ビルシュタイン車高調不具合修正
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6000キロ程度走行した後に発生し始めた酷いスプリング弾き音の対策にビルシュタインテクニカルセンターさんに動いて頂きました。
そこまでの道のりは長くルノーさん、みん友さん、ショップさんにご相談、そして自分でレンタルガレージ借りての対策作業と・・・
確認し尽くした実例をビルシュタインテクニカルセンターに報告するとやはり何かがおかしいので実車チェックと対策を施したいのでビルシュタインのサービスセンターであるBSCフジノさんに来て頂きたいとの事で予約を取って頂き伺って来ました。
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出続けているスプリング弾き音はコンコンという可愛らしいものでは無くゴゴゴゴ〜ゴギュギューという車外まで聞こえる酷いもの・・・
まずはフロントのストラットを外しバラす事に。
スプリングコンプレッサーが組み込まれているスタンドに載せあっという間にバラされていきます。
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調べ始めてすぐに原因が判明。
ビルシュタインのスプリングの形状によるアッパーベアリングの変形が原因でした。
純正スプリングではスプリング自体にアールを付けてその変形に対応してますがビルシュタインのスプリングはストレート形状で更にスプリングエンドが切り落とし形状の為、一点に負荷がかかりベアリングが回らず異音が出ておりました。
その負荷がロアシートにもかかり、ロアシートがスプリングエンドにより削り込まれ溝が出来、そこにスプリングとのガタが生まれ更にスプリングが変形、まさに悪循環が進み現状になったと。
その点は自分でも対策しましたが根本的解決にはなりませんでしたがそれもそのはず、スプリング自体の問題だったのですから・・・
ただ、短時間の開発では思いがけない想定外な事も起こり得ますしね〜
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という事で先ずはスプリング上面を平らな形状に仕上げて頂きテストする事に。
この作業から取り付けまではあっという間に進みます。
結果この加工をしても全く変化はありませんでした。
という事で次の対策案をすぐに探し出し別の作業場に向かう事数分、何やら形状違いのスプリングを手に戻って来られました。
そしてまたあっという間に組み込み!
なんとこのスプリングはトヨタ86用のスプリング!
ルーテシア用のフロントスプリングのレート、ルーテシアのフロント荷重を測定してそれに近いレートである86用のスプリングを組み!
86用のスプリングのアッパー側の形状や処理等からこれならスムーズにベアリングに当たり動くはずと。
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結果は大正解でした!
ルーテシア用のスプリングよりレートが上がりましたがアッパーベアリングの潰れによる不具合が無くなりましたので乗り心地に変化は無くロール感も減った為、最初からこの仕様で良いのではと思うほどのマッチング!
異音はどの状況でも全く出ません。
そして次はリア側に。
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リア側は車体上部に付いている車高調整用のアジャスター内径に問題があり前後左右に自由に動いてしまい・・・
その結果アジャスター本体の変形、調整シートの破損が生まれ、更に傾いたアジャスターによりスプリングがロアアームに干渉しておりました。
この部分は新品パーツに交換し、アジャスターが移動しないように内部に車体側の突起と同じ形状に加工したゴムアタッチメントを入れて対応して頂きました。
その効果は予想以上で、車体が微小にプルプルしているという現象があったのですがそれがピタっととまりました。
アジャスターが変形する程にガタついていたのでその部分がグラグラと動き続けていたのが止まったからだと思います。
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その後、アライメントを採って頂きましたがこちらは目から鱗の作業!
素晴らしい技術と知識に驚かされました。
その後、近くのワインディングを流してみましたがインテンスを街中で走らせるだけでは勿体無い程の動き!
セッティングでここまで変わるとは。
軽すぎたパワステがどっしりとなり、パワステの重さを調整したかの様な感覚になりました。
流石はビルシュタインのスペシャルサービスセンターです!
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今回、お電話から作業までの段取りや本国への報告、状況確認をビルシュタインテクニカルセンターのセンター長さんにもBSCフジノさんにお越し頂き、一日お付き合い頂きました。
言い方が変かも知れませんが、お人柄や熱意、迅速なご対応のお陰で最後まで本日の作業拝見を楽しめました。
トラブルや製品不良等が全て悪い訳ではありませんよね、その後の対策、対応が重要だと特に感じた今回の一件でした。
そしてBSCフジノさん、本来なら一見さんお断りのスペシャルショップさんですが丸一日かけて細部まで調整、セッティングして頂き感謝しきれないほどです。
今日一日で全てカタがつくとは思っていなかったのでスペシャリストの凄さを体感させて頂きました!
最後に今回自由に作業場を見学させて頂きましたがその時に見せて頂いたケース内部の画像を。
これ以外にもピストンや調整シム、ダンパーやスプリングの測定器、特殊な機器を拝見、解説までして頂きました。
今回の対策はあくまで特殊な対応になりますのでその後、対策品等に向けた動きがあるかと思います。
また、そちらも分かりましたらご報告させて頂きます!
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