのか?横で見ていたK先生もいつかめだま小僧がキレるのではないか心配していたらしい(他人が見て心配されるくらい怒られている)
2時間ほど経つと釣れる釣れないは別にして作業には慣れてきてあまり怒られなくなったてきた。瀬戸内海の美しい景色が癒しとなり、今は釣りに来ているのではなく遊覧船で観光にきているんだと自己暗示をかけて平常心を保つ。せっかく連れてきてもらってるのにキレてしまったらみんなが楽しくなくなってしまう(それぐらいの空気は読める)
無限に続くように感じられた地獄・・・いやいや海釣りも突然
「もう帰るぞ!」
と不機嫌そうな船長の言葉で終わりを告げた。それもそのはず釣り経験者たちが一匹とか坊主だったから。真鯛釣りの難しさなのだろうか?そんな中で
「釣りはな結果がすべて。あんたやったな」
とK先生は真鯛6匹釣って評価が上昇。知り合いの人も真鯛3匹。素人扱いされた人たちのほうが釣れたという皮肉な結果(不機嫌の理由?)まあ素人ではないのですけどこの二人は。じゃあ素人代表めだま小僧の成果は・・・
真鯛3匹、アジ1匹
まさにビギナーズラック。K先生からももってますね~というありがたい評価をいただきました。本当は真鯛は4匹釣っているのだが最後の真鯛は小さく、船長の奥さんから逃がしたほうがよいと言われ、船長からもスピーカー大音量で
「逃がせ!大きくなってお前のところに帰ってくるから!!」
帰ってくるとは思えませんが船長の脅迫じみた怒声に本能的に逃がしてあげました。ちなみにたまたま引っかかったアジは写真撮影のときに一言もなく船長が邪魔だと廃棄・・・K先生よりフライにすると美味しいといわれて楽しみにしていたのですけど(涙)
写真撮影は僕たち3人の真鯛を一か所にまとめて撮影することにしたようで近づくと
「あんた、邪魔」
と言われました。単に嫌われただけなのかもしれませんが天気が悪い中でうまい人が一杯釣ったとしたかったのかもしれません。最初から最後まで態度激悪な船長が唯一笑顔で対応したのは
「はい、一万円」
と請求してもらうところまで。帰りの車で子供連れてきてたらトラウマになるとK先生と話していると家族に食べ盛りが多いでしょと一匹いただき家には4匹の真鯛を持ち帰ることができました。K先生から
「釣りは、釣るのが一つ目の楽しみ、帰って家族に食べさせてあげるのが二つ目の楽しみなんですよ」
と極意のような金言をいただきました。確かに家族みんなで食べた真鯛は美味しかったです。みんな笑顔で苦労も癒されました。後日穴だらけの手で診療や手術で地獄をみましたけど。後日また行きましょうと誘いのメールが来たので
「優しい船長なら」
と返信しました。数日間夢の中で怒声が続き寝苦しい夜が続きましたが嫁がこの話面白すぎる、釣り経験者からもそんな話聞いたことがないと受けがいいので船長と縁起りする気持ちで書いてみました。みんなの笑いが取れれば本望です。初心者はやめとこう~The fishing companion-maru!!
Posted at 2019/02/07 12:27:06 | |
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