

8/16 5:30
朝焼けの奥穂を後にし、向かいの涸沢岳を登ります。
この登りはごく一般的な登山道という感じで、岩登り等はありません。
距離も短く20分ほどで着くので、早朝のウォーミングアップといった感じで、気楽に登りましょう。

6:00 涸沢槍(3103)
涸沢岳の北にある小ピークは涸沢槍と呼ばれる特徴的な三角錐をしており、非常に格好良いです。
問題はここから最低のコル(谷底)までの、急峻な下りです。


この道中には垂直に垂れ下がった鎖が何箇所か在ります。
上部からは着地地点が見えないためヤヤ躊躇しますが、
冷静に見るとホールドも多いので下りてしまえば案外平気です。
この先、下りの度に出会いますから慣れときましょう(笑)


ギザギザの稜線を標高差にして100mほど下り、最低のコルに到着。

休憩に適した広いスペースがあります。
(*´・ω・`)_旦~フゥ~
さて、しばし休んだ後は北穂に向け、下った分だけまた登りです!


滝谷ドームと呼ばれるヒレのような岩壁に、へばり付くように登ります。
よく見ると、岩の横壁に人が張り付いてますな。

ドームを越せば、北穂は近いぞ!!

ところで、難所だらけの涸沢稜線ですが実はこのカール、アルプス屈指の絶景ポイントだったりします。
紅葉シーズンには麓の涸沢ヒュッテに1000を超えるテントが並ぶとか。


ドームを超えると、北穂の南壁が見えてきます。
こいつを登りきれば、涸沢稜線も終了!
朝一の長い運動でした・・・ふぅ

8:00 北穂高(3106)
絶景ポイント!
山頂からは正面に南岳、奥に本日の宿営地である槍ヶ岳
そして、手前にはスパッと切れ落ちた巨大な谷が一望できます。
ついに出たな、槍穂名物・大キレット!
最深部との標高差は350m以上、旧東京タワーが一本納まります。

おっと、まだ挑戦する時間ではありません。
まずは絶景ポイントを前に、北穂カフェの名物エスプレッソで優雅に一服
朝のブレイクが済んだところで、いよいよ長丁場に取り掛かります。
キレット内の主なポイントは北穂北壁(飛騨泣き)→A沢コル→長谷川ピーク→最低コル(2748)→南岳
南岳までのコースタイム目安は、3~4時間!


北壁・飛騨泣きの下り
手前の谷底であるA沢コルへ向け、300mの崖を突き降ります。
山頂からコルまでの平均勾配は、実に100(笑)


後半にはご丁寧にも、またナイフリッジさんスタンバイ。
飛騨泣きのボスですね!
幸い鎖や人工ホールドが用意されている上、区間も短いので難易度自体は
そんなでも無いけど足元は1000mの絶壁、万一滑ると命は有りません。
(;´ω`)プレッシャー…
踏み外さなければ、どうということは無い!(ブルブル)

ナイフリッジを超えてもコルまでの標高差はまだまだ!
コルの奥には次のピーク、長谷川も控えてます。
気圧されず、慎重に下ります。浮石など踏もうものなら…考えたくも無い

9:30 A沢のコル
やっと中間地点、存分に休憩するぞ!


長谷川ピークへの登り返し
ここにもアイツがいる(笑)
さすがに、慣れるかな?(どうだろう…)


長谷川ピークを超えると前半とは異なり、南岳麓まで高低差の少ない歩きやすい稜線
なんと大キレットの半分は、優しさで出来ていたのだ!


大キレット対岸、南岳に取り付き。
南岳の壁は見た目に反し、要所に鎖や梯子が設置された親切設計。
案外、楽に登れたりします。

12:00 南岳小屋到着
ジャンから続く難所歩きも、ここでやっと終了~! (´・ω・)9イェイ
ランチを平らげたら後は中岳を経て、槍まで一気に突撃!!
ブログも長く引っ張ってスイマセン…、次で最後ですので(汗)
Posted at 2015/08/20 18:52:54 | |
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