2011年11月16日
207SWに乗り換えた時、最後まで 対抗場として残っていたのが、ゴルフ6のTSIトレンドライン。 とにかく良くできたクルマで、イイ物感あふれる味わいに 大人達は大満足。 もはや ほぼ決めかけていた次第。 ところが、最後の最後にどんでん返しを仕掛けたのは 子鉄氏(6歳)。
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試乗に向かう207CCの車中、どうせ試乗なんて退屈するだろうからと、子鉄に 「これから クルマを評価するから、後席の乗り心地の評価は頼む。」 と役目を与えるポーズを取った。 すると、やる気満々で 「分かりました。任せてください。」という頼もしい返事。
試乗が始まると、大人達は 感覚を全開にして 前席の乗り味に夢中になっていたが、後席では こそこそ呟きながら、何やらメモに書き込む姿。 同席した営業さんからは 「うわ、手厳しい!」などという合の手も聞こえた。
試乗も後半になって 車中の雰囲気が 落ち着いてきた頃、後席より 「すみません。ここで 途中経過を報告します。」との発言。 続く報告では...
乗り心地 ○
騒音 ○
ラジオ △
ドアポケット ×
景色 △
テーブル ×
みたいに、自分で評価項目を作って、○△×形式による判断が読み上げられた。 ラジオ(オーディオ)の△は、試乗中にFMだけを選局していたので、お気に入りのAMラジオが聴けないと思い込んでいたらしい。 バンドを切り替えて見せたら、納得して△→○に変更してくれた。
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ここでハッとさせられたのは、後席のドアポケットが小さいことに、前席の大人は気付かなかったこと。 メガーヌツーリングワゴンでは、ドアポケットに 彼専用のティッシュや ジュースのペットボトルを置いていたので、それと比較すると 確かに×という判断はやむを得ない。 大人の感覚だけで、ゴルフ6の素晴らしさに 舞い上がっていた訳で、後席の幼児から見てどうか...という観点が、すっぽり抜けていた。
その後、207SWの実車を見て、後席に子供を座らせたら、「空が見える」「ドアポケットが大きい」などと、かなり満足した様子。 グラスルーフが装備されていたり、後席が少し高めに設定されているので、背が小さい幼児にも 景色がよく見える。 他にも いくつか理由があったが、結局、これが決め手になってしまった。。。
207SWを我が家に欠かせないクルマだと気に入りつつ、今でも、ゴルフ6とすれ違うと、羨ましいような不思議な気持ちになる。 ティッシュなんて、置き方を工夫すれば、どうにでもなることなので、大人の基準で押し切っても良かったのだろうけど、幼児の基準からすれば ドアポケットが定番位置。 クルマ選びは、これだから 何が起こるか分からない。 あの日、VWの営業さんへのお詫びに向かいながら、きっと、今は縁が無かったんだろうなぁ...と思った。
Posted at 2011/11/16 06:28:20 | |
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クルマ全般 | 日記