準備段階で大きなロスが出たためにドラレコの取り付けは足掛け2日かかりとなってしまいました。
取付でハードルが高めなのはAピラーの内装の取り外しです。
もうクリアしたような気分で作業前にMMIでアウディコネクトでの設定などを行いました。
時刻が11時になると、雲行きが怪しくなり始めたので作業に取り掛かります。
さっきまでは鼻歌交じりの気分でしたが、先達の教えに従ってAピラーと天井の内張りの境目に、内装剥がしを差し込んでこじってみると・・・
なんということでしょう。
隙間がほとんど生まれません。
繰り返し繰り返しやってもダメです。
ピラー付近の天井の内張を押してやると、多少視界がよくなり、巷言われている金属の治具が見えます。
確保できたわずかな視界から、ドライバーを突っ込んで該当パーツを下に押し下げる動作が・・・うまくできません。
またドライバーの先端が果たしてうまくターゲットに当たっているのかさえ分かりません。
天井の内張も強く押すとボコッとそのまま凹んでしまいそうな頼りなさです。
経典にはありませんが、もしかしたらドア開口部のウエザーストリップを外せば、 と思いましたが、このゴムはボデーや内装と組み入って装着されているようでびくともしません。
よ~く見るとやはりピラーの内張にはウエザーストリップは影響していない構造です。
同じようなことを考えながらも1時間ほどは繰り返したでしょう。
もはや自力で外すのは不可能という結論に到達しました。
とはいえ、例えば電装用車や板金工場に持ち込んで、「ピラーの内装だけ外して」とお願いできるほどの厚かましさはありません。
何かコネが・・・ ありました。
といっても、何度かあいさつを交わす程度の間柄ですが、輸入中古車を生業としている社長がいるのをにわかに思い出しました。
記憶をたどって社長のお店のホームページを訪ねてみると、車両販売だけでなく、電装品の取り付けもバンバンやってる雰囲気です。
電話もせずに目的地を急襲! ~ここからお店の移転中~目的地になかなかたどり着けず~あいにく食事中~を経て、自宅を出てから1時間半は軽く過ぎたところでようやく行き会うことができました。
事情を話して「フムフム」、と作業に取り掛かっていただいたのですが、30分経たないうちにギブアップ宣言です。
プロでも経験がなければ仕方ない・・・とあきらめようとしたときに社長から、
「近くにデントリペアを始めた知り合いがいて、めっぽう器用なので試しに当たってみますか?」との提案がありました。
ダメでもともとと思って、社長のお知り合いの工房を訪れました。
さっき社長にも見てもらったアユミ電気さんのホームページにひととおり目を通すと、やはり我々と同じように何度かウエザーストリップをめくったりして、どこか手掛かりがないかと探りはじめ・・・ 結構な力技で「バキッ」と上部を引っ張って、十分なほどに内装が剥がれました。
あまりの早業と音におどろき「こりゃ~パーツが壊れたか」と覚悟したのですが、その刹那、剥がれた空間からわたしが用意していた細軸のプラスドライバーを差し込んで目的を果たし、これもあっとゆーまに、ほぼ内装が外れました。
「もう、あとはできますよね」
カッコいいです・・・。
で自宅に戻ってすっかりピラーの内装を外した後ですが
経典の教えと異なり、ピンはピラーにとどまっています。
とにかく内装が外れた喜びで、これと内装がどんな仕組みで固定されていたのかまだ確認していません。
そうしてもはや夕方といえる時間になってしまいましたので、作業を急がなければなりません。
しかしここまでくればもう9割以上終わったも同然・・・のはずが、今度は天井の内装内側にカメラの入力ケーブルが入りそうな隙間がありません。
もちろん、フロントガラス側から内装剥がしを差し込めるので、可能性がないわけではないのですが、密着度が高いのです。
加えて、電流を受けるのにはあれほど細かったmiraion MRO-CAR01のケーブルが、カメラとの接続となると、かなりのブッ太さに激変です。
しかし直前のふたりから受けた恩義を台無しにするわけにはいきません。
内装剥がしを2本使いながらAピラー側から、先行する内装剥がしで隙間を確保しつつ、もう1本でケーブルを押し込み、少しずつ少しずつ前進して目的箇所までたどり着きました。
あとは、足元からと
ダッシュボード外側で常時電源とアースを確保し
動作チェックまではできたのですが、ピラーの内装を戻す前に日没再試合となってしまいました。
ちなみに電圧監視装置を装着できるいい場所が見つからずに、低電圧監視は12.2V、時間タイマーは2時間に設定してダッシュボードのフューズボックス裏にグシャグシャっと放り込んであります。
Aピラーは復元できるだろうか・・・。
Posted at 2021/03/12 22:04:41 | |
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