「さて、軽トラブンブンするか」
いつものように借りてるガレージのシャッターを開け
暖機のためにガレージからポーターキャブを出すと地面に見慣れないシミが
「ペロッ…これは冷却水!?」(CV:コナン君)
地面に垂れてシミを作ってる緑色の液体は明らかにクーラント
急いでシートを外してエンジンを確認すると…
濡れたウォーターポンプと上面に緑色の水がたまったエンジンがコンニチワ
とうとうこの時が来てしまったか。
いや、いつかは来るんですが、まあ漏れたらその時考えようと後回しにしてた
'ウォーターポンプの寿命'が
「ウォーターポンプなんて消耗品なんだからサッサと換えればいいじゃないか」
至極まっとうな正論ですが、僕が乗ってる後期型ポーターキャブのポンプはとっくの昔に廃盤
前期型や中期型はまだ手に入るんですが、後期型はなぜか廃盤(大事なことなので2回言う)
じゃあ後期型ポーターキャブのウオポンがダメになったらどうするのかって?
とりあえす現状取れる手段は2通りあって
①.ポンプリビルト業者に頼んで古いポンプをリビルトしてもらう
②.まだ手に入るミニキャブB23Gエンジン用ポンプを改造してくっつける
まずは①の手段を考えて某A社さんに連絡を取ると
・リビルト実績有なのでポンプ本体を送ってもらえればリビルト可能
ただし、ポーターキャブはホースニップルが錆びて腐っていることが多く、その場合は復元不可能。
・現在作業が込み合っていて納期が半年ほどかかります。
・料金は〇~〇万円(5万円前後と考えといてください)
料金がちょっち高いのは仕方ないとしても、半年間動かせなくなるのは大変だ。
と、言うことで②の方針も探っていくことに
あ、②の具体的内容に進む前にポーターキャブの予備知識をば
ポーターキャブはマツダが昔作ってた軽トラなんですが
エンジンはなぜか三菱・ミニキャブと同じ三菱G23Bエンジンが積まれてます。
当時三菱からエンジンだけ買ってマツダの車体に乗っけてたんですね。
メーカーはマツダながらエンジンは三菱という何とも不思議な軽トラです。
と、言うことは三菱・ミニキャブ用のエンジンパーツが付くってことでして
マツダの方で廃盤になってても、三菱のミニキャブの品番で叩くとポロッと出てきたりします。
過去何度かそれで救われるんですよね…。
ウォーターポンプもその例でして、マツダの方は廃盤で出ないんですが
三菱からはミニキャブ用でG23Bエンジン用ポンプが新品で出るんですね。
じゃあそれをくっつければいいじゃないかって話ですが。
’ミニキャブ用とポーターキャブ用ではポンプのフランジ高さが違って付かない’
「なんでこんなとこで違う設計にするんだよ!!」って松岡修造ボイスで叫びたくなります。
そこで後期型ニューポーターキャブのオーナーさんたちは考えました
「高さが違うならゲタを履かせればいいじゃない」
ポンプのフランジ部分にスペーサーを新規設計して付けて高さを合わせるんですね。
みんカラ経由でとある方から「スペーサーを作るのでしたら協力しますよ」との申し出も賜り
準備万端で三菱ミニキャブG23B用ポンプを発注
届いた届いた
時を同じくして、友達から「後期型ポーターキャブ用ポンプが見つかったと」との連絡
マジで!?ってことで品番を確認すると「A503-15-010」
僕のポーターキャブに対応するポンプは「A503-15-010A」、Aが一個足らないですね。
でもこれも超貴重品、とりあえずワンチャンあるかもと思い
迷わず購入
「ワンチャン行けるかも、ワンチャン行けるかも」と淡い思いを抱きつつ確認すると
A503-15-010Aはポンプにヒーターホースがつながるニップルが付いてるんですが(図中赤矢印)
A503-15-010はそこに何も付いてません。
そういう違いなんか!
パーツカタログで確認すると、後期型ポーターキャブって初期の段階でヒーターホースが
ラジエター接続→ウォーターポンプ接続に変わったらしく
それに対応する形でポンプ本体にヒーターホース差込口が増設された感じ。
後で分かったことですが、どうやら高さも違うみたいです。
小学校低学年の時、学年のマドンナに告白し秒で振られた時のように
淡い期待は見事に崩れ去りました。
これで三菱のポンプにスペーサ新造して流用しか道はなくなったわけですが
これ以上書くとブログが縦にクッソ長くなるのでその2へと続きます。