
先週は次女の大学入学式でした。
入学した大学は、長女と同じ大学。
決して、レベルの高い大学ではなかったのですが、在校していた高校からは、絶対無理と言われていた大学でした。
長女が入学するまで、あることさえ分からなかった大学。
入学してみて、その地域の住民の皆さんの暖かさ。
ほのぼのした中にも、同じ目標に向かってひたむきに勉強する学生を見てきた次女は、その大学に進学したいと、頑張りました。
その結果の合格でした。
さかのぼること6年。
次女の小学校卒業を間近に控えた3月11日。東日本大震災が起こりました。
それまで次女は水泳を趣味としており、一時は全国大会まで出場するレベルでした。
その中で起こった震災。
通っていたスイミングスクールは施設が壊滅的な被害を受け、閉鎖を余儀なくされました。
水泳をするために、スイミングスクールの近くにあった宮城県北の県立中高一貫校を受験し、見事合格。4月からは、今まで以上に水泳に取り組むことができると思った中での閉鎖は、正直家族全員ショックを受け、今後どうしたらいいか、真剣に悩みました。
そんな中、県南のスイミングから誘いを受け、毎日片道2時間かけてのスイミングスクール通いが始まりました。
正直行き帰りだけで疲れるような状態の中、きつい練習を耐えていた次女。
好きなことだからできるというのはこのことだったのでしょうか。
そんな中で、ある教師と出会いました。
出会ったといえば、運命の出会い。いい事のように感じますが、我が家にとっては最悪な学生生活の幕開けだったのです。
まず、はじめはちょっとした行き違いだったのだと思います。
ある生徒同士が喧嘩した原因としてその教師から注意を受けたそうです。
何のかかわりもなかった次女は、「やっていないし、関わってもいない」と言ったのですが、そんなはずはない「お前が悪いんだ」とひかなかったそうです。
次はクラスの中で孤立していたある生徒が不登校になったところ、それも次女のせい(この件に関しては孤立していた本人から次女は何も悪くないと直接いわれました)。
呼び出しても否定するので、最後は個室に呼び出され、まるでテレビドラマの取り調べのようなことを受けたそうです。
机にノートを投げる。椅子を蹴る。恫喝する。
あまりの恐怖から過呼吸になりかけたところ、「お前が悪いんだろ」と言い放ったそうです。
その後も「水泳が得意なのはお前だけじゃない。俺の方が早いし」や、「お前は笑うな」、「なに笑ってんの、きもい」数々の教師から心無い言葉を掛けられ続けたそうです。
あまりにもひどい対応だったため、話し合いの場を設けてもらうと、「私だったらこんな子育てしませんよ」と全否定。
納得いかないので、問い詰めると次女が悪いわけではないので、生徒にはきちんと説明しますといわれ、信じてはみるものの、一向に説明する様子もなく、先生の対応だけ見ていた生徒からは、あいつは悪い奴。あいつには近寄るな。あいつはいじめばかりしているから、人権はないんだとまで言われるようになってしまいました。
事あるごとに、教師に訴えてはみるものの、なんの対策もされず、高校生となり、いじめはさらにエスカレート。教師に相談するも「それはお前の気のせい」、「おおげさに考えすぎなんじゃない」と言われる状態。
それでも訴え続けること4年。その教師は県内でも有数の進学校に異動していきました。
「最後まで力になれなくてすいません」と言っていったそうです。
そう思うのなら、生徒の前で誤解を解いてから異動して欲しかった。
その中で迎えた高校3年生。ついに次女は学校に行けなくなってしまいました。
正直頭を抱えました。学校に行っても何の対応もなし。
県教育委員会に行っても、学校と話してくださいといわれるばかり。
教育の現場はこんなに最低なのかと思い知らされました。
この間、何度か次女は自傷行為にはしってしまいました。
現在もひどい人間不信になっています。
精神科も受診しましたが、先生からは「あなたは普通。悪いのは学校環境」と言われました。
精神科の先生からも学校に話していただきましたが、何ら対応するでもなく。
対応について謝罪を求めるも、謝罪には値しないという結論だとの事。
なぜ、ここまで苦しめられなければならないのかと、涙が出てきました。
大学受験も大変なことでした。
学校生活はほぼ保健室登校の上、早退。最後は出欠の為だけ登校し、すぐ帰ってきてしまう状態。
高校の授業はほぼ受けていないため、予備校に通いゼロから勉強しました。
人間不信のため、面接もうまくできるか不安で・・・。
最後はこんな状態では受かるわけないので、あきらめようと思った時期もありました。
予備校の指導で、面接のときはこれまで置かれた状況をすべて包み隠さず話し、それでだめならあきらめようと話合い、受験した結果、今回の合格、そして入学となりました。
たった一人の心無い教師の対応から連鎖した、教師、生徒によるいじめ。
今いろいろなことが報道されていますが、報道されている以外にも、たくさん同じようなケースが表に出ず、意図的に隠されていると思います。
これからは親元を離れ、生活することになります。
決してまだ精神状態が安定しているわけではないので、親として心が張り裂けそうなくらい、心配です。
唯一の救いが、長女と同じ学校に通い、同じ所に住めるということ。
希望した大学に入れたということ。
これから、いままで失った青春時代を次女には満喫して欲しいと思っています。
長文、乱筆になりますが、世の中にはこういう理不尽なことが多く起こっているということを知っていただきたいと思い書いてしまいました。
大人としてできること。
きちんと話を聞くこと。
きちんと判断すること。
たとえば判断に間違ったことがあれば、きちんとあやまり、きちんと修正してあげること。
自分もきちんと対応できるおとなの一人になりたいと、強く思っています。
最後に「次女よ 大学入学おめでとう 自分の夢に向かってがんばって! いつでも一番近くにいて応援しているから!」